徹底比較!大手通信3社のO2O戦略まとめ

WRITER : Editorial department

  オムニチャネル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

当編集部では最新のO2Oテクノロジーを開発・提供しているベンチャーやスタートアップを数多く取り上げて来た。しかし、大手企業が行っているO2Oサービスもそれぞれの強みを生かした特色あるものが多い。今まで紹介してきた新しいテクノロジーに加え、実際に大々的に事業化してO2Oビジネスを行っている大手企業の動向を知ることで、今のO2Oビジネスのトレンドをより深く理解出来るかもしれない。

今回は日本の大手通信3社に注目し、各企業が取っているO2Oサービスとその特徴を紹介していく。

oote3

 

au au スマートパスでクーポンを中心としたネットから店舗への流れ

auのO2O戦略として有名なものは「auスマートパス」だろう。ユーザーは月額390円の定額で500本以上のアプリをダウンロードし放題になったり、リアル店舗で使えるクーポンやストレージ、セキュリティなどを含むサービスを利用できる。

sma-tpass

引用元:au

このサービスの特筆すべき点は、クーポンの配布をする上で、店舗側の負担がないことだ。通常、O2O戦略で良くみられるクーポンの配信では、割引額を店舗が負担することが多く、たとえ店舗へのユーザーの流れが作れたとしても、店舗側の儲けが少なくなってしまうことがある。しかし、「auスマートパス」は、月額の定額課金で得た資金や、auの豊富な資金力で店舗側の負担を極力なくし、オンラインからオフラインの流れを作っているのだ。ユーザーとしてもローソンのロールケーキ無料クーポンなど、魅力的な数々のクーポンを利用できて、auのO2O戦略は今までの流れに一石を投じる素晴らしいサービスになっていくかもしれない。

さらにauは、今年発表した「au ID」を使ってリアル店舗でも決済を可能にする「au WALLET」でさらにO2O戦略を加速させていく。このサービスでauは、店舗で貯めるポイントで携帯料金の支払いを可能にするだけでなく、auに登録している顧客情報や位置情報を紐付けしてお得なクーポンや店舗情報をプッシュ通知するなど、さらに大きくリアル店舗を巻き込んでサービスを拡大させていく予定だ。

au_wallet

引用元:au

 

docomo ショッぷらっと中心としたO2O戦略から新たにair stampのサービスを開始

入店した時にポイントが貯まる「ショぷらっと」中心の戦略を取っていたdocomoから、最近新たに「air stamp」というO2Oソリューションが開始された。「ショッぷらっと」は、顧客の属性に合わせて、店舗情報やポイント・クーポンの配信を可能にするサービスで、入店時にも顧客に合わせた店舗のお得情報やクーポンの配信を行ってくれる。

Docomo

引用元:docomo

この店舗でのチェックイン機能をモバイルサービス提供会社向けにオープン化させたサービスが「air stamp」だ。SDKはドコモより配信されており、より「ショッぷらっと」のサービスを多くの店舗に拡大していく施策である。

超音波では電波と違ってチェックインエリアを比較的柔軟に設定でき、アプリ利用時にマイクが自動でオンになるので、Bluetoothを使うサービスのように事前の操作がいらないのも利用者を拡大出来る特色だろう。

「air stamp」はJR東日本でも既にサービス化がされており、これからの普及やO2Oの拡大に注目が集まる。

air_stamp

 引用元:docomo

SoftBank ウルトラ集客から、チェックインポイントサービス、Beaconを使った店舗内マーケティングなどマルチな面でO2Oサービスを提供

ソフトバンクは、YahooJapanより提供していたウルトラ集客に加え、iBeacon(アイビーコン)を使った店舗内の顧客マーケティングまで、様々なO2Oソリューションを提供している。

ウルトラ集客とは、日本一のポーラルサイトであるYahoo! JAPANを活用したO2O集客のサービスの1つだ。企業はYahoo! JAPANのトップページなどにバナーによる商品広告を掲載し、ユーザーをキャンペーンサイトに誘導。そして、気に入った商品のキャンペーン サイトへ応募して届いた電子クーポンを店舗で使うと割引や商品と引き換えられるなどの特典を受ける ことができる。

Softbank

引用元:SoftBank

実際にこのサービスを新築戸建住宅の購入検討者向けに展開した大手ハウスメーカーは、全国300カ所以上の展示場へ2,000名の集客を行うことに成功したという。

 

クーポン・ポイントサービスを使ったO2Oサービスから新たな局面へ

大手通信3社はクーポンやポイントを利用したO2Oソリューションを提供していることが多いが、店舗での顧客行動をデータ化し、店舗の最適化を行えるサービスを提供しているのはSoftBankだ。

ソフトバンク・テクノロジー株式会社は2014年9月から、iBeaconを活用し顧客行動データを取得し、そこにオンラインデータも組み合わせて分析する「4D Pocket」というオムニチャンネルサービスを提供する。開始したばかりということで、実際の利用データは紹介出来ないが、消費者の行動を様々な角度から分析することで顧客体験をより高め、購買促進に繋がるかもしれない。

topbnr01

引用元:SoftBank

まとめ

3社とも「スマートフォン」×「クーポン」という組み合わせO2Oサービスを展開している。金融や電子決済と組み合わせているau、超音波を使い店舗でのクーポン取得を可能にしているdocomo、Yahoo! JAPANの集客力を生かしたサービスを展開するSoftBankなど、各社とも戦略や強みが異なっている。店舗を持つ企業は、これらの特徴を踏まえた上で扱っている商材や目標に合わせてサービスを選ぶべきだろう。

通信を介して行う性質上、O2Oやオムニチャンネルサービスと通信会社の相性は良い。SoftBankが先立ってサービス提供を行っているようなクーポン以外でのオムニチャンネルサービスを、これからauやdocomoも提供し始めるかもしれない。大手通信3社のO2Oやオムニチャンネル動向に関してはこれから注目していくべきだろう。

 

▼関連記事

いくつ知ってる!?Beaconサービス導入事例まとめ7選

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

各種お問い合わせはこちらから

  • マーケティング資料請求
  • お問い合わせ
  • 会社資料請求

あなたにオススメの記事

  • 人工知能の全貌に迫る!人工知能の活用事例10選

  • 今、数々のファッションブランドが飲食業界への参入を急ぐ理由

  • シリコンバレーの大企業が注目するグラフデータベースとは?その魅力に迫る!

  • どうなる3Dプリント業界? "幻滅期"を抜け出すカギはどこにあるのか

  • 【連載企画】今世界で注目を集める「ディープラーニング(Deep Learning)」とはなにか

  • 【連載企画】いま、ファッション業界でIT革命が起きている

  • シリコンバレーの天才達が土日も休まず働く理由

  • もし桃太郎が現代のWebマーケティングで鬼退治をしたら