【インタビュー】アメリカのNPOと直接対談!MEDAのテクノロジー教室が注目されているわけとは?

WRITER : Editorial department

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Mission Economic Development Agencyは通称MEDAと呼ばれている。1973年に設立され、アメリカに移住してきたラテンアメリカ人を中心とした低所得者の生活水準を上げるための活動を行っている。今回は、MEDAで働いているLeo Sosa氏と彼の生徒へのインタビューを通じて、MEDAのテクノロジープログラムや今後の展望に迫りたい。

テクノロジー教育プログラムで貧困層を支援

MEDAの主な活動内容は、低所得者が望ましい仕事や住宅を得たり、資金を貯蓄するための手伝いをすることだ。MEDAの支援を通じて、実際にレストラン経営を始めることができ、新しい店舗を建てることに成功した参加者もいる。

MEDAはその他にも、子供たちの教育水準の向上を実現することや、教育を受ける子供たちの家族の経済状況の安定をはかるMission Promise neighborhoodという活動も行っている。こうしたプログラムはすべて無料で行われている。

彼らのこのような活動は民間や多くの企業に知られている。その理由の1つは、ソーシャルメディアの運用にある。MEDAは、プログラムを通して事業や生活で成功した参加者の体験をFacebook, Twitter, LinkedInや彼らの専用のブログなどに頻繁に投稿している。

▼参照

Mission Economic Development Agency

Mission Promise Neighborhood

MEDAの専用テクノロジー教室、”PATC”

MEDA2

引用:Mission Economic Development Agency

MEDAにはPATC(Plaza Adelante Tech Center)という無料のテクノロジー教室がある。ここでは、青少年・少女や低所得者に向けたコンピュータートレーニングを行い、彼らの夢を実現するサポートを行っている。トレーニングの内容はさまざまで、キーボードで文章をタイプする基礎的なものから、MOS(Microsoft Office Specialist)というマイクロソフトオフィス製品のスキルを証明できる資格をとるためのトレーニングまである。

少年・少女や低所得者は、トレーニングに参加することによって、新しいスキルを身に付け、満足する仕事に就く道が開ける。

▼参照

Microsoft Office Specialist

PATCの一番人気はMission Techies Program

MEDA3

写真提供:MEDA

PATCで現在最も注目を集めているプログラムはMission Techiesである。Mission Techiesでは、何らかの原因により十分に勉強することができない17~24歳の青少年・少女のテクノロジースキルの育成を図っている。

受講者はSoftwareとHardware両方の面でテクノロジースキルを身に付けることができる。Softwareの面では、Mac OS、WindowsやLinuxなどのパソコン向けのソフトウェアの操作方法を細かく、1から学ぶことができる。Hardwareの面では、コンピューターの仕組みを知り、実際にパソコンの中身を見ることによって何でできているか、細部まで知ることができる。Leo氏によると、プログラムの中で生徒たちに一番人気なのはHardwareについて学べることだそうだ。生徒たちは最終的には1人でコンピューターを組み立てられるようになる。

Mission Techiesは企業訪問形式の課外授業も取り入れている。過去には、オンライン上のビジネスコミュニティーをつくることができるLinkedIn、イベント企画のアプリをつくっているDoubledutch、さまざまな機械を使ってモノづくりができるTechShopなどの企業を訪問している。今年の10月にはGoogleを訪問する予定であり、とても楽しみだとLeo氏は語ってくれた。

Mission Techies Programに参加した生徒の声

MEDA4

写真提供:MEDA

実際にMission Techies Programに参加している生徒のElias Torresさんは、Hardwareやエンジニアリングについて学びたくてプログラムに参加し、Hardwareの授業が彼のお気に入りだという。

MEDAがあるMission地区には移民など、アメリカでは比較的所得の低い人々が住んでいる。彼らはアメリカに夢を持って移り住んでくるものの、当初思い描いていたような生活を送ることは難しい。

「プログラムに参加することで、この地域では得ることが難しいスキルを手に入れることができ、将来進む道の視野が広がった。」

と彼は言っていた。プログラムに参加する以前は、暗い部屋に1日中閉じこもり、苦悩の日々を送っていたそうだ。しかしここに来てからスキルを身につけるだけでなく、彼自身が変わったという。

「ここに毎日来ることが楽しみに変わって、前向きになることができた。僕にとってここは居心地の良い場所なんだ。」

もともとコンピューターを触ることが好きだったことから、コンピューター操作が得意であり、ここで出会った仲間に自分の知識をもって教えることにもやりがいを感じているそうだ。

Mission Techies Program創設者のLeo氏が目標とするビジョン

MEDA5

引用:Mission Economic Devepment Agency

驚くべきことに、このようなプログラムはすべて無料で行われている。Mission TechiesはMEDAが他の企業から注目される要因の1つとなっている画期的なプログラムだ。

MEDAの創設者であり、テクノロジー・トレーニング・コーディネーターのLeo氏は、Mission Techies Program関してこう述べている。

「私がMission Techiesを始めた理由は、若い人々の将来に対する解決策を導き出したかったのと同時にテクノロジーに興味をもってほしかったからだ。」

Mission Techiesは若い人々に新しいスキルや仕事を手に入れる機会を与えるだけではなく、彼らの人生の中にある不安を解決することも目指している。Leo氏は若い人々が頻繁に利用しているインターネットやSNSなどのテクノロジーを利用するだけでなく、その分野で活躍することができるということを伝えたいのだという。実際、以前Mission Techiesに参加したことをきっかけに、現在はFacebookでインターンシップを行っている元受講者もいるそうだ。

「今後は同じようなプログラムをもっと小さい子供たちやお年寄りの方々とやっていき、プログラムの幅を広げていきたい。まだ先の話になると思うけどね」

とLeo氏は嬉しそうに話してくれた。Leo氏の表情からこのプログラムにかける想いがどれだけのものかが伝わってきた。今後もLeo氏にはプログラムを発展させ、Mission Techiesを通してさらに多くの人に夢を実現してもらいたい。

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