NTTが2020年の東京オリンピックを見据えた新テクノロジーを発表

WRITER : 楠富 智太

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2020年の東京オリンピックまで残り約5年となった。

2015年2月18日日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、2020年の東京オリンピックを見据えて最新のテクノロジー群を発表した。これらは「おもてなし」「スポーツ観戦」「スポーツ上達支援」の3つのコンセプトに基づくテクノロジーとなっている。

本記事では、今回発表されたテクノロジー群の中から3つを紹介し、「NTTの描く未来」を考察する。

選手の目線で観戦できる「全天球映像音響インタラクティブ視聴技術」

インタラクティブ視聴

引用:NTT

オリンピックは全世界の人々が注目する、4年に一度の大イベントだ。そのため競技の観戦を楽しみにしている人も多いだろう。NTTが今回発表したテクノロジーの一つに、まるで会場にいるような臨場感を味わえる「遠隔高臨場感」技術がある。

この技術は、会場に設置された全方位カメラと全方位マイクを用いることで、ユーザーは自宅にいながらにして、まるでフィールドに立って観戦しているかのような視聴体験を味わうことができる。

ユーザーはヘッドマウントディスプレイとヘッドホンを装着し、視線を向けた方向の映像と音声を楽しむことができる。ユーザーが首を振ると、視聴領域も切り替わるため、これまでにない没入感が味わえる。2020年には、家にいながらにして、会場さながらの臨場感を楽しめるようになっているはずだ。

ビッグデータ分析で都市の混雑を緩和する研究開発プロジェクト「himico」

himiko

引用:NTT

東京オリンピックでは多くの外国人が日本に来訪することが予測される。NTTは、ビッグデータ分析を通じて、街の混雑緩和を目指す「himico」という研究開発プロジェクトにも着手している。

例えば、空港から都内に向かう電車の混雑度を予測し、混雑が予測される場合は前もってシャトルバスを増便したり、料金を値引きするなどして、人の流れをシャトルバスに誘導する。その結果、人が電車に集中する自体を防ぐ事ができ、利用客は快適に空港から都内へと移動する事ができる。

東京都の予測によると、オリンピック開催期間中の1日あたりの来場者数は最大92万人とされる。これに伴い、移動手段として使用される東京メトロと都営地下鉄は、乗客数が通常より10%以上増えると見込まれている。

交通網の負担を軽減するためにも、ビッグデータを活用して人の流れを最適化する必要がある。快適な日本観光を実現するためにも、「himico」への期待が高まる。

アスリートのメンタルまで分析するウェアラブル「hitoe」

hitoe

引用:NTT

東レ株式会社(以下、東レ)とNTTは、心拍数や心電波形といった生体信号を高感度で取得できる機能素材「hitoe」の実用化に成功した。「hitoe」を着用すると、心拍数などの生体内データに加え、筋電位や心電位といった電気信号を分析する事で、ユーザーのメンタル状態まで分析する事ができる。

心技体という言葉があるように、第一線で活躍するアスリートにとって、メンタルのコントロールはフィジカルやテクニックを上達させるのと同等に重要だ。「hitoe」を着用して、競技中のメンタル状態を可視化してチェックしながらトレーニングする事で、大事な局面でも動じない強靭なメンタルを鍛え上げる事ができるようになるはずだ。

2020年の東京オリンピックでは、強靭なメンタルを武器に日本選手団が観客を魅了してくれるはずである。

テクノロジーで日本らしいオリンピックの実現を目指して

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今回紹介したNTTのテクノロジーのように、2020年の東京オリンピックに向けて、多くの企業が新たな技術の開発に取り組んでいる。今回紹介した3つの取り組み以外にも、訪日外国人への対応を見越して、マルチリンガル対応のデジタルサイネージが登場してくるなど、オリンピックを目標として日本企業は技術開発のスピードを加速させている。

2020年の東京オリンピックへ向けて、日本の技術開発のスピードは加速度を増している。今後の日本企業の動向から目が離せない。

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