シアトル発!Arch for Startupが紹介するオムニチャネル系スタートアップ3選

WRITER : Editorial department

  オムニチャネル

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シアトルとArch for Startup

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Arch for Startupは今年6月に設立されたシアトルに拠点を置く団体だ。彼らのビジョンは日本とシアトルのスタートアップのためのプラットフォームを構築し、相互の経済発展に貢献することである。シアトルは、MicrosoftやAmazonをはじめとする大手IT企業の本社や、StarbucksやCostcoといった大手小売企業の本社があり、且つ人材面、環境面も充実したスタートアップエコシステムも形成されていることから、今後益々成長することが期待される。また、アメリカにおけるオムニチャネルに対する注目度は高く、今年9月末にはシアトルのダウンタウンで、5400人以上が参加したShop.orgサミットというオムニチャネル系イベントが開催された。

今回はシアトルのオムニチャネル系サービスを提供するスタートアップ3社を彼らに紹介してもらった。

▼参照
Arch for Startup

OMNI Retail Group

Shopping_Cart_Image引用:OMNI Retail Group

OMNI Retail Groupは、昨年の夏に設立された新進気鋭のスタートアップだ。Sidekickと呼ばれるクラウドベースのプラットフォームを小売および製造業者に提供している。このプラットフォームはオンラインショッピングにおける顧客の購買傾向を「カートに追加」ボタンを利用してリサーチ・分析し、ひとりひとりにベストマッチする商品提案を行うことで顧客の「ほしい!」という想いに応えることができる。

設立からわずか1年3ヶ月の間に小売業者ではWalmartやCostco、BESTBUYなどが、製造業者ではPanasonicやCISCO、BOSCHなどがこのSidekickを利用している。Sidekickを導入することで20〜300%のコンバージョン率上昇や20%以上のオンラインショッピング平均注文額増加、さらに最大330%の返品削減と在庫回転率(GMROIs)の改善が見込まれる。

▼参照
OMNI Retail Group

Point Inside

retailers-graphic引用:Point Inside

「買い物はインターネット上で…」そんな声が増える中、どのようにして店舗に顧客を呼ぶかという問題に対しても小売業者は日々試行錯誤している。Point Insideはこの問題に対するソリューションの一つとしてStoreMode™と呼ばれるプラットフォームを開発した。

店舗に行ったら在庫がないと言われてがっかりしたことはないだろうか。このプラットフォームを導入したスマホアプリを使うと、店舗に行く前に在庫があるか確認できる。また、ショッピングリストの作成、クーポンやレビューなどの情報入手、そしてショッピング中には自分のほしい物が店内のどこにあるかを特定、最適ルートを表示することができる。

オンライン販売の利点のひとつは、ほしい商品の名前を検索し、カートに入れて購入ボタンを押すだけなので商品を買うのに時間がかからないことだ。しかし、このスマホアプリを使用すれば、実店舗販売における顧客の行動が最適化され、購買にかかる時間が短縮でき、実店舗に行くことの利点が相対的に浮かび上がってくるのではないだろうか。実際に目で見て、触れて、大きさを確かめて…。実店舗に行く魅力は確かに存在する。「無駄な時間を過ごした」と顧客に思わせない仕組みが大事だ。実店舗販売の可能性を高めるこのStoreMode™に今後も注目だ。

導入事例:アメリカの住宅リフォームチェーンLowe’s*

例)アプリ「Lowe’s」を使用してダウニーを買う。

① ショッピングリストを自宅で作成する。
自宅にあるダウニーのバーコードを読み取り、My QuickListに追加。

A4S_1-01② 自分のほしい商品が店内のどこにあるか確認する。
店内マップとセクション(ダウニーはAISLE60、BAY15)を確認。

A4S_2-01③ アプリのマップと、店内に設置された通路・区画番号表示を頼りに、通路60と区画15を見つける。

A4S_3-01④ 区画15内の棚にダウニーを発見、購入する。

A4S_4-01アメリカの店舗は日本と比べて、建物が大きく物が大量という特徴があるので、この機能は大活躍しそうだ。
*一部、機能使用不可。小売業者ごとに機能がカスタマイズされている。

▼参照
Point Inside

Venuelabs

Picture-13-300x193引用:Venuelabs

レストランのテーブル上や、ホテルのベッド横に置かれているアンケートを書いたことがあるだろうか?
Venuelabsは、フィードバックの収集に苦労しているホテルやレストラン、小売業者に対してTwitterやFacebookといったSNS上に散在している口コミやレビューを集め、分析したデータを提供している。このデータはサービスの質と顧客満足度の向上に使われる。

今年10月初旬には、商品開発の促進や市場拡大を目的としてセールスフォース・ドットコムが1億ドルのベンチャーファンドを設立し、その投資先の一つとしてVenuelabsを挙げた。この投資をきっかけにVenuelabsのSNS検索の更なる精度向上を期待したいところだ。

▼参照
Venuelabs

まとめ

シアトルにはStarbucksやCostcoなどの大手小売企業やオンラインショッピング最大手のAmazonの存在、スタートアップが生まれやすい土壌があることから、こういったオムニチャネル系サービスと相性が良い。

今後、シアトル発のオムニチャネル系スタートアップの創出、躍進に期待したい。

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