飲食店で、料理が運ばれて来たら、箸を付ける前にまずはスマートフォンで写真撮影。そして、その場でSNSにアップ。
今や当たり前となってるこの光景ですが、スマートフォンの普及に伴い、人々は、コミュニケーションの手段としてより視覚的な手法を使う傾向にあります。
その傾向を受け、近年、Facebook、Twitter、Instagram、Pinterestなど、写真を初めとする画像データを簡単に共有できるウェブサービスを活用する企業は増加しています。
写真を通して企業と消費者をつなぐ新しいサービス『Chute Rights』
写真を通して消費者との距離を縮める施策を行っている企業は多々ありますが、伝えたいこと、見せたいものを都度撮影するのは、思っているよりも労力がかかるもの。ウェブ上に共有されている、魅力的な写真を自社のプロモーションに活用することができたら、企業にとっては大きなメリットです。
そこに目を付けたのが、2011年に創業したばかりの、アメリカ、カリフォルニア発のITベンチャー企業Chute。2013年9月に『Chute Rights』という、写真を通して企業と消費者をつなぐ、新しいサービスをリリースし、話題を呼んでいます。
Chute Rightsは、InstagramとTwitterで共有されている情報から、自社に関連する内容を検索し、投稿者に対して写真の使用許可を直接申請するためのサービスです。
Chute Rightsを通して行う写真使用許可の申請は、InstagramまたはTwitterのダイレクトメッセージとして投稿者に送られます。
それを受けた投稿者は、指定のハッシュタグをつけてメッセージに返信をするだけで、許可をすることができるのです。
管理画面では、投稿者に対するすべての申請内容を一括管理でき、自社のブランドや製品に特化した画像データベースを作ることもできます。
返信率はなんと70%以上!ブランドからのメッセージはファンにとっては嬉しいサプライズ
お気に入りのお店や、ブランドから直接メッセージが届くとこは、ファンにとっては嬉しいサプライズであり、Chute Rightsを通して行う許可申請の返信率は、なんと70%以上だそう。そのほとんどが、申請を受けて数分で返信しており、反応が早い場合はなんと数秒で許可をしているという、驚きの結果が公表されています。
企業は、自社で活用できる写真素材が手に入り、ファンはあこがれのブランドのプロモーションに関われるチャンスを手にする。双方Win-winなウェブサービスChute Rights。日本への進出はまだですが、すでに実績が出ているだけあって、今後の展開が期待されます。
Chute Rights(http://www.getchute.com/products/rights)