元Amazon役員が仕掛ける「Sears」のテクノロジー改革!

WRITER : Editorial department

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Arch for Startupより寄稿

近年のIT革命が起こっている世界状況の中でも、ITの最先端を走るシアトル では、また新たな動きを見せようとしている。

アメリカ・イリノイ州シカゴに本社を構える「Sears」は、衣料品、電化製品、家庭用品など、多くの製品を取り扱う百貨店である。特に家庭用品修理、ホームクリーニング、住宅改装等、住まいの環境を良くする住宅サービスは、全米一位の顧客数を誇っている。そのSearsがその住宅サービスを、より良質なものにするために新たなエンジニアオフィスを、シアトルに設立した。

今回は、そのSearsが起こす新たな改革を、まだベールに包まれている部分は多いものも、現在公開されている情報を紹介させていただきたい。

Searsの住宅サービスとは?

そもそもSearsのことを知らない人も多いかもしれない。

先に少し紹介したが、SearsはSearsホールディングスが経営する子会社で、その事業の一つに住宅サービスがある。住宅サービスでは、洗浄機や冷蔵庫等の喚起家具を始め、ガレージや庭園用具を含めた様々な製品の修理、住宅の内装(キッチンや水回り場等)や外装(ガレージ、ガラスや窓等)の改装サービス、またメンテナンス業務や点検等も行っている。

今やその年間の顧客数は1300万を超え、Sears製品販売数よりも大きくなっている。

今までも顧客満足度も高く、全米でも存在感のある企業だが、顧客サービス向上のためにどのようにSearsは変革をもたらそうとしているのか。

公式ホームページ

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引用: http://www.geekwire.com/2015/sears-plans-new-seattle-engineering-office-hires-ex-amazon-execs-big-home-services-tech-push/

水面下で進められるエンジニアオフィスの設立

Searsは今年2月に最低でも3人の元Amazon社員を採用している。中にはAmazon創設時の社員でその後、シアトルを基盤とした住宅サービスのスタートアップ中心者やAmazonで電化製品の担当をしていた社員を含むようだ。

さらにAmazonの元副社長 Ian Clarkson氏を住宅サービス部門のCOOとして迎え入れるようだ。またSearsは新たなエンジニアオフィスを設立するために、シアトル中心部にあるコロンビアセンタービルに約790㎡の部屋を購入した。

このエンジニアオフィスは今月11日にオープンし、現在30名ほどのエンジニアを採用しており、9か月後までにさらに30人のエンジニアを採用する予定だ。この新たなオフィスには、やはり経験豊富な人材の採用を目指している。(Sears エンジニア応募条件

シアトルにオフィスを設立したのも、この地に多くの優秀なエンジニアたちが集まることが理由である。このシアトルに集まったエンジニアたちはどのような変革をSearsにもたらすのだろうか。

2802

コロンビアセンター

引用: https://www.pinterest.com/phillipmcknight/skyscrapers-towers/

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元Amazon役員のIan Clarkson氏

引用: http://www.geekwire.com/2015/sears-plans-new-seattle-engineering-office-hires-ex-amazon-execs-big-home-services-tech-push/

Sears エンジニアオフィスが目指すものとは

では、このオフィスが目指すSearsの住宅サービスの変革の姿はどのようなものなのだろうか。設立してからまだ2週間ほどしか経っていないオフィスの真相は、まだ明らかにされていない部分が多い。

現在は、今までのサービス情報や経験を基に、製品等に問題が起こり、顧客から修理の注文を受ける前に、問題発見を可能にするようなシステムの構築が計画されている。

これにより、修理を行う技術者に製品のどの部分の修理が必要になるのか通知が届き、顧客には修理がどの程度かかるか等の情報が届くようになる。また顧客がサービスをより快適に使用しやすいようにするためのアプリの改善も視野に入れている。

Ian氏は、「この産業全体での修理成功率は75%であるが、Searsはこのオフィス設立を機に、95%まで到達することを目標とする。」と述べている。

2804 引用元:  http://www.geekwire.com/2015/can-sears-innovate-retailer-aims-to-reinvent-home-services-from-new-seattle-tech-center/

業界No.1のSearsであるが、新たなエンジニアオフィスを設立し、顧客サービスをより良くするために手を抜かない。すぐに利益が出ることは期待されないかもしれない。しかし、このオフィスが目的とする新たなシステムやアプリの構築は、住宅サービス業界に大きな変革をもたらすだろう。

その先駆けを走るSearsから、今後も目が離せない。

■この記事に関する質問やその他リサーチの依頼などはこちらのアドレスまでご連絡を!

tsubasa@archforstartup.com

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※「Arch for Startup」より寄稿

Arch for Startup

10904170_709467309173264_1970155646_nクラウドコンピューティング分野で世界一と言われるシアトルを拠点にクラウド関連やスタートアップ情報を発信。

●HPアドレス:

http://www.archforstartup.com/

●Facebookページ:

https://www.facebook.com/arch4startup

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