アクションで音を奏でる「KAGURA」は、なぜ全世界約2800応募の王者となりえたのか

WRITER : 志積 由香子

  小売業界トレンド

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一昨年に開催されたインテル社主催の「Intel® Perceptual Computing Challenge」にて、世界中から集まった約2800応募の中から見事グランプリに輝いたプロダクト「KAGURA(カグラ) 」をご存知だろうか。

「KAGURA 」は、日本人によって開発された新感覚音楽ゲームアプリであり、先日13日にリリースを迎えた。そんな世界から注目を集める製品の発表会が先日都内で行なわれたため、早速見学に行ってきた!

1.新感覚音楽ゲームアプリ「KAGURA」の生みの親とは

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今回グランプリを手にした中村俊介氏は、福岡県博多区の中心地にオフィスを構えている。芸術工学博士でありながら、株式会社しくみデザインの代表取締役として、エンジニア、デザイナー、サウンドクリエイター等の10名規模の少数精鋭組織をまとめあげる。

会社は、体験型コンテンツの企画制作を得意としており、10年間の制作実績は合計700件以上に及ぶ。例えばお台場合衆国のワンピース体験ゲームや、SMAP2010ライブアーにおける巨大スクリーンを使ったコンテンツを手がけている。

そんな中村氏が「KAGURA」の着想を得たのは、なんと10年前にさかのぼる。「楽器は弾けないけど、自由に音楽を演奏してみたい」その思いが中村氏を開発を駆り立てた。当時試作したプロダクトは仲間から好評を得ていたものの、カメラの性能を始めとする技術的な課題がいくつもあった。その後技術の進歩に伴い課題を解決しながら満を持して送り出したのが、新感覚音楽アプリ「KAGURA」だ。

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▼参照

Intel Perceptual Computing Challenge Grand Prize Winner!

プレスリリース

2.「KAGURA」の魅力とは

・何も考えなくても、ただ手を動かすだけで美しい演奏ができる

・一方でこだわりたい人向けに、0からの音楽制作もできる

中村氏は、「KAGURA」は新しい楽器だと語る。「KAGURA」に関して特筆すべきは、ジェスチャーや身体の動きの深度に合わせて、モニター上のアイコンが動き音が鳴る点と、不協和音を自動的に排除するシステムが組み込まれている点だ。ただ単に使いやすいだけではなく、心地の良い音色で音楽を楽しむことが出来る。

デフォルトで入っている4種類の楽曲モードを元に音楽を追加でき、「ただ動くだけ」で見事な音楽が流れる。プロ向けには、1から楽曲を録音をして、楽器として利用するのがおすすめである。勿論この場合にも、ただ動くだけで演奏できる仕組みになっている。

3.KAGURAを体験してみた

発表イベントでは体験ブースが設けられていため、実際に楽器を弾いてみた。

モニターに映る丸いアイコンは、シンバルやドラム等の楽器を表しており、手をかざすとその音が鳴る。両サイドに見える青紫のバーは音階を示しており、上にかざすほど音が高くなる。またモニター底部中央に見える「ゴミ箱」にアイコンを持っていけば、その音を削除することができる。(後述)

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(実際にやってみた)

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体験してみての感想は以下の通りだ。

・何も無い空間で手を動かすだけでメロディーになるという、新感覚を体験できる

・大きな手の動きにつられて、自然と楽しい気分になる

・1台のPCに対して2人でセッションすることも可能で、仲間同士で楽しい時間を過ごすこともできる

また手をカメラから50cm以内に近づけると深度センサが作動して、モニター上にはあたかも水の中に手を入れているかのようなエフェクトがかかる。これは演奏モードから音楽編集モードに変わったことを意味する。この時に、新しい音を録音したり、いらない音を削除したり、テンポを変更することが可能になる。

※以下の写真は録音モードになる直前の様子

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4.今後の展望と考察

「KAGURA」をグランプリに選んだインテル社によれば、「KAGURA」は、インテル® RealSense™3Dカメラのほぼ全ての機能を使っている点と、深度センサを活用し、水面がゆらぐエフェクトを3Dで巧みに表現した点が評価されたという。本日出席したインテル株式会社 戦略事業企画部 ディレクター 亀井慎一朗氏(以下の写真右)は、昨年末から今年にかけて、HP、レノボ、富士通、NECをはじめとする多くのベンダーが、「インテル® RealSense™3Dカメラ」を搭載したPCの展開を開始するため、それに合わせた「KAGURA」の普及を期待すると語る。

中村氏は、今後のビジネスの展望については、まずは無料アプリとしてリリースし、初年度はユーザー数目標も明確には設定せず、世の中にアプリ自体を浸透させていく計画だと語った。またマネタイズに関しては、「音楽作り」にこだわりたい人向けにオプション販売をする計画があると語った。

技術の進歩によって、音楽を表現する幅が広がり、ユーザーはリアルタイムに変化するモニターを見ながら、心に残る体験をすることが可能になった。また「KAGURA」は最大30秒間の動画を録画しyoutubeに投稿できる機能も搭載し、体験している様子や作品ををシェアできることも、体験型コンテンツの楽しみ方の1つだ。

日本初の新世代音楽アプリ「KAGURA」の快進撃に、これから目が離せない。

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