プロフェッショナルによる圧倒的なプレゼンテーションで、気づけばトークに引き込まれ、最後には鳴り止まない拍手で終わるTEDトーク。
今回は様々なジャンルの中から、最先端テクノロジーが活用され、今まさに賑わいを見せつつあるプロダクトの紹介を行う。
ドローン
2014年4月、Googleがドローン開発会社である「Titan Aerospace」を買収したことは記憶に新しい。先にFacebookが買収交渉を進めているとの公表がなされた後での買収劇であり、位置情報や画像・動画情報といったオフラインデータの取得を目指す覇権争いの過熱ぶりが伺える。
今回ご紹介するのは、「Fotokite」というロシア初のドローンだ。開発者のSergei Lupashin氏は、空飛ぶカメラが今後多くの職業で新しい使い方をされていくことに期待を寄せる一方、この手の話では必ず持ち上がるプライバシー問題に対する課題と対策も投げかけている。貴方なら、空飛ぶカメラでどう世界を変えますか?
原付スケボード
幼少期の遊び道具が、既存の交通手段に取って代わる可能性を秘めている。KICKSTARTERでも見事に目標達成をして、2012年10月に始動したプロジェクトがある。Sanjay Dactoor氏は、おもちゃ屋でも購入できる部品を使って、電動可動式のスケボーを作り上げた。
この電動スケボーが注目を集めているのは、以下の理由からだ。
・わずか1ドル分の充電で1000kmの走行が可能
・充電は普通の家庭用コンセントで15分で完了
・本体は軽く、片手での持ち運びが可能
・加速やブレーキ等の操縦は、手持ちのリモコンで楽々
・距離あたりのエネルギー消費量が自動車の1/20で済む
実際の所、この乗り物を使いこなせるのは若者中心になりそうだが、より便利で安全な乗り物に成長していくことで、次世代の交通手段として大きな可能性を秘めているだろう。
画像認識
カメラがまるで人間の目のように物体を認識し、デジタルコンテンツと、実物を融合させた新しい情報提供が可能になってきた。Matt Mills氏とTamara Roukaerts氏は、スマートフォンを通して見える世界を拡張現実化させている、
例えば朝刊のウインブルドンの試合結果にスマホをかざすだけで、プレー中の選手の機敏な動きが再生され、試合状況の詳細情報を表示することも可能だ。また名刺に、その名刺を交換した時の様子を写真や動画で撮影してタグ付けを行うことで、名刺にスマホをかざすだけでタグ付けされたコンテンツを確認することができる。
他にも音声、webページ等のタグ付けが可能である。テクノロジーの進歩により、スマホの処理速度がますます高速化して応用の幅が拡大する中で、今後は画像認識がどのように活用されていくのか注目だ。
まとめ
SFの世界だと思っていたことが、今やコンピューターの進化や様々な技術の組み合わせで現実のものになってきている。今こうして新しく生まれたプロダクトも、数年立てば一般的になり、やがて陳腐化するだろう。
これから数年先を見据えた時に、次に来るテクノロジーや、またそれらを活かしたビジネスへの先見性を持ちながら、これからの未来創造を楽しんでいきたい。
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