ユニークなもの・サービスで差別化を図る、米国EC企業3選!

WRITER : Editorial department

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Arch for Startupより寄稿

今日ECがビジネスで成功するために欠かせないものとなってきた。経済産業省が発表した2014年電子商品実態調査によると、2013~2014年でB to C市場規模はおよそ13兆円で、全ての商取引におけるECによる取引の割合を示すEC化率は4.37%であった。EC市場は今年も継続的成長を続けている。

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引用:平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)

ECのメリット

まず、ECにすることのメリットを紹介したい。まずECにすることで、少ないコストで運営できるということ。不動産の確保をして店舗を出すのと違いパソコン1台で運営できるECはコストを大幅に削減できる。また大人数を雇う必要もなく、個人でも運営できる点があげられる。また店舗を構えた場合と違い、その周辺地域に限られてしまうことがなく顧客を無限に広げることができる。

ただ近年の動向を見る限り、ECの市場争いは激化の一途をたどっている。特にわれわれArch for Startupが拠点おくシアトルのあるアメリカでは、シリコンバレーをはじめ様々な場所でECを武器にビジネスを始めた会社が数多く存在する。しかしECを行っている会社はこの激化している市場を生き残るためにユニークなもの・サービスを扱って差別化を図っている。そこで今回はユニークなもの・サービスを扱うアメリカのEC企業を3社ピックアップしたい。

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1, Kiwi Crate

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引用:Kiwi Crate

Kiwi Crateは2011年設立の子供の学習に対するおもちゃを定期的に配送するサービスである。会員登録制で子供たちの年代に合わせて様々なおもちゃを毎月配送する。例えば、3歳から6歳の子供なら絵本や簡単な塗り絵などで、9歳から14歳の子供なら複雑なペーパークラフトやパズルがある。会員に入らなくてもオンラインのshopで個別に購入することも可能である。KiwiのCEOのSandra Linはハーバードビジネススクールを卒業、PayPal、eBayで働いた後Kiwi Crateを設立した女性起業家。現在Kiwi Crateは700万ドル(約8.7億円)の投資を受けている。彼女たちは忙しい親に代わって子供たちの創造性を作る手助けをすることが目標だと語っている。ECを使い宅配サービスを利用してもらうことは忙しい親のニーズに当てはまっているといえる。

 

2, Bandcamp

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引用:Bandcamp

Bandcampは2007年に設立された音楽のECサイトである。しかしこのBandcampはただ楽曲のダウンロードやアルバムの購入を行うECサイトではない。ここでアーティストたちはファンなどからこのサイトを通じて寄付を受けることで自分たちの音楽を無料ダウンロードで提供したり、アーティストのメールリストに入ることで曲やアルバムを無料で入手することができるのである。これらのオプションはアーティスト自身で価格を自由に設定することができる。2015年3月にCEOのEthan Diamondは自身のブログで、ミュージックファンがBandcampを通してアーティストに寄付した額が1億ドルに到達したとは発表した。またファンたちは1日に16,000枚ものレコードを購入していることも発表した。彼らはただECを通して楽曲を売るだけでなく、アーティストとファンを繋げる工夫を取り入れることで差別化に成功した。

 

3, SpoonRocket

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引用:SpoonRocket

SpoonRocketは2013年に設立され、およそ2年で1,300万ドルの投資を受け話題になっている。彼らはアプリやネットを通して受けた食事のオーダーを15分前後で指定場所に配達するECによるオンデマンドサービスを行っている。彼らは自分たちの宅配専用の車を持っており常に食事が冷めないように温めておき、オーダーが入ればすぐに指定場所に向かう仕組みだ。指定場所は宅配圏内であれば自宅でなくても受け取り可能である。食事のメニューの選択肢は2つ。こちらは日替わりとなっている。場所は現在San FranciscoやEast Bayなど一部の地域に限られ、利用できる時間帯も11時~13時30分、18時~20時とお昼どきと夕飯どきのみになっている。彼らは今後、利用可能場所の拡大とメニューのバリュエーションを増やすことを計画している。短い時間で美味しい食事を届けてくれるSpoonRocketは忙しいオフィスワーカーなどからの支持が厚い。ミッションステートメントにある「いつでも、どこでも」にむけて今後も成長していく。

 

まとめ

紹介した3つのECを利用したユニークな起業は氷山の一角に過ぎず、競争が激化するEC市場ではあの手この手で差別化を図っている企業でひしめいている。その中で確実なニーズを見つけ差別化が成功した企業が勝ち残っていくだろう。今後も成長を続けるEC市場と成長していく企業の動向から目が離せない。

 

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