好きな時に好きな場所で商品を受け取れる「スマート宅配BOX」

WRITER : 野田 勝

  オムニチャネル

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オムニチャネル元年と呼ばれた2014年が過ぎ去り、2015年が到来した。2015年も引き続き、オムニチャネルの分野は注目を浴び続けるだろう。オムニチャネルとは、あらゆる販路を統合するという意味を持つ。顧客が商品に興味を持ち、購入に至までのプロセスのなかで、従来のように単一の販売チャネルではなく、実店舗やECサイトなど、複数のチャネル間を行き来し、商品購入に至る形態を指す。

オムニチャネルにおいては、商品受け取りの方法も多様化していくという点を見逃してはならない。従来は、実店舗で購入した商品はそのまま家に持ち帰り、オンラインで購入したものに関しては自宅に配送されるのが普通であった。その点、オムニチャネルでは、顧客の好きな時に、好きな場所で商品を受け取ることができるのが理想だ。現在は、自宅や店頭受け取りのほかに、コンビニでも商品受け取りができる店舗が増えてきており、商品受け取りの形は確実に増えてきている。

不在配達表が必要のない世界を実現する「スマート宅配BOX」

今回紹介するのは、株式会社エスキュービズム・テクノロジーが提供する「スマート宅配BOX」だ。スマート宅配BOXは、一軒家やオフィスなど、あらゆる場所に設置することができ、全操作をスマートフォンで行うことができる。宅配業者が商品をBOXの中に入れ、スマートフォンアプリでBOXをロックすると、顧客にパスワードが記載されたメールが送信される。顧客はメールで受信したパスワードをアプリに入力することで、BOXを開けることができる。顧客はオンラインで購入した商品を、自宅を始め、駅やオフィスなど多様な場所に設置されたBOXに配達してもらうことで、好きな時間に、好きな場所で商品を受け取ることができるようになる。また、BOXの開閉履歴はクラウド上で一元管理されるため、セキュリティも担保されている。

スマート宅配BOXの普及はEC市場拡大を後押しするか

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近年EC市場は急速に拡大してきており、経済産業省が2014年8月に公表したデータによると、2013年度BtoCのEC市場規模は11.2兆円に達し、前年比17.4%の成長を記録している。そんな中、物流のラストワンマイル問題が深刻になってきている。物流のラストワンマイル問題とは、配達物は最寄りの配達拠点まで到着しているものの、受取人と配達業者のタイミングがあわず、商品が顧客の手元に届かないという問題である。結果として、顧客側がなかなか商品を受け取れないだけではなく、配達業者側も何度も不在の住宅へ足を運ばなくてはいけないため、人件費のロスに繋がっている。しかし、スマート宅配BOXが普及すれば、受取人不在の件数は必然的に減少し、配達業者のロスが減ると同時に、顧客の「ECで購買するとなかなか商品が受け取れない」という不満が解消され、ECでの購買のハードルは下がることが予想される。結果としてEC市場は今にも増して拡大していく。

2015年、オムニチャネルは更に進化する

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今回紹介したスマート宅配BOXのように、今後商品の受け取り方法は更に多様化し、顧客の利便性は高まり続ける。また、昨年Amazonがタクシーや自転車、更にはドローン(無人飛行物体)による宅配を試みる等、商品配達のスピードも加速していくのは間違いない。2015年が終わりを迎える頃、オムニチャネルはどこまで進化を遂げているのか。今後も目が離せない。

▼参照
http://orangeretail.jp/news/data/141022_smart_takuhai_box.pdf

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