国内外でiPhone6が、もう間もなく発売されると囁かれている中、予想される新機能に注目が集まっている。その中でも、当編集部も、以前取り上げたことのあるiBeacon(アイビーコン)機能は、Appleが純正のiBeacon端末を出すなどと噂をされており、さらに多くの可能性を秘めていると言えるだろう。iPhone6のiBeacon機能によって、これからのお買い物が大きく変わるかも知れない。
今回は、iPhone6の発売前に国内最新のiBeacon導入事例について紹介する。これを知ったその時から、あなたの生活が変わるかもしれない。
出典:http://iphone6update.com/category/iphone-6-rumours/
iBeacon✕映画館
2014年7月14日から導入された、20世紀フォックス映画がTOHOシネマズと組んで取り組んだiBeacon導入事例を紹介する。まず簡単に導入サービス内容の説明すると、入館前にTOHOシネマズのアプリ『TOHOシネマズマガジン』をダウンロードする。そして、Bluetoothと位置情報の設定をオンにする。この状態で入館すると、最初のプッシュ通知が届き、アプリの起動を促す。起動すると、X-MENの告知ムービーが15秒流れ、そのあとにiBeaconを楽しむガイダンスが流れる。第2のプッシュ通知は、自動券売機前でキャッチ。上映期間前では、先行上映のイベントクーポンの配信が通知される。第3のプッシュ通知は、TOHOシネマズマガジンのラック前。そこにタッチすることで情報を入手でき、今回の事例では、ギフトカードが当たる抽選のお知らせを入手できる。最後はシアターの出口。届くのはX-MENの予告と前売り券のお知らせだ。次に観る映画の参考になる。400円引きの前売り券がその場で買えるといったものだ。
映画は3000万人ともいわれるコアユーザーに支えられる産業だと言われている。宣伝する手法は数多くあるものの、最大の決め手はインシアターのマーケティング手法によることが大きい。iBeacon機能を用いてバーチャルとリアルのマーケティング施策を組み合わせることで、新たな顧客とのコミュニケーションを築くことができるだろう。
出典:http://www.rbbtoday.com/article/2014/05/08/119555.html
iBeacon✕空港
2014年7月14日、日本航空(以下、JAL)は、野村総合研究所(以下、NRI)と共同で空港内でのiBeaconとウェアラブルデバイスの活用実験を行うと発表した。羽田空港第1旅客ターミナルビルにおいて、各搭乗ゲートに設置されたビーコンが発する信号を、搭乗ゲート担当のJALスタッフが持つスマートフォンが受信することにより、スタッフの所在・配置状況をコントローラーデスクの担当者が遠隔地からリアルタイムに把握することができるようになる。また、iBeaconにより検出したスタッフの位置情報と配置指示などのメッセージをスマートウォッチに送信するシステムが、現在開発されている。スタッフ配置の効率化とウェアラブルデバイスによる、スピーディな情報へのアクセスで顧客満足度の向上を目指している。
出典:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1407/14/news125.html
iBeacon✕博物館
「館ナビ」は、iBeaconを活用した博物館・美術館向けのプッシュ通知システムだ。来館者が展示物に近づくと、スマートフォンが展示物の近くに設置してあるiBeaconから発信される電波(Bluetooth Low Energy)を受信して、展示物に関連した情報を表示できるというものだ。これにより、顧客はスマートフォンを操作する事なく、半自動的に展示物に関する詳細な情報を得て、より深く展示物を楽しむ事ができる。また、来場者の数や行動を記録する事も可能であり、マーケティングの効果検証に用いることも可能だ。iBeacon端末の電波が届く範囲であれば(最大10メートル)屋外にいる歩行者にプッシュ通知を送ることが可能である。
出典:http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1405/02/news116.html
iBeacon✕地方活性プロジェクト
2014年5月8日、iBeaconソリューションを開発するエンプライズは、 地域活性化プロジェクトを企画するリバイバルデザインと共同で、iBeacon機能を用いて、淡路島・兵庫県洲本市の地域活性化プロジェクトを開始した。それと同時にスマートフォンアプリ「淡路島のびのび~こん」の提供を始めた。洲本市の各地に置いたビーコン電波をスマートフォンで受信するとクーポンを自動配布。パラセーリングの無料体験チケット、入浴料割引クーポン、ドリンク無料クーポンなどが得られる。洲本市で行う宝探し回遊ツアーとして、観光客に対するリクリエーションサービスの1つとすることで、旅の満足度を向上させるとともに地域の活性化を図るのが狙いだ。今後、洲本市以外にも淡路島全体にiBeaconの設置サービス範囲を広め、さらなる島の活性化活動を推進する計画である。
出典:http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1405/08/news096.html
iBeaconのこれから
いかがだっただろうか。今回紹介したようにiBeacon機能の導入事例は、業種を問わず幅広く展開して、オンラインとオフラインの世界を繋ぐ役割を果たしている。これからも、今まで想像もつかなかったような顧客体験やコミュニケーションを生み出すだろう。今後もiBeaconサービス導入に大きな期待が寄せられる。
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