全世界70億人とオススメ本を共有!角川が仕掛けるTwitterサービスの未来

WRITER : 塩野入香菜

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KADOKAWAがTwitter上で電子書籍立ち読みを可能

 先日第21回東京国際ブックフェアにて出版最大手KADOKAWAがTwitter上で電子書籍の立ち読みを可能にする新サービスを提案した。その名も「Tw-ePUB」。KADOKAWAとTwitterの共同開発技術を活用したサービスで、誰でもTwitterのタイムライン上に電子書籍を埋め込む事ができる。今までのリンクを貼り別ページへジャンプする方法ではクリックに至ることは少なかったが、このサービスでは画面を移動せずに試し読みが可能になる。

引用元:株式会社インプレスR&D

 紙の本が売れないと言われる今、電子書籍市場への関心が高まっている。基本無料で電子書籍マンガを読めるDeNA発の「マンガボックス」やJコミによる「絶版マンガ図書館」など電子書籍に対応した出版業界の巻き返しが起こっている中、Twitterでの立ち読みを可能にする世界初のサービスでKDOKAWAはどのような動きを見せるのだろうか。

誰でも簡単!今すぐ使える利用方法

引用元:Tw-ePUB

 使い方はとてもシンプル。公式サイト「Tw-ePUB」から感想をツイートすると、試し読み用の電子書籍がシェアできる、というもの。上の画像のようにビジュアル的にとても見やすくなっている。「Tw-ePUB」内に登録されている作品が対象で、スマートフォンだけでなくタブレット端末やPCにも対応している。これまでAmazon.comなどのリンクを貼り、別ページへ飛ぶことで試し読みができるサービスはあったが、同画面上でそのまま読むことができるのは初めての試みだ。また同サイトではマンガだけではなく文芸や書籍の試し読みが可能でジャンル別や作家別に検索ができるようになっている。

 ではなぜこのようなサービスが生まれたか。それは読者の共感を得るためには、読者との感動の共有が重要、という角川会長の強い思いがあったからだ。これまでは作り手の納得のいくものを作れば読者はついてきたが、今の世の中は「感動の共有」があってこそ多くの人に読まれる秘訣なのだ。それを裏付けるように、このサービスには早くも2万件近くの依頼が殺到している。また得意のコミックを立ち読み可能にしたことの効果は大きい。現在はKADOKAWAの書籍が大半を占めているが今後順次対応していくとのことであり、バリエーションにも期待が持てる。

世界中で感動の共有を

今回のサービスは、Twitterアカウントを持っている世界中の人が参加可能の大規模イベントである。Twitterはコンテンツもさることながら時間の共有を楽しむツールである。朝の通勤時間に「社会人ビジネス書評バトル」を仕掛けてもいいし、深夜に活動する若者達に向け「20代は読まナイト」を開催してもいい。140字に魅力を詰め込んでリツイート数を競い、熱いディスカッションがタイムラインを埋めるなんていう日が来るかもしれない。

 このような大規模フェアの開催が容易になるだけではなく、個人レベルでの読書率も上がるだろう。ビジュアル的にも見やすくノーアクションで中身を読めることは想像以上に本・マンガへの関心を誘う。ましてや知り合いのお墨付きならなおさらだ。常にスマホの画面を占めるTwitterだからこその影響は大きい。

 関心を持つ母集団の増加は出版業界を根底から支える。読者の感動の共有は今や出版業界において不可欠な要素である。本やマンガの強みは「面白さ」でありこの武器は一級品だ。技術が発達した今、質の高いコンテンツを広めるアプローチは多様だ。今後の業界の動向に注目である。

まとめ

・KADOKAWAがTwitter上に電子書籍を埋め込むことができるビュワーを開発。

・誰でも利用できることや別リンクに飛ばなくてよい手軽さから、電子書籍がより身近な物になり、全世界参加型のダイナミックなフェアの開催が可能。

・出版業界の不況が叫ばれて久しいが、このサービスは本の唯一最強の強みである「面白さ」を最大限広めることができる取組みであり、根底から業界を盛り返す読者増加を見込める。

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