NYから世界が変わる!注目のスタートアップ「Placemeter」とは?

WRITER : 野田 勝

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file8001243264561近年、ニューヨークがシリコンバレーに次ぐスタートアップ輩出都市となりつつある。過去5年間でニューヨークのスタートアップ企業に投資された金額はなんと8000億円に上る。

そんなベンチャー気風漂うニューヨークで,今注目を集めている企業がある。映像解析を通じてビッグデータを集めるPlacemeterだ。同社は2012年に設立されたスタートアップながら、計4回にわたる資金調達で710万ドル(約84億7千万円)を集め、直近では今年10月に600万ドル(約71億6千万円)の調達に成功している。

▼参照

Placemeter

街の映像ビッグデータをリアルタイムで解析

まずは以下の映像をご覧頂きたい。

引用:Placemeter

この映像は、PlacemeterがNY市と提携してテストしている交通量調査システムのデモ映像である。道行く人や車の数をトラッキングして記録している。

また、彼らは自宅の窓からNYのレストランやバー、ショップの映像を撮影してくれる人を集っている。協力者は見通しの良い通り沿いに住んでさえいれば簡単に報酬を得ることが出来る。使わなくなったスマートフォンにPlacemeterから支給されるアプリをインストールし、窓際に設置して映像を撮るだけで、月に最大50ドル(約6000円)の報酬を得ることが出来るのである。こうしてPlacemeterは、より網羅的にニューヨークの交通データを獲得することが可能になる。

なぜPlacemeterは街の交通データを集めるのか

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Placemeterの狙いは、ニューヨークの交通量をリアルタイムに、かつ包括的に把握することである。こうして集められたニューヨークの膨大な交通データは、統合されて様々な場面での活用が期待できる。

例えば、あなたは行列のできるラーメン屋に行きたいとしよう。そんなとき、家に居ながらにして店舗に今どれぐらいの人が並んでいるのかを知ることが出来れば、非常に便利ではないだろうか。Placemeterはそれを可能にする。

さらに街の交通量を正確に把握することが出来れば、効率的な都市設計が実現できる。具体的なデータに基づいて、道路の混雑や渋滞緩和に対する効果的な施策を取ることが可能になる。

Placemeterの今後はどうなるか

 

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Placemeterが持つ膨大な交通データはその網羅性が増せば増すほど価値が高まる。現在はニューヨークでしかデータの収集を行っていないが、将来的には確実にアメリカ全土、そして全世界へと展開していくであろう。

また、Placemeterの持つ膨大なデータには、Googleが必ず興味を示すはずである。2004年にGoogleは、米国のデジタルマッピング企業Keyholeを買収し、現在のGoogleMapやGoogleEarthが誕生した。その文脈から考えても、Placemeterの持つリアルタイムで取得する映像交通データは、Googleにとって魅力的に映るに違いない。彼らは地球上の全ての情報を掌握しようとしているからだ。

また、Googleは現在自動運転技術を開発しているが、彼らの技術は高度なGPSと正確な地図情報を基盤としている。自動運転技術とPlacemeterが取得するリアルタイムな交通データを結びつければ、自動運転の精度はより精度を増すだろう。

NY発のベンチャーは世界を変えることができるか

もし今後Placemeterがその規模を拡大し、GoogleMapのように全世界を包み込んだ場合、私たちの生活は大きく変貌を遂げるだろう。静止画ではなく、世界の至る所の映像がリアルタイムで見られるような未来が訪れるかもしれない。プライバシーの問題など、クリアすべきハードルは山積みだが、Placemeterは大きな可能性を秘めている。今後の動向から目が離せない。

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