小売業界に朗報!1分間で100個の弁当を売る秘訣

WRITER : Editorial department

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お昼ご飯に出る時間でも、仕事の締め切りを考えると外で食事を取る余裕はない。このような場合、選択肢が近くのコンビニしかなく、物足りなさを感じる人も多い。そんな不便さを解消するサービスが2014年4月にリリースされた。そのサービスとは、注文からわずか20分でオフィスに弁当が届く「bento.jp」だ。値段は配送料を含めて800円。現在は準備期間として500円で販売しており、そのお得感で好評を得ている。

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「bento.jp」が開拓する新たな社内”中食”市場

「中食」とは、自宅外で調理された料理を持ち帰ったり、届けてもらい食べる形態を指す。「bento.jp」が提供するサービスもここに属する。株式会社富士経済によると、2013年の「中食」市場規模は5兆5019億円(前年比2.9%増)。手軽さと手頃な価格が消費者に受け入れられたことと、買物に出かけたり料理をすることを負担に感じる高齢者の宅食ニーズの拡大が市場拡大の要因だ。2006年にワタミが高齢者の弁当配送需要を見込んで参入した後、ガストやマクドナルド、イオンなどのスーパーが続いた。また、「bento.jp」に類似するサービスとしては、法人向け弁当配達サービス「ごちクル」がある。主な利用シーンは、会議やイベントの昼食であり、オフィスで働く人を対象とする「bento.jp」とは利用されるシーンが異なる。

ソーシャルメディア上では、「bento.jp」の提供範囲の拡大に期待を寄せるコメントや、実際に利用した感想など多くの意見が見られる。

リリース直後に注文が殺到し、1分間に100個ペースで弁当が売れた。港区と渋谷区を配達エリアとしていたが、想定を大幅に超える注文数に対応するため、現在は渋谷区限定でサービスを提供している。

「ワンクリック20分」で弁当が届く「bento.jp」の使い方

bento.jp」の使い方は至って簡単。スマートフォンアプリに登録後、住所と電話番号を入力し「今すぐ注文する」ボタンを押せば、あとは弁当が届くのを待つだけだ。

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bento.jp」の1つ目の特徴は、注文から到着までの早さ。他の弁当配送サービスは、少なくとも前日までに配送依頼が必要だが、「bento.jp」は即日、しかも20分で届けてくれる。予定が入り、お昼が遅くなった場合にも便利だ。弁当の注文は11時半から売り切れるまで受け付ける。通常売り切れは14時前後とのこと。「bento.jp」の2つ目の特徴は、味。メニューは日替わりで1種類のみであるが、ミシュランで星を取得したフランス料理店「レストラン シェ・ナカ」で修行したシェフが率いる弁当屋が調理を担当する。「俺のイタリアン」のように一流シェフの味を手軽に楽しめる点が人気を集めそうだ。

まとめ

今後はオフィスエリアを中心にサービスの拡大を予定している「bento.jp」。将来的には弁当のスピードデリバリーで構築した配送網を利用して、他の商材を短時間で届けるサービスの提供も考えているそうだ。リブセンスの新卒社員が新人研修で作成した「Pacirii」も30分で希望の商品が届くスピードデリバリーサービス。アメリカでは、日用品や食料品、衣料品などを注文から数時間で配達してくれるサービスが増えている。eBayの当日配達サービス「eBay NOW」や、注文から1時間以内で商品が届く食料品ECサイト「instacart」、スーパーマーケットなどでの買物をメッセンジャーに依頼できる「Postmates」などがその代表例だ。Twitterにおける反応から、弁当に限らずスピードデリバリーの需要は大きいことが予想される。需要拡大要因の1つに、スマートフォンの普及が考えられる。スマートフォンの普及によって、消費者が「欲しい」と思った瞬間にインターネットから商品を注文ができる環境が整った。2つ目に、消費者が配送サービスに求めるレベルが高くなったことが上げられる。Amazonやヤマダ電機の配送サービスの競争ポイントは、時間指定や配送料無料から当日配送へ移っている。当日配送が当たり前になりつつある今、消費者が配送へ求めるサービスレベルが高くなっている。欲しいと思った商品をすぐに手に入れられるスピードデリバリーサービス。今後の展開が楽しみだ。

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