自分の疲労状態を“自分の目で見て”確認できる
「最近疲れがたまっていて、寝ても疲れが取れない・・」それもそのはずである。人間の疲労の回復率は、ある一定のボーダーラインを超えると著しく悪くなってしまう。そうなる前に今自分がどれくらい疲れているのかを目で見て把握でき、対処法を考えることが出来れば、理想なのではないだろうか。
そんなあなたの毎日の健康管理をサポートしてくれるのが、今回JINSが発表したスマートグラス「JINS MEME(ミーム)」だ。
メガネが感知した身体情報がスマートフォンのアプリ画面に表示される。
「いつでも」「正確な」身体の情報を取得できる機能性を備えたデバイス
「JINS MEME」が他の健康管理アプリより優れている点は、身体が発信する「正確な」自分の疲労状態を「いつでも」把握でき、それを毎日の健康管理に活かせることか出来るという点だ。
仕組みは、鼻パッドと眉間部分に搭載されたセンサーが目の動きや視線を感知しそのデータをアプリに送信。「me」という独自の単位で表された数値によって自分の疲労データを知ることが出来るというわけだ。
眼球の動きを感知して身体情報を感知する3点式眼電位センサー。
眼電位は人間の角膜と網膜の電荷の電位差のことであり、視線の動きや瞬きによって電位差が変わる。
従来の健康管理アプリがユーザーにアドバイスを行う際、ユーザーは初めに「イライラしているか」「ちゃんと眠れているか」などのセルフチェックに答え、自分の感覚で身体のデータを記入しなければならなかった。そのため提供されるアドバイスは科学的な根拠に基づかず、正確さが欠けていた。
また、病院に行ってまで自分が疲れているかを知りたいかと言われると微妙なところである。毎日スケジュールがびっしりのビジネスパーソンには、わざわざ病院に行く暇などないというのが現状であった。
しかし、この「JINS MEME」があれば、病院に行かずとも調べたいときにすぐ自分の疲労状態を知ることが出来るのだ。
疲労状態を調べたいとき、必要なのはメガネと専用スマホアプリのみ。
このように「JINS MEME」はウェアラブルデバイスだからこそのメリットである「いつでも」「どこでも」気軽に利用することに加えて、身体の情報を高機能センサーで「正確に」取得することを可能とするデバイスなのだ。
「JINS MEME」は価格にも自信あり
スマートフォンに次ぐ新世代のガジェットとして関心が集まるスマートグラス、その価格は購入を決める重要な要素だ。
信頼性のある身体データがとれるデバイスにも関わらず、価格は現在のウェアラブルデバイスの価格(7〜8万円)よりも低価で販売される予定。
本記事では疲労度を感知する「オフィスモード」を紹介したが、他にも消費カロリーや歩数が分かる「フィットネスモード」、眠気を測定し居眠り運転を防ぐ「ドライブモード」がある。
あれやこれやと機能を盛り込むのではなく、あえて3つのモードにおける機能に絞ったのが価格を押さえた理由ではないだろうか。
自分がどれくらい眠いのか分かるドライブモード。
フィットネスモードで確認できるのは、体の傾き、歩数消費カロリー。
スマートなデザインで日常にフィット
機能や価格も大事だが、もう一つ大事なのはそのデザインである。いくら機能性に優れていても毎日かけていられるおしゃれなデザインでなければ持ち歩くことに抵抗を感じる。
しかしそんな心配は無用である。高機能センサーや長時間使用可能なバッテリーを含めてもなお軽い、約36グラム(ウエリントンモデル、ダミーレンズの場合)というコンパクトさ。
日常生活に支障のない、スタイリッシュなデザインを維持。
デザインもウエリントンモデルやハーフリムタイプ、サングラスタイプと3種類を展開しており、普通のメガネに引けをとらない。
売れるスマートグラスの「三方良し」とは?
Google Glassが人気に火をつけたスマートグラス市場は、その勢いをとめることなく依然として拡大を続けている。株式会社矢野経済研究所によると、2016年におけるスマートグラス販売台数は1億台を超える見込みとされている。しかしながら、現在の消費者のスマートグラス認知度は現在わずか4割である。
今後スマートグラス市場を制する為には、「JINS MEME」のように「価格良し」「性能良し」「デザイン良し」の3要素を兼ね備えることが有効な手段といえる。
注目のスマートグラス「JINS MEME」は2015年春販売予定だ。