株式会社東急ハンズは、3月16日から22日までの期間限定で、新宿駅と大阪駅の構内に、自動販売機をモチーフにしたポスター広告「バーチャル自販機」を設置する事を発表した。東急ハンズは昨年11月末に「東急ハンズアプリ」をリリースしており、今回のバーチャル自販機は、アプリを使ってバーコードを読み込むことで商品を購入する事ができる。
東急ハンズは以前からオムニチャネル施策に力を入れており、今回の「バーチャル自販機」も、昨年11月末に東急ハンズのオムニチャネル施策の一環としてリリースされた「東急ハンズアプリ」の利用を促すものとなっている。
自販機のボタン部分に印刷されたバーコードを読み取る事で商品を購入
バーチャル自販機は、自動販売機を模したポスターで、ボタン部分に印刷されたバーコードをアプリで読み取る事で商品を購入する事ができる。また、キャンペーンコードを読み込むことで、ハンズクラブカードポイント10ポイントを獲得することができる。今回のバーチャル自販機で購入できる商品は、東京ではステーショナリーやキッチン、クリーニング、ビューティー&ヘルスケア、サイエンス、トラベル&バッグ、インテリア&D.I.Y.、バラエティ、セーフティ(防災・防犯グッズ)の9カテゴリとなっている。
アプリを活用して「3rdプレイス的売場」を模索
引用:東急ハンズネットストア
「東急ハンズアプリ」は、店舗で気になった商品をスキャンして「ほしいものリスト」に登録しておけば、後で気になったタイミングで商品を購入し、自宅に届ける事ができる。今回のバーチャル自販機は、実店舗とネットストアの中間を意味する「3rdプレイス的売場」の可能性を模索するものとなっている。実店舗でもネットストアでもない、駅構内に設置された「バーチャル自販機」で商品を閲覧し、アプリを通してオンラインで商品を購入した後、店頭受け取りか自宅配送をするという、新たなショッピングの形を模索している。
東急ハンズは、オムニチャネルを推進し、顧客が時間と場所の制約を受けずに購買が行える形を目指している。その一環として、今回の「バーチャル自販機」のように、チャネルを拡大する動きを今後加速させていくと推察される。
加速する東急ハンズのオムニチャネル戦略
東急ハンズは11月にリリースした「東急ハンズアプリ」のおかげで、バーコードさえ表示しておけば、どこでも顧客に商品を購入してもらうことができるようになった。今後はネットストアや、今回のような「3rdプレイス的売場」において、東急ハンズが得意とする「コンサルティングセールス」の要素を盛り込むことができれば、各チャネル間の垣根はなくなり、更に高度なオムニチャネルが実現するはずだ。引き続き、東急ハンズの今後の動向に注目である。
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【アプリ情報】
名称:東急ハンズ
対応端末:iOS、Android