徹底比較!一番お得なポイントカードと各社のオムニチャネル戦略にせまる

WRITER : 柏倉 明郎

  オムニチャネル

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近年、ネットとリアルをつなぐ共通のポイントサービスを多くの企業が展開している。

先日、ローソンと楽天が包括提携に向け最終調整に入ったことが明らかになったように、ポイントを通じた各社のオムニチャネル戦略はますます注目されてきている。今回のローソンと楽天の提携では、ポイント、物流、モバイル事業などでの包括的な検討が行われる予定で、このようにコンビニ業界とEC業界の小売大手同士が広範囲にわたって戦略的提携に踏み出すのは初めてである。

また「nanaco」を例に挙げて説明すると、セブンカード・プラスで買い物をしても、nanacoポイントを貯めることができる。さらに、イトーヨーカドーネットスーパーやセブンネットショッピングで買い物をしても、nanacoポイントを貯めることができるのである。

今回はそのような小売各社のポイントカードを会員数や還元率、ポイントをどこで獲得できるのかといった観点で比較する。さらに、各社のオムニチャネル戦略としてのポイントカード活用事例を紹介していきたい。

▼参考記事

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全国19万店舗で利用できる、WAONポイント

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引用:card.kinri.jp

・会員数:4880万枚が発行されている(2015年3月末)

・ポイント還元率:200円につき1ポイント

・ポイントをどこで獲得できるのか:リアル店舗では、イオンカードの利用でときめきポイント、WAONの利用でWAONポイントがたまる。ネットではネットWAONポイントがたまる。これらのポイントはWAONポイントに交換することができ、最終的に一つのポイントとして利用可能。

・利用可能店舗:イオングループのショッピングセンターを始め、ファミリーマートやミニストップなどのコンビニ、イオンボディや薬の福太郎などの薬局、ビッグカメラやスポートオーソリティなどの専門店で利用可能。国内19万の店舗で利用できる。(2015年7月)

・オムニチャネル事例:WAONカードをタッチするとクーポン券が発行される「ハッピーゲート」や、スマホアプリと連動させることで、購買履歴やポイント残高、キャンペーン情報を獲得できるサービスが展開されている。

▼参考記事

waon.net

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ポイント還元率が高い、nanacoポイント

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引用:tanweb.net

・会員数:3548万枚が発行されている(2014年12月末)

・ポイント還元率:100円につき1ポイント、商品によってはボーナスポイントも獲得できる。

・ポイントをどこで獲得できるのか:クレジットカードや電子マネー、ネットショップなどリアルとネットすべてで共通のポイントが獲得できる。

・利用可能店舗:セブン&アイグループ各社、西武やそごうなどのデパート、ミスタードーナツやラウンンドワンなどのグルメレジャー施設で利用可能。国内14万5000の店舗で利用できる。(2014年5月)

・オムニチャネル事例:セブンカードプラスやイトーヨーカドーネットスーパーからでも、nanacoポイントがたまる仕組みをつくり、リアルとネットの共通化を進めている。

▼参照記事

nanaco-net.jp

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全国多数の店舗での利用はもちろん、商品との交換にも利用できる、Tポイント

image02 (4)引用:uriwari.homepartner.jp

・会員数:5242万枚が発行されている(2015年1月末)

・ポイント還元率:加盟店によって異なる、加盟店によってはボーナスポイントがある。

・ポイントをどこで獲得できるのか:リアル店舗では、Tポイントカードやクレジットカード、Tマネーを利用することができ、現金・クレジットカード・電子マネーすべての手段でポイントを獲得できる。ネットでもTポイントを貯めることができるほか、ネットのキャンペーンでポイントをさらに獲得することも可能。また、獲得したポイントを商品との交換にも利用できる。

・利用可能店舗:TSUTAYA書店や毎日新聞など、音楽映像だけでなく書籍や新聞にも使える。アメーバやTSUTAYAオンラインゲームなどのゲームにも利用可能。全国約7万8000の店舗で利用できる。(2014年7月末)

・オムニチャネル事例:Yahoo検索で表示されるファミリーマートのクーポンのシリアル番号を「Famiポート」に入力すると、クーポンを入手できる「ファミマけんさくーぽん」のサービスを展開している。

▼参照記事

tsite.jp

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Tポイント激変 ファミマ、TSUTAYAユーザーの多くが改悪に

ローソンとの提携で注目される、楽天スーパーポイント

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引用:http://trendy.nikkeibp.co.jp/

・会員数:楽天Edyは8540万枚発行されている(2014年12月末)

・ポイント還元率:加盟店によって異なる、毎週金曜土曜は楽天カードかアプリの利用でポイントが2倍になる

・ポイントをどこで獲得できるのか:楽天スーパーポイントに関しても、現金・クレジットカード・電子マネーすべての手段でポイントを獲得することができる。また、他者とは異なり、対象店へ来店するだけでポイントを獲得することが可能。

・利用可能店舗:サンクスやサークルKなどのコンビニ、ミスタードーナツやPRONTOなどのグルメ施設、タクシーや引越しにも利用可能。全国1万3400の店舗で利用できる。(2014年4月末)

・オムニチャネル事例:楽天カフェでは楽天カードでの商品購入で、商品が半額になるサービスを展開している。また、楽天カフェやパルコなどの対応店に来店するだけで、楽天スーパーポイントがたまる「楽天チェック」も展開している。

・早ければ2016年夏、ローソン店舗で楽天が発行する「楽天スーパーポイント」の付与・利用を開始し、全国のローソン約1万2000店舗で楽天が運営するECモール「楽天市場」の購入商品を2015年8月から順次受け取れるようになる。

▼参照記事

point.rakuten.co.jp

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ローソンと楽天、包括提携へ

専門店ながら全国218店舗で利用できる、ビックポイント

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引用:biccamera.co.jp

・会員数:直近では非公開となっているが、2000万枚以上が発行されている

・ポイント還元率:商品によって異なる

・ポイントをどこで獲得できるのか:リアル店舗では、現金とクレジットカードでの購入でポイントを獲得することができる。また、2015年7月24日にリアル店舗でのおサイフケータイを利用した、ビックポイントケータイのサービス新規受付が終了した。ネットからの購入でもポイントを獲得可能。

・利用可能店舗:ビッグカメラグループ全国218店舗(2015年4月)

・オムニチャネル事例:「ビックカメラSuicaカード」や「BICCAMERA JMB WAON CARD」を提供し、各ポイントをビックポイントの交換を可能にしている。

▼参照記事

biccamera.co.jp

ビックカメラグループ 2015年8月期 第2四半期 決算説明会

10%のポイント還元と手厚い保証が付く、ゴールドポイント

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引用:gigazine.net

・会員数:直近では公開されていないが、2030万枚以上が発行されている

・ポイント還元率:現金での購入で10%、クレジットカードでの購入で8%のポイントを獲得できる。

・ポイントをどこで獲得できるのか:リアル店舗では、現金とクレジットカードでの購入でポイントを獲得できる。ネットからの購入でも、同じゴールドポイントが獲得可能。

・利用可能店舗:ヨドバシカメラ全国22店舗(2015年7月)

・オムニチャネル事例:「ヨドバシゴールドポイントカード」アプリの利用で、クレジットカード購入でのポイント10%還元や商品の全国無料配送、一万円を超える商品の90日間無料保証といったサービスを受けられる。

▼参照記事

goldpoint.co.jp

家電量販店のポイントプログラムとビジネスモデル

来店ポイントで顧客の目を引く、ヤマダポイント

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引用:yamada-denki.jp

・会員数:直近では発表されていないが、2350万枚の発行数とされている

・ポイント還元率:商品によって異なる

・ポイントをどこで獲得できるのか:リアル店舗では、現金とクレジットカードでポイントを獲得することができる。ネットからの購入でも、同じヤマダポイントを獲得できる。また、店頭でスロットマシーンのポイントサービスがあり、来店するだけでポイントを獲得することができる。

・利用可能店舗:コナカやレオパレス21、ANAなど国内4000を超える店舗で利用可能(2015年7月)

・オムニチャネル事例:来店時に1ポイントから4000ポイントの来店ポイントを獲得できる。ANAで獲得したマイルをヤマダポイントに変換することができる。

▼参照記事

yamada-denki.jp

Amazonを迎え撃つ!ヤマダ電機公式アプリの全貌と戦略

目が離せない各社のポイント戦略!結局どこのポイントが一番いいの?

いかがだっただろうか。これまで各社のポイントサービスや、ポイントサービスにおけるオムニチャネルの事例について紹介してきた。

リアル・ネットでのポイント獲得の機会の多さと、それらすべての機会で得るポイントの同一性を考えれば、楽天グループが一歩抜きん出ている。店舗で来店ポイントを獲得でき、商品購入の際にもポイントを獲得できる。さらにネットショップでもポイントをためることができる。また、店頭で楽天カードを使えば商品を半額で購入できるサービスもある。

しかし、ポイントカードについて、一概にどの企業のポイントが一番いいと断定することはできない。同じ買い物をするのでも、各社によって店頭での表示価格も異なれば、ポイント還元率も異なるのだ。

個人的な意見にはなるが、表示金額から還元されたポイントを差し引いて、一番低価格で購入できる店舗で買い物をするべきではないだろうか。他店よりも多くのポイントが付けば得をした気にはなるが、実際にその商品をいくらで購入したのかも考えなければ、得をしたとは言えないだろう。

そのため、複数のポイントカードを持ち合わせることが必要だ。商品の価格やポイントの還元率、その他保証サービスについても考慮に入れた上で、どの店舗で購入するかを決定するべきである。

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