【待望】話題の美人事がLINEスタンプを作ってみた(前編)

WRITER : 志積 由香子

  小売業界トレンド

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先週末、個人的にこっそりと申請していたあるLINEスタンプの承認が下りた。申請開始から約2ヶ月、待ちに待ったリリースである。今回は、実際に制作してみてわかった、制作時のひと通りの流れや、予め考えておくとよい準備事項についてご紹介する。

追って、LINEスタンプ「リリース編(後編)」を公開するので、是非お役立て頂けると嬉しい。

 

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盛り上がりを見せるLINEスタンプ市場

LINE Creators Market」がリリースされ、クリエイターによる登録受付開始から、約半年が経過した。LINEの調査によると、販売・購入開始後3ヶ月間でスタンプ販売総額が12.3億円を突破世界124カ国から14万9000人のクリエイターが参加している。また購入されたスタンプ総数は1,241万セット、スタンプは1万セットを突破している。(2014年8月7日現在)

 

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引用:LINE

 

これだけ多くのスタンプが販売されていると、ヒットのコツに興味を持つ人も多い。マイナビニュースでは現在、ヒットメーカー達による連載記事が公開されている。スタンプ制作のきっかけ、コンセプト、スタンプや普段のイラスト制作時の作業環境、キャラクターデザインで気をつけていること等が毎回紹介されており、現時点で第8回目まで公開されている。(2014年10月20日現在)

▼参照

ヒットメーカーに聞く”LINEスタンプのつくりかた”

 

現在販売されている人気クリエイターズスタンプを見てみると、動物モチーフが目立つ。(その中で異彩を放っているのが、日本エレキテル連合と、文字打ってる場合じゃねぇ…だ。)動物は、くま、うさぎ、ねこ、ひよこ、が優しいタッチで描かれている。この内、法人スタンプが2、個人によるものが10。また1人のクリエイターのスタンプが2つランクインしているケールが2つだった。

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引用:LINE Creators Market

LINEスタンプ制作に至る背景

LINEスタンプ制作のルーツは前職にさかのぼる。新卒入社でお世話になった会社では、日本各地の就活生とお会いする日々を3年半送っていた。転職した現在では、企業の人事として、日々学生の方々と出会っている。こうして、立場は違えど学生の就職活動に携わる貴重な機会に恵まれていた。

その中で、「もっとフランクで良いのに、なんでみんなは無理して、就活ならではのフォーマルなコミュニケーションを取るんだろうなぁ」と違和感を感じたり、今まで大変お世話になった方を含めた多くの方々と、引き続きご縁を紡いでいければと思い、今や大学生のコミュニケーションツールとして欠かせないLINEに着目した。

 

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引用:LINE

 

現役大学生・大学院生の96%がLINEのアカウントを持っていて利用していることが、10月14日に発表された「大学生のSNSの利用実態」より明らかになった。LINEの利用目的は「家族・友人等との連絡・雑談」が95%で最多だった。それであれば、彼ら彼女らがコミュニケーションを取りやすいプラットフォームに自分が飛び込めばよいのだ!と直感が働いた。LINE、Twitter、Facebookそれぞれのアカウントを保有し利用しているかを聞いたところ、最多は「LINE」96%、次いで「Twitter」87%、「Facebook」77%となった。3つすべて利用している大学生は69%に上る。尚SNSの利用頻度は、「ほぼ毎日」がTwitterで91%、LINEで87%、Facebookで53%となった。

▼参照

大学生の96%がLINEを利用、目的は連絡・雑談

 

いざLINEスタンプを作成をしてみた

制作時の流れをまとめてみると以下のようになる。

 

1 コンセプト決定

2 フレーズ選定

3 イラスト案作成

4 イラスト案色入れ

5 最終校正

6 ストア申請

 

まず大前提ながら、LINEスタンプとしてリリースされるためには、審査に通過する必要がある。審査項目は、画像、テキスト、モラル、ビジネス、権利と大きく5つに分かれており、合計45個全てを満たす必要がある。

▼参考

審査ガイドライン

 

 

では、いざ作り方を見ていこう。

 

1 コンセプト決定

現在のスタンプ市場がマス向けのサービスが登場する黎明期という点に、着目してセグメントに適したスタンプは、一部の特定層に刺さるのではないかを当初ターゲットを①企業人事の方②就職活動生③キャラクターが好きな方、の3点に絞る。キャラクター設定については、①実際にストアに出ているスタンプテイスト②最近流行しているゲームのイラストを複数出した上でコンセプトを決定した。

■特に重視したポイント

・人間とアニメ性のバランス

・どんなタッチのアニメに寄せるか

 

そして、はじめは某人気アニメのキャラクターを参考に一番最初に作成したのがこちらとなる。(ここから進化します)

初期画像 (1)

 

2 フレーズ選定

スタンプは40個1セットがお決まり。そのため、就活生とのコミュニケーションでありがちなフレーズをまず40個用意し、Excelに一覧表を作成した。実際に取り組むにあたって、①企業人事として学生に元気を与えるキーワード ②就活生同士でも気軽に利用できるキーワード ③日常でも使えるキーワードの選定とバランスに非常に苦労した。周囲の企業人事の方や内定者の方のアドバイスを元にフレーズ案を固めることができた。

 

4

 

3 イラスト案作成

2で出したフレーズに合わせて、いざイラストを制作する。ここからは、知人を介してバンコクのデザイナーの方に制作をサポートして頂く。

フレーズを一旦、Excelの一覧表に記入した理由は、デザイナーさんとやりとりをする時に非常に便利だからだ。Noをつけたフレーズに当てはめる形でイラストを入れていくと、最終調整をする際に「No●の服の色を~にできませんか?」等と、遠隔でのコミュニケーションも非常に円滑に行うことが出来た。事実、今回ご協力頂いたバンコクのデザイナーの方にも、このやり方は大変好評を頂いて、今後対企業とのコミュニケーション時に活用して頂くフォーマットになった。

 

ラフ案

 

4 イラスト案色入れ

色を入れると、一気にLINEスタンプっぽくなった!色がコンセプトに合うかどうかを検討するのは勿論ながら、アジアを中心とした海外での販売も検討しているため、その国で受け入れられやすい色を当てはめることを意識することも必要になる。ちなみに当初は、以下のように白黒基調で制作したが、シンプルすぎるという理由で後に服の色を変えることになる。またこの時点では、肌の色や目の大きさ等にバラツキがあるので、全体に統一感を持たせるための修正を依頼した。

 

制作途中色検討中画像

 

5 最終校正

制作頂いたイラストを見ながら、最終校正を行う。文字のフォントの検討もこの時に行った(これはもう少しはじめに行っておくべきであった)。今回はキャラクターの雰囲気にマッチした柔らかい印象のフォントを選択。

またスタンプ自体の確認としては、

・一見して使い所がわかるか

・類似スタンプばかりになっていないか

・フレーズとイラストはマッチしているか

・審査基準を満たさなさそうなスタンプは含まれていないか

などをリスト形式にして一つずつチェックした。

 

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6 ストア申請

ここまで来れば、後は申請のみ。「LINE CREATORS MARKET」申請時に必要なものは下記であるので、参考にして欲しい。

・今回作成したスタンプ画像一式(フォルダ毎アップロードできる)

・リリース後に使うためのメイン画像、タブ画像

・スタンプの説明文章

※メイン画像、タブ画像は下記を指している。

1

 

説明文章は、「タイトル」「スタンプ説明文」が必要だが、英語版での登録は必須である。それに追加する形で、言語選択をして日本語やその他の言語を追加する。このあたりははじめに完成系をイメージする意味でも作成前に取り組んでおいた方が良い。

 

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リリース編(後編)へ続く

申請まで、約1ヶ月。申請から承認まで約2ヶ月を要した今回の勢いではじめたLINEスタンプ制作。バンコク在住の現地デザイナーの方が、イラスト制作は勿論、審査基準に外れていないかどうかを、都度確認して下さったため、非常にスムーズに楽しく進めることができた。

 

一連の流れを振り返って、重要だと思ったポイントを3つあげてみる。

1 ターゲット・使われる場面が明確にイメージできるか

ターゲットが通常の会話の中で、自然に使われるものであるかどうか

2 キャラクター、フレーズはコンセプトに合っているか

色、フォントを変えるだけで、受ける印象が大きく変わる

3 販売時のタイトル、説明文や販売後のプロモーションが練られているか

今回はまずやってみよう、ということで特に販売後のプロモーションがしっかりと練られていなかったのが、大きな課題となっている。ぜひ協力してくれる方がいらっしゃればお声掛け頂きたい。

 

かくして、ようやく人様にお見せ出来る形になった。次回は承認からプロモーションに関して書いてみるので、興味があれば御覧ください!そして、よかったら購入をお願いします!

 

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▽こちらから是非ダウンロードをして、使ってください!

LINEスタンプ「美人事さんと話そう」

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