出品から1週間が勝負!? 「LINE MALL」の実態

WRITER : 長沼 あね佳

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知らない人はいないであろう、「フリーマーケット」。様々な人が一堂に介して、ハンドメイドの商品や、もう使わなくなった品を売る、その名の通り自由に買い物ができる特別な場所だ。ここでしか出会えない一点ものを、安く購入することもできる。
このフリーマーケットが、「フリマアプリ」としてスマートフォンの中でも開かれているらしい。先日、出品・販売を無料化した「LINE MALL」はもちろん、Frilメルカリなど、フリマアプリの勢いは止まらない。実はこのフリマアプリ、CtoCの利用をイメージしやすいが、意外と古着屋や、ECサイトなどのBtoCにも活用されている。ネット上の支店、のような位置づけだろうか。

フリマアプリの実態


2014年2月4日、株式会社サイクスが300名を対象に行なったフリマアプリ実態調査によれば、インストールされているフリマアプリの1位は株式会社メルカリの運営する「メルカリ」、2位は株式会社Fablicの運営する「Fril」がであることがわかった。

メルカリとは、オークションより簡単に、たった3分で出品できてしまうフリマアプリ。生みの親は、あの手この手と様々な事業で流行のビジネスを行う山田進太郎氏。Frilは、女性向けの可愛らしいフリマアプリだ。運営しているFablicの堀井翔太氏は、以前、株式会社VOYAGE GROUPにてECナビの運営に携わっており、その時の経験から、フリマアプリにニーズがあると知っていたようだ。しかし、全体を見ると、「インストールしていない」の226票やが目につく。フリマアプリ実態調査によれば、インストールしていても、9割のユーザーが出品・購入をしたことがない、とのこと。どちらかといえば、商品の出品・購入目的よりも、ウインドウショッピングとしての活用が主流になっているようだ。

そんな中、無料通話・メールアプリ「LINE」で有名な株式会社LINEが、2014年3月6日、出品者数と品揃えを増やすため、フリマアプリ「LINE MALL」の手数料無料化に踏み切り、業界に大きな衝撃を与えた。LINE MALLは業界3番手にあたる。

「LINE MALL」使い方/特徴

販売手数料の無料化に伴い、「LINE MALL」を実際に使ってみた。
「LINE MALL」は、株式会社LINEが2013年12月20日にAndroidでプレオープン版を先行公開してから、順調にユーザー数を伸ばしている。

「LINE MALL」も、出品・販売を完全無料化した2014年3月6日〜19日の2週間で100万以上の新規ダウンロードを獲得。出品数も10万点を超えるなど、好調。
母体になるLINEは2014年4月2日にユーザー数が世界4億人を突破したことから、今後の成長にも期待が高まる。
本当にカンタンに売買ができるのか、実際に出品・購入してみた。
出品方法は、写真をとって、詳細情報を記入するだけだ。

最初の出品数は4点。出品の翌日~1周間のあいだに、RAYCASSINの赤いドルマンニット(1,500円)と、archivesの白いカーディガン(1,700円)が購入された。

購入者に購入動機を聞いてみたところ、以下の様な感想をもらうことができた。

・アプリをながめていた娘がひとめぼれして購入を決めた。白が好きらしい。(archives)
・赤い色が、ぱっと目についた。(RAYCASSIN)

どうやら、値段やブランド名よりも、デザインを重視しているようだ。現在、購入に至ったのはこの2点のみ。他にも徐々に出品数を増やし、10点ほど出品してみたが、「その他ブランド」にカテゴリ分けしてあるからだろうか、売れ行きは芳しくない。いいねがついたり、コメントでの質問がきたりするものの、購入には至らないようだ。
さらに、実際に購入もしてみた。今回は「*De De De*」にてmysticの黒ジャケットを購入。こちらも、個人で使っていた物を出品している店舗だった。

購入した商品は、mysticの黒テーラードジャケット。入金から1週間程度で自宅に届いた。
確かに使用感はあったが、ほとんど新品と変わらない美品。掲載されていた写真どおりの商品が到着した。やはりフィルター加工はせず、商品そのままの掲載のほうが、信頼できる、と実感した。型崩れなどもないため、今年の春は活躍してくれそうだ。
mysticのジャケットが定価10,000円前後であることを考えると、約80%OFF。店頭でここまで下がることは稀なため、かなりお得な買い物ができた。

 

「LINE MALL」における購買動機、選定基準。オフラインとのつながり

今回は、衣類に関しての調査のみだが、実際に出品・購入をして見てわかったことをまとめてみた。

《出品者視点》
・アパレルブランドの商品のほうが「いいね」がつきやすい
・「いいね」が20を超えるとSOLD OUTしやすい(RAYCASSINの購入時はいいね32まで上昇)
・コメントでのやりとりが丁寧なユーザーが多い
・値引き交渉禁止のためか、他のフリマアプリと比べると、コメントでのやりとりは、活発ではない
・どんどん新しい商品が流れてくるため、出品から1週間以上たってしまった商品は売れにくい
・着る季節の過ぎた商品は売れにくい
・ノーブランド品も、ブランド品も、定価7,000円くらいまでの商品ならば、変わらない値段で売っているため、ノーブランド品を売ることはなかなか難しい印象

《購入者視点》
・「LINE MALL」では、写真編集アプリを使用しての文字入力、フレームやフィルター等の加工はお控え注意書きがあるため、過度な加工がなく、商品そのもののイメージをつかみやすい
・写真が多いほうが、購入したくなる。タグの写真があるとなおよし
・使用した回数や、洗濯回数が記載してあると、購入を検討しやすい(美品、と書いてあるだけではイメージしにくい)

アプリ内に「買いたいと思わせる秘訣」として、①写真の数を増やす、②ブランド品であることを証明するためにタグの写真を掲載する、③商品情報を充実させるという3点が載せられていたが、確かに、この3点が揃っている商品は、掲載されていない商品に比べて信憑性が高かった。

まとめ

・「LINE MALL」は、現在フリマアプリランキング第3位
・購入動機として、写真を見て決めるユーザーが多い
・写真、商品情報の充実が購買につながる
・出品から1週間が、売れるかどうかの勝負
・どんなに安くても、季節が移り変わってから出品したものは売れない

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