最新版!海外ファッションブランドが行うテクノロジー活用事例3選

WRITER : 平野紗希

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前回、1分でわかる!ファッション業界における7つのテクノロジー活用事例まとめで国内事例を中心に、今ファッション業界で活用されているテクノロジーを7つご紹介した。

今回は、トミーヒルフィガー、ZARA、Everlaneといった3つの海外ブランドを例に、今後日本でも導入が期待される、ファッション業界におけるテクノロジー活用事例を紹介する。

 

【お知らせ】「ファッション×テクノロジー最新サービス紹介資料」を新たに公開いたしました。この記事の末尾にてご紹介しております。

ハイブランド実店舗に導入された接客の待ち時間を有効活用するためのVR「We Make VR」(トミーヒルフィガー)

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引用:We Make VR

オランダに本社を置く「We Make VR」は接客サービス向上のため、トミーヒルフィガーのリアル店舗に世界で初めてVRを導入した。

ハイブランド店舗の多くは、1対1の接客といった、顧客との密なコミュニケーションを大切にしている一方で、店舗のスタッフの数は少なく一度に多くの顧客が来店すると、すべての顧客に対等に接客することが難しかった。

これを解決するのが、360°対応の動画視聴を可能にするVirtual Reality(仮想現実)だ。

We Make VRとトミーヒルフィガーのリアル店舗がコラボし、来店者にVRを装着してもらいNYで行われた最新ファッションショーの映像といった、ブランド関連動画を配信した。

VRを用いたキャンペーン施策によって、店舗のスタッフは来店者が多い時でも、顧客をただ待たせるのではなくVRでの動画を楽しんでもらったのち、一人一人の顧客に対して接客を行うことができる。さらにVRはデジタルサイネージのように自社ブランドのイメージをリアル店舗で伝える手段としてPRにも応用されていくと考えられる。

 

リアル店舗内でiPadを用いた試着サービス導入決定(ZARA)

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引用:Retail DIVE

スペインに本社を置く「ZARA」。世界約88ヶ国で2,000店舗以上を展開しており、日本国内にも140店舗以上のショップを展開する。

そんなヨーロッパ最大級のグローバルブランドであるZARAは、2015年11月にリアル店舗にてiPadを用いた試着サービスを開始することを発表した。

 

現在、ZARAは無線電波によって情報の読み書きが可能なRFIDタグを商品に付けることで在庫管理を行っている。今回、iPadとRFIDタグのデータを連動させて新しい試着サービスを始めるという。

ZARAのような何フロアもあるような広い店内であっても、持ち込んだ商品のサイズや色の違う商品を、試着室を一旦出て取りに行くことなく、店舗スタッフから受け取ること、商品についての問い合せをすることができる。

試着の効率化に繋がり、試着の待ち時間も短縮されるだろう。その結果、試着せずに買い、似合わなかったら返品すれば良いという顧客を減らすこともできる。

さらに、ECサイトでは可能だがリアル店舗では難しかった情報の取得がiPadを用いた試着サービスにより実現する。例えば、顧客は試着室に持ち込んだ商品をまずスキャンする。そこで得られたデータとレジでの購入履歴データをもとに「よく試着される商品」や「買い物カゴに入るけど購入までには結びつかない商品」の情報を取得することができる。

リアル店舗において、購入への興味は持ったものの買われなかったなかった商品のデータ分析により、新たなマーケティング施策が打ち出されることとなると考えられる。

 

製造コスト・利益を公開し、高品質低価格の衣類を提供するSPA(Everlane/アメリカ)

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引用:Everlane

従来衣類の製造から販売までには様々な業者が関わるため中間コストがかさんでいた。

また、商品を手にとって確認することのできないオンラインショッピングでは、価格に品質が伴っているとは判断し難かった。

そこで、アメリカの、Everlaneは自社でファッションブランドを立ち上げ、商品の企画を行い、工場に直接発注し、リアルでの販売店を持たず公式のオンラインショップでのみ販売することで中間コストを徹底的にカットした。

さらに製造過程にかかったコストや利益、工場の情報を、サイトの商品詳細ページに掲載した。

同一工場で製造されるブランド商品と類似した製品を取り扱うが、中間コストを省いているため、高品質の商品を低価格で購入できる。

特にEverlaneの場合取り扱う商品は、流行り廃りのないシンプルなベーシックデザインのものが中心である。商品の良し悪しの区別がオンライン上の写真のみだと特に難しいシンプルな商品だからこそ、材料費や利益といったコストの内訳が可視化によって、価格に対する品質を判断することができ、その結果、顧客との信頼を築くことに成功したのである。

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「ファッション×テクノロジー最新サービス紹介資料」を公開しました。

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昨今注目を集める、ファッション業界のテクノロジー活用について、海外の最新事例を取りまとめました。

記事内では取り上げることのできない様々な情報を取り上げております。

是非、小売業界のマーケターの皆様に事例研究やサービス導入をする際の参考資料としてご活用いただきたいと思います。

資料ダウンロードはこちら

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