HR×ITの進む未来とは?人材の流動性を活性化させる海外テクノロジー事例

WRITER : 留田 紫雲

  小売業界トレンド

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近年、ITテクノロジーはもはや業界の垣根なく、至る所で活用されている。HR(Human Resources)と呼ばれる人材業界でも、ITは大きな役割を担っている。

米人材大手企業のJobvite が米国企業1,600社の人事関係者に行った採用手法に関するアンケート調査では、2014年に活用した採用ツールのうち「ソーシャルメディア」が73%を占めた。なぜ人材業界ではこのようにITの積極的な導入が行われてきたのか。

そこで、今回は海外の人材業界で長年解決されてこなかった課題、そしてそれを解決するITサービスをご紹介する。

▼参考記事

http://www.hrreview.jp/case-study/1283/

困難と言われた転職潜在層へのアプローチ

HR2

引用: http://www.gtkhumanresources.com.au/home/a-trusted-partner/

従来の採用手法として、自社の採用サイト、求人広告メディア、成功報酬型求人メディア、データベース検索&スカウトサービス、人材紹介など多く存在するが、転職に対して潜在的な意向を持つ人材へのアプローチが困難だった。

というのも、これらの手法のほとんどは、転職意向のある人材に対してコンタクトをとるものである。対してヘッドハンティングなどは、転職活動に積極的ではないが、いい話があれば考慮するという転職に対して潜在的な意向を持つ層へのアプローチである。

一般的には、この潜在層へのアプローチが困難であり、人材業界の大きな課題だった。もし、この潜在層へのアプローチが容易になれば、人材の流動性が向上し、適切な人材が適切なポジションに就く社会の実現に近づくのだ。

採用のミスマッチを減らす「LinkedIn」

HR3

引用:https://www.linkedin.com/pulse/20140722160945-166225315-how-to-get-an-accounting-job-using-linkedin

「LinkedIn(リンクトイン)」とは、欧米を中心に世界200カ国以上、約3億人のユーザーが利用する、ビジネス特化型のSNSである。

その特徴は、ユーザーが経歴や経験・スキル等をプロフィールに記載することで、自分が何のプロフェッショナルなのかを表現し、それをきっかけに同業他社との情報交換やビジネス開拓ができることである。また、ユーザーページは職務経歴書の役割も果たしているため、近年では採用ツールとしての機能も果たしている。

「LinkedIn」では、採用候補者の職務経歴だけでなく、興味のある分野や交友関係まで面接の事前に把握することができ、自社にマッチする人材かどうかの判断材料が豊富に存在している。

「LinkedIn」の一番の強みは、ユーザーの80%が転職をする潜在層であるところだ。さらに、採用担当者は豊富なデータベースから自社に最適だと思う人間に直接コンタクトをとることができる。

また、社内で求人要請があったときも即日アクセスして、プロジェクトに最適だと思われる社員にスカウトメールを出すことができる。これまで応募者を集めて面接するまで数週間かかっていたものが、大幅に短縮されるのである。尚且つ、もともと自分から声をかけた候補者なので、面接で落とす確率も低くなり、採用コストを軽減させられるのである。

Jobviteの調査結果によると、2014年の採用活動で「LinkedIn」を用いた米企業は94%にまで上っている。

▼参考記事

http://news.mynavi.jp/articles/2014/03/13/linkedin/

http://www.hrreview.jp/case-study/1283/

個人が正当に評価されるプラットフォームを「Jobfig」が提供

HR4

引用:http://grim-smc.deviantart.com/art/JobFig-Logo-265521012

Jobfigは登録した企業に組織作りを効果的に促すプラットフォームを2014年に設立した。そのプラットフォーム上では独自のアルゴリズムによって、新しく企業やチームに参画する人材の候補者が、その企業、チームにどの程度フィットするかを測定することができる。

同社によると、92%の確率で企業、チームに適切な人材の雇用を成功させているという。プラットフォーム上では、雇用を受ける側の人材が、今後のキャリアプランなどを考慮して、企業の人間としてではなく、より個人としての評価を得られるよう工夫がなされている。

▼参考記事

http://www.hrtalentmanagement.com/2014/10/03/jobfig-announces-new-platform-at-hr-tech-conference/

最適なチーム設計が実現する未来

HR5

引用:https://www.pinterest.com/pin/310678074264118258/

Deloitte ConsultingのJosh Bersinによると、2015年、人材業界におけるビックデータの活用が進み、それによって人材と企業の最適なマッチングを実現させるサービスが生まれ、ビジネス人材の流動性が向上すると予測されている。

これらのトレンドが実現することにより、人材と企業のミスマッチが減少し、それにより採用コスト、教育コストを軽減することができる。また企業、チームに最適な人材に働いてもらうことで、より従業員のエンゲージメントを高く保つことができるようになる。

今後もITテクノロジーがどのように人材業界に影響を及ぼすのか、目が離せない。

▼参考記事

http://www.hagel.net/blog/top-hr-technology-trends-2015/

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