巷を賑わせるALSチャレンジの与えた社会的影響とは?

WRITER : 志積 由香子

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ALSアイスバケツチャレンジとは

ALSアイスバケツチャレンジとは、難病である筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の研究支援目的で、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、ALS協会に寄付をするチャリティ活動である。昨今氷水をかぶっている有名人をFacebook上で目にした人も多いだろう。今回はインターネットを通じて拡散した、このチャリティ活動が世の中に与えた影響について考察する。

ALS

 

O2Oで繋げるアイスバケツチャレンジ

ALSアイスバケツチャレンジはアメリカで生まれたチャリティ活動だが、爆発的な広がりを見せた要因として、世界的な有名人がその活動に参加していることが挙げられる。例えば以下が事例である。

MicrosoftCEO ビルゲイツ氏

 

DisneyCEO ボブアイガー氏

 

AKB48総合プロデューサー・作詞家 秋元康氏

 

アイスバケツチャレンジがもたらした効果

アイスバケツチャレンジは、その爆発的な広がりから賛否両論を生んでいる。有名人の中でも、指名はされたが動画は撮影せずに自分の意思で募金をする方や、独自の見解を表明する方も多い。批判派の声としては、募金を見世物にすることへの違和感や、次第にいかにインパクトがある氷水のかぶり方をするかの競い合いになっており、本質を欠いた取り組みが増えてきたことに対する批判や、チェーンメールのように、指名を受けた相手は24時間以内に募金か氷水を被るか(そのいずれも行うケースが多いが)をしなければいけない強制性への懸念が挙げられる。
しかしこのような批判はありつつも、チャリティ活動がインターネット配信によって世界中に届けられたことにより、世界中からALS協会へ膨大な募金が集まっていることは事実である。米ALS協会が2014年8月29日に発表した、アイスバケツチャレンジで集まった寄付金額は1億ドルに及ぶそうだ。尚、昨年の同時期の寄付金額は約280万ドルであった。

参照:

■ The ALS Ice Bucket Challenge Has Raised $100 Million — And Counting

■ 「氷水チャレンジ」、ALS支援団体への寄付100億円超に

 

また日本だけで見ても、日本ALS協会宛には、2014年8月18日から22日迄の5日間で、昨年1年間分の寄付金額に迫る394万円が集められ、2014年8月18日から28日(AM)までの総額は2587万円に及んでいる。このことは、ALSアイスバケツチャレンジが生んだ事実として認められるべきだろう。

日本ALS協会   「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」ご寄付の報告とお願い (8 29)

参照:一般社団法人日本ALS協会

 

また更に、このアイスバケツチャレンジから派生した別のチャリティ活動が生まれているのも興味深い。水不足にさらされる南アジアで、氷水の代わりにバケツ一杯の米を頭からかぶる「ライスバケツチャレンジ」が始まっている。どこまでの広がりを見せるかはこれからだが、注目に値する活動であろう。

ライスバケツチャレンジ

参照:CNN.co.jp 氷水ではなくコメ――インドで広がる「ライス・バケツ・チャレンジ」

まとめ

・オフラインでの活動をオンラインで拡散し、そこからまたオフラインでの活動に繋げていく新しい形のチャリティ活動。
・アイスバケツチャレンジは、動画のインパクトの大きさから世界中に波及効果をもたらした。
・論議を生んだことで、更にALSアイスバケツチャレンジに関心を持つ人が増えた。
・賛否両論はあるものの、動画とインターネットの力で、昨対比約35倍を凌ぐ寄付金が集まっている。

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