欧州で熱を帯びる人気リテールテクノロジー3選

WRITER : Editorial department

  小売業界トレンド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

 

1

 引用:Retail Prophet

 ECサイトに対抗していくために、実店舗も様々な工夫をして顧客が店舗に来たいと思える魅力を高めていく時代になった。他のITテクノロジー同様に、実店舗で使えるようなリテールテクノロジーも日々新しいものが生まれている。今回は当編集部が選んだ、店舗をより魅力的にする欧米発の最先端リテールテクノロジーを3つ紹介する。

 

CloudtagsはNFCを活用した顧客へのプロモーションを行う

Cloudtagsは2013年に設立されたアメリカ、ニューヨーク州のスタートアップだ。iPhone6から標準装備になったNFCを使い、顧客が店舗内でデジタルな体験をする機会を与える。顧客は、店舗内で商品のタグにスマートフォンをかざすだけで商品の詳細情報が見られたり、その商品のクーポンを獲得出来る。

 

2

引用:Samsung Business UK

 BeaconやWifiを使って商品情報やクーポンを表示するオムニチャネルなリテールテックが多い中、NFCを使うCloudtagsは独自の路線を採っている。NFC自体は昔から存在していた技術ではあるものの、AppleがiPhone6からNFCの標準装備を始めたように、NFCの技術を使ったサービスが今後も普及していく可能性がある。実際に、AppleはNFCを使用した決済サービスApple Payを2014年10月20日より開始したが、発表後3日で100万件を超えるクレジットカードのアクティベーションがあった。米国における既存の非接触型決済サービスの全て抑えて首位に立ったという。このように、Appleの後押しもあり今後NFCの普及の可能性が高まっている中、いち早くNFCを使った店舗向けサービスの提供を行っているCloudtagsのサービスがより世界のあらゆる店舗で取り入れられるかもしれない。

 

Go spot checkは画像を活用して店舗の最適化を行う

Go spot checkは2011年に設立されたアメリカ、コロラド州のスタートアップだ。サービスとしては店舗の棚や商品陳列、トラフィックの最適化を行うための情報を与えてくれる。サービスを使用したい店舗はGo spot checkのネットワークに登録し、店舗の混雑具合や棚の陳列状況などの調べて欲しい項目をリストアップする。すると、スタッフが実際に店舗へ赴いて撮影した写真や答えた回答がデータとしてダッシュボード上に表示される。

4

引用:Go spot check

企業のマーケターや店舗開発者はその情報をもとに店舗開発の戦略を練ることが出来る。自社の店舗の状況なら、カメラやPOSデータから取得出来るが、Go spot checkの強みは競合の店舗の情報までを仕入れることが可能なところだ。このサービスを通して普通だったら入手しにくいような競合のディスプレイやポップアップの傾向を知ることで、優位性を作れるような工夫を自社の店舗で行えるだろう。デメリットとしては、あくまで人力で取得したデータを集約するためのサービスなので、コストとして人件費がかかってしまう点があり、今後の課題となるかもしれない。

 

Radugadesignは店舗内に未来の映像技術を持ち込む

Radugadesignは映像技術を取り扱うロシア、モスクワの企業だ。この企業が提供するのは、店舗内で使える3Dの映像を投影するプロジェクトマッピングだ。この店舗内3Dマッピング技術が優れている点は、投影する映像を入れ替えることで膨大な種類の商品をスペースの限られた店舗内に展示できることだ。下記の動画は実際に椅子に3D映像を投影している様子であるが、様々な模様の映像を投影することで、僅かなスペースで様々な種類の椅子を展示することを可能にしている。

vizera2 (1)
引用:Styile4 Design

家具屋の事例の他にも、ディーラーで扱うような車の車体に様々な模様を投影している。映像技術はスペースの有効活用という意味だけでなく、店舗に来る顧客を楽しませるという意味でも魅力的だ。ECサイトでは体験出来ないような感動を店舗で与えられれば、店舗に人を呼び込むきっかけになるかもしれない。

様々なリテールテクノロジーが出て来ている今、鍵は目的に合わせた取捨選択と組み合わせ

リテールテクノロジー系の企業が数多く立ち上がり、多様なサービスを展開している。店舗に合わせて最適なサービスは何か、また、一つのサービスだけにとらわれず各社のサービスを組み合わせてECサイトや他の競合店舗に対する優位性を出す必要もあるだろう。

例えば今回紹介したRadugadesignの映像技術で店舗へ集客を行い、購入に繋げるためにCloudtagsのNFCで顧客にクーポンを提供する。店舗のマーケティング戦略を考える上では競合の情報が必要になるのでGo spot checkで競合の情報を集めてマーケティングの戦略を考える。

店舗開発者やマーケターは新しいテクノロジーを様々に組み合わせて使うことで、より顧客を引きつけるような魅力的な店舗が作れるだろう。

 

▼参照

Crunchbase

Cloudtags

iPhone Mania

Go spot check

 

▼関連記事
これだけ知っていれば大丈夫!O2O・オムニチャネルマーケティング担当者に必要なiBeacon知識まとめ(前編)

ショールーミングなんて怖くない?!「プロジェクションマッピング」はリアル店舗の強い味方となるか

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

各種お問い合わせはこちらから

  • マーケティング資料請求
  • お問い合わせ
  • 会社資料請求

あなたにオススメの記事

  • 人工知能の全貌に迫る!人工知能の活用事例10選

  • 今、数々のファッションブランドが飲食業界への参入を急ぐ理由

  • シリコンバレーの大企業が注目するグラフデータベースとは?その魅力に迫る!

  • どうなる3Dプリント業界? "幻滅期"を抜け出すカギはどこにあるのか

  • 【連載企画】今世界で注目を集める「ディープラーニング(Deep Learning)」とはなにか

  • 【連載企画】いま、ファッション業界でIT革命が起きている

  • シリコンバレーの天才達が土日も休まず働く理由

  • もし桃太郎が現代のWebマーケティングで鬼退治をしたら