4年で13社買収!リテール業界の覇者ウォルマートの目指す先は?【中編】

WRITER : 楠富 智太

  小売業界トレンド

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前回の記事「4年で13社買収!リテール業界の覇者ウォルマートの目指す先は?【前編】」に引き続き、ここ4年間弱で、アメリカの小売チェーン大手であるウォルマートが買収した13社の紹介と、その買収の狙いを明らかにしていく。今回の記事では、5社紹介する。

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引用元:http://www.narinari.com/Nd/20140325102.html

5. 電子化したレシートを出す「Grabble」

「Grabble」は、オーストラリアのシドニーにあったスタートアップ企業で、消費者の持つスマートフォン等のデバイスと店舗のPOSデータを結びつけるサービスを提供していた。このサービスにより、消費者は紙のレシートを貰う必要がなくなり、その代わりに、直接消費者のスマートフォンに送信されるようになる。ウォルマートの「Grabble」を買収した狙いとしては、スマートフォンやタブレットの普及に伴い、先駆的なオンラインとオフラインを連携させる取り組みにより、消費者の利便性を高めて、より顧客満足度を高めるためである。

grabble-walmart.png

引用元:http://gigaom.com/2011/11/09/scoop-walmart-acquires-grabble/

6. モバイルアプリ開発の「Small Society」

「Small Society」は、iOSアプリケーションを開発する企業で、過去にはスターバックスやアマゾンといった知名度の高いクライアントを抱えていた。今後、ウォルマートは、独自のモバイルアプリを強化するために「Small Society」の力を活用している。ウォルマートは、モバイルデバイスを使うことにより、顧客のショッピング体験のあらゆる部分に影響を与えることができるだろう。

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引用元:http://techcrunch.com/2012/01/04/walmartlabs-acquires-mobile-agency-small-society/

7. 誕生日などの記念日を通知するフェイスブックアプリの「Social Calendar」

「Social Calendar」は、誕生日や休日等の特別な日をリマインドしてくれるFacebookアプリケーションのサービスを提供していた企業であった。メールたSNSで、Facebook上の友達の誕生日や記念日等を通知することが可能にしたり、Facebookのタイムライン上にも個別にフォトカードやメッセージを投稿することができる。「Social Calendar」を買収したウォルマートの目的は、Facebook等の個人情報と連携することにより、より個別に価値ある顧客体験を生み出すことができ、ウォルマート独自のサービス展開を可能にしたことだろう。

SocialCalendarLogo.jpg

引用元:http://techcrunch.com/2012/03/11/walmart-buys-facebook-birthday-and-holiday-reminder-app-social-calendar/

8. クラウドコンピューティングの「OneOps」

クラウド技術を手がける「OneOps」は、パース(PaaS)を開発し、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)やラックスペース、ヒューレット・パッカード(HP)のクラウド・サービスで、アプリケーションをホスティングする開発者向けにツールを提供している企業であった。「OneOps」のプラットフォームでは、アプリケーションのブートストラップを高速化する要素をあらかじめ定義してライブラリで提供しており、それを 独自のインターフェイス内で視覚的に構築することが可能である。カテゴリーには、コンテント管理や電子商取引、エンタープライズ・ポータルなどがある。

「OneOps」は、ネットワーク・ワールド誌が選ぶ「注目のクラウド企業12社」の1社に選ばれていた。

ウォルマートは大規模のEC分野において革新途上にあり、そのなかで「OneOps」は、世界規模のプラットフォームに向けて前進を加速させるツールをもたらすだろうと考えている。

9. ビッグデータ解析の「Inkiru」

「Inkiru」は、ECサイト等のビッグデータ解析を用いて、予測分析するサービスを提供する企業であった。「Inkiru」のプラットフォームは、顧客のコンバージョンに影響を与え、購買意思決定するために予測インテリジェンス、データabalyticsと決定エンジンを組み合わせた能動学習システムである。 「Inkiru」を使用する利点は、顧客セグメンテーションとターゲティングを改善し、より多くのレコメンドを可能にする。ウォルマートは直接ビッグデータを解析し、これまでよりもより速く、顧客にレコメンドした取り組みを展開することができるようになった。

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引用元:http://techcrunch.com/2013/06/10/walmart-labs-buys-data-analytics-and-predictive-intelligence-startup-inkiru/

今回は、前回の記事に引き続き、ウォルマートが買収した13社やその買収目的について紹介してきた。次回は、残りの4社とウォルマート全体としての今後の動向について考察してみる。

前回の記事「4年で13社買収!リテール業界の覇者ウォルマートの目指す先は?【前編】

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