様々な認証端末の普及により、消費者にとっては、より買い物がしやすい便利な世の中になりつつある。これを機に、米国に端をなすインストアマーケティング・オムニチャネルの概念やスマートフォンとインストアマーケティングの関係性などについて見ていこう。
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1:米インストアマーケティング会社「Phonevalley」のLucyLee氏によるレポート
引用:Mobile In-Store Marketing For Retailers from Lucy L. Chalmeton
-小売業界では、モバイル端末を活用して、来店者の記憶に残る顧客体験提供が必要となる
-スマホユーザーの79%がお買い物時にスマートフォンを活用している
-来店者の注目を商品に集めるのに最重要なことは、店内にwi-fiを飛ばしておくことだ
-来店者に購買の意識決定をさせるために最重要なことは、モバイル用wishlistを作ることだ
-来店者をファンにするために最重要なことは、メンバー会員にすることだ
▼参照
2:米国スーパーマーケット「Stop & Shop」における顧客行動調査結果一例
-値札がついている方が、まとめ買いを促進させる
-平均して、
・18~29歳の消費者は2週間に1度食品売り場へ行く
・一方で30歳以上の消費者は、1週間に1度行く
-52%の来店者が、レジはセルフの方が便利に感じている
-お客様の65%は自分自身の会員カードを購入時に使っている
-お客様のうち、会員カードを使わない9%と、自分自身のカードを使ってない24%のトラッキングができていない
3:『Behavior Analytics in Retail』著者RonnyMax氏による考察
–正確さは、行動観察において最も重要な要素である
-店舗のコンバージョンが1%上がれば、売上が3%向上する
-なぜ80%の精度では不十分なのか
・システムによるランダム抽出では、実際の分析結果と乖離が出る
・システムによる解析結果を鵜呑みにすると、適切な販売機会を見失う
今後も多くの企業で様々なインストアマーケティング施策が打ち出されていくだろう。まずは適切なデータを充分な量取得することで、自分の店舗の置かれている現状を把握し、そこから店舗毎にカスタマイズした適切な施策を打つことが必要だろう。