インスタカートが258億円を調達!米国で盛り上がる即時配達ビジネスに迫る

WRITER : 野田 勝

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近年EC市場の拡大が著しい。経済産業省が2014年8月に公表したデータによると、2013年度BtoCのEC市場規模は11.2兆円に達し、前年比17.4%の成長を記録している。EC市場の拡大は全世界的なトレンドであり、成長という観点から見ると、市場規模の拡大だけではなく、ECを通じたサービスの質も高まり続けている.

先日アメリカで生鮮食品の即時配達サービスを展開するInstacart社(以下インスタカート)が資金調達を行い、2億2千万ドル(約258億円)を調達したと発表した。同社の時価総額は何と20億ドル(約2350億円)にも上る。

▼参照

America’s Most Promising Company: Instacart, The $2 Billion Grocery Delivery App

生鮮食品の即時配達サービスを提供するインスタカート

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引用:instacart

インスタカートは現在、ボストンやロサンゼルスなど、アメリカの一部地域で商品の即時配達サービスを展開しているスタートアップだ。ユーザーがオンラインで商品を購入すると、インスタカートと契約する配達員が実際に店舗へと足を運んで商品を購入し、その足で配達先まで商品を届ける。一言で言えば、クラウドソーシングを活用した買い物代行サービスである。インスタカートの商品の値段は、店頭の価格から30%上乗せとなっており、配達料金は注文から2時間以内で3.99ドル、1時間以内では5.99ドルとなっている。個々の注文に利用料金がかかならない年間サービス「インスタカート・エクスプレス(Instacart Express)」は、99ドルで提供されている。

アメリカで盛り上がりを見せる即時配達ビジネス

現在アメリカで即時配達ビジネスが盛り上がりを見せており、複数の企業が即時配達サービスに着手している。以下に、アメリカで展開されている即時配達サービスを紹介する。

生鮮食品の即時配達サービス「AmazonFresh」

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引用:JB INSTALLATIONS “INSTALLOGY” & “AMAZON FRESH” TRUCK FLEET WRAPS HAVE DELIVERED

EC業界のリーディングカンパニーAmazon(以下アマゾン)は、生鮮食品を即日、もしくは注文した翌朝に自宅まで届けるサービス「AmazonFresh」を提供している。「AmazonFresh」は、冷蔵コストが高くなるため、ECでの取扱いが困難だといわれていた生鮮食品を取り扱うサービスだ。オンラインで商品を注文すると、即日、もしくは注文の翌日には玄関口に商品が届く。

また、「AmazonFresh」は、アマゾンが独自開発したデバイス「AmazonDash」と連動し、生活の中で自然に発生する消費者のニーズ応えている。「AmazonDash」は、音声認識とバーコード読み取り機能を用いて、欲しい商品を「AmazonFresh」の商品カートに追加するデバイスだ。「AmazonDash」をキッチンに置いておけば、例えばクッキーを作っていて牛乳を切らした時に、”牛乳”と音声で入力するか、切らした牛乳の商品バーコードを読み取れば、すぐに商品をカートに入れることが出来る。

アマゾンの商品を即時配達する「AmazonPrimeNow」「AmazonPrimeAir」

Amazon アイキャッチ

引用:http://www.amazon.com/b?ref_=tsm_1_tw_s_amzn_mx3eqp&node=8037720011

同じくアマゾンが提供している「AmazonPrimeNow」「AmazonPrimeAir」は、タクシーや自転車、ドローン(無人航空機)を利用した即時配達サービスだ。アマゾンで購入した商品を、1時間以内に配達することが可能になるという。特にドローンによる「AmazonPrimeAir」が実現すれば、商品購入から30分以内に商品がユーザーの手元に届くようになるという。どちらのサービスもまだテスト段階であり、一部地域で試験的に運用テストを重ねている。

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Amazonの速達戦略はEC発展の切り札となるか?

Googleが提供する即時配達サービス「GoogleShoppingExpress」

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引用:GogleCommerce

「GoogleShoppingExpress」は食料品や衣類、おもちゃにいたるまでを即日、もしくは注文の翌日に自宅まで配送してくれるサービスだ。Googleの提供する決済サービス「GoogleWalet」と連動して商品を購入する。送料は1店舗につき4.99ドルだ。

ローカル店舗の商品を最短1時間で配達してくれる「eBayNow」

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引用:Jennie Garth Spreads Some 90210 Cheer at eBay Pop-Up Shop

「eBay」は世界最大級のオンラインモールである。その「eBay」が提供する即時配達サービスが「eBayNow」だ。「eBayNow」は、まずユーザーの住むエリアを設定し、指定エリア内の提携店舗が取り扱う商品の中から、欲しい商品を選び、配達希望時間を選択すると、最速1時間以内で商品を配達してくれるサービスである。配達料は一店舗につき5ドルだ。

即時配達サービスの課題は時間の正確さ

今アメリカでは、即時配達サービスが増加してきている。そして、従来困難だと言われていた生鮮食品の配達にもサービスの幅は拡大してきている。配達から短い時間で商品を受け取れるようになれば、ユーザーの利便性が高まるのは間違いない。

しかし、サービスの質が上がれば上がるほど、ユーザーの要求は高くなる、という点を肝に銘じておかなくてはならない。例えば、1時間で商品が届くことを見越して、主婦が夕食に使用する惣菜や材料を購入したとする。もし配達が遅れれば、注文者はいつまで経っても夕食を食べることが出来ない。速達を売りにする事で、物流にかかるプレッシャーは高くなるのだ。

そのため、交通状況や天候に左右されない物流網を築くことが重要になってくる。今後各社のサービス範囲が拡大していくことが予想される、どのような結果が出てくるのか。今後の動向に要注目である。

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