オンラインとオフラインの垣根を超えるAmazonのオムニチャネル戦略

WRITER : Editorial department

  オムニチャネル

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近年世界中のEC市場が拡大し続けている。eMarketerの示すデータによると、2014年のBtoCのEC市場規模は1兆5046億ドル(約177兆円)に上る。その中で、常に先進的な取り組みを続けるAmazon。アメリカ本土ではAmazonで購入した商品を、コンビニで受け取ることのできるサービス「AmazonLocker」や、顧客が商品を注文してから短時間で配達する速達サービス「AmazonPrime」のオプションとして、タクシーや自転車を用いた超速達便「AmazonPrimeNow」、ドローン(無人航空機)を用いた「AmazonPrimeAir」の提供に着手するなど、次々と先進的なサービスを打ち出している。今回はそのAmazonが開発したデバイス「AmazonDash」を紹介するとともに、同社のオムニチャネル戦略を解説する。

声認証とバーコード読み取りを用いて手軽な注文が可能になる新デバイス「AmazonDash」

[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=aFYs9zqYpdM” width=”500″]https://www.youtube.com/watch?v=f1mMt1RUP8s[/su_youtube]

引用:Amazon Dash: The Kindle of online grocery shopping?

「AmazonDash」はAmazonの開発したデバイスで、同社が提供する生鮮食品宅配サービス「AmazonFresh」と連動している。「AmazonDash」を用いれば、宅配を希望する商品を音声もしくはバーコードで入力するだけで、注文をすることができる。例えば料理をしている時に小麦粉を切らしてしまったとしよう。そんな時「AmazonDash」の音声入力ボタンを押して「小麦粉」と言うか、切らした小麦粉のパッケージについているバーコードを「AmazonDash」で読み取るだけで、商品が「AmazonFresh」のカートに追加される。

生鮮食品の即日宅配サービス「AmazonFresh」

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引用: JB INSTALLATIONS “INSTALLOGY” & “AMAZON FRESH” TRUCK FLEET WRAPS HAVE DELIVERED

「AmazonDash」と連携している「AmazonFresh」は、これまで冷蔵のコストが高くなるため,ECでは取り扱いが困難と言われていた生鮮食品を宅配するサービスだ。商品を注文した時間に応じて、即日もしくは注文した翌朝に自宅まで商品を配送してくれる。現在はアメリカの一部の州でのみ提供されているが、今後サービスを拡大させる可能性は高い。

オムニチャネルの観点からみたAmazonの施策の意義

オムニチャネル

 

引用:Evolving Customer Service to the Reality of Omnichannel Retail

Amazonの一連の施策は、顧客の利便性向上を狙ったオムニチャネル施策である。オムニチャネルとは、顧客が好きなときに好きな場所で、好きな形で商品を購入できるようにすることを目的として、実店舗、EC、カタログ販売など、あらゆる販売チャネルを統合する形態を指す。そして、顧客が販売チャネルの垣根を意識することなく、シームレスに購買を楽しむことができるように、各チャネルで取り扱う商品在庫や商品情報、さらにはサービスの質にいたるまでを、それぞれ同じ水準で提供することが求められる。

前述した「AmazonPrime」と「AmazonLocker」は、オンラインで商品を購入した後、顧客の手元に商品が届くまでの時間を短縮し、顧客が望む場所で商品を受け取れるようにする。その結果、オンラインで商品を購入すると、顧客の手元に商品が届くまで時間がかかるというオンラインショッピング特有の課題を克服し、顧客がオンライン/オフラインの垣根を意識せずに購買を行えるようにしている。

今回紹介した「AmazonDash」は、顧客が商品を欲しいと思ったときに「AmazonFresh」のカートに商品を追加できる手軽さで、「AmazonFresh」の使い勝手を大幅に向上させている。もはや従来はスーパーで買うのが当たり前だった食料品でさえも、オンラインで手軽に購入できるようになり、オンライン/オフラインの垣根が取り払われていく。

拡大を続けるEC市場をリードし、次々に新しい施策を打ち出すAmazon。次はどんな戦略を打ち出してくるのか。今後の動きに注目だ。

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