フリークアウト第1号社員が挑む、不動産世界のシェアリングプラットフォーム【前編】

WRITER : Editorial department

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三瓶01 (1)

近年、シェアリングエコノミーという新たなビジネス形態が注目を集めている。シェアリングエコノミーとは、世の中に余っているモノや人、スペースなどを、必要としている人に貸し出すビジネスを指す。

シェアリングエコノミーの形態は、Airbnbに代表される空き部屋貸しや、日常の雑務代行など多岐に渡り、その市場規模は今後11兆円規模まで成長すると見込まれている。

「SHOPCOUNTER」もまた、シェアリングエコノミーの一形態である。「SHOPCOUNTER」とは、今年5月に正式リリースした、空きスペースのオーナーと、短期でスペースを利用したい人のマッチングサービスだ。同サービスでは、ポップアップショップや展示会を開きたい人が、気軽に場所を借りることができる。

ポップアップショップとは、2000年代後半頃から欧米で流行し始めたサービス形態で、大手小売店がセールや新ブランドの販促を行うために利用するなど、その活用方法は様々である。欧米では、アメリカの「StoreFront」やフランスの「PopUpImmo」などを中心に、サービスが普及している。

この「SHOPCOUNTER」で利用できるスペースは様々である。スペースを丸ごと貸し出す場合もあれば、お洒落なカフェの棚スペースだけを貸し出す場合もある。ユーザーは1日単位でスペースを借りることが出来る上、保証金などの初期費用が必要ないため、店を開くハードルがかなり低くなるのが「SHOPCOUNTER」の特徴だ。

今回は、「SHOPCOUNTER」を運営する株式会社カウンターワークス代表取締役CEO 三瓶直樹氏(以下、三瓶氏)にお話をお伺いした。三瓶氏は、株式会社フリークアウトの第1号社員として、会社の立ち上げから上場にいたるまで、その中心となって活躍されてきた方である。

そんな三瓶氏が、どうしてインターネットからリアルの世界でのビジネスに挑んだのか。サービス提供の背景とともに、「SHOPCOUNTER」が描く小売店舗の未来像について語っていただいた。

▼参照

MIT Sloan grad on the “sharing economy,” the next big trend in social commerce

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「シェアリングエコノミー」Amazonの商品を一般人が配送する時代に?

上場を果たしたフリークアウトを辞め、なぜ起業の荒波に飛び込んで入ったのか

-まずお聞きしたいのが、第1号社員としてフリークアウトに入社され、上場を果たすなどの成功をされた中で、辞められた理由は何でしょうか?

三瓶氏:もともと上場したら次のステージに行こうと考えていた中で、結果的にフリークアウトを上場させることができたからですね。特に起業したい、自分が社長になりたいというわけではなかったのですが、人生の長い時間をかけてコミットできる何かに携わりたいという思いがありました。

 

-一度フリークアウトで大きな成功をされたにも関わらず、短いスパンで再び起業というチャレンジをしようと思った、そのバイタリティの源は何かあるのでしょうか?

三瓶氏:あまり暇が好きじゃない、ということが大きな理由ですね。会社をやめて1ヶ月位休む時間があって、旅行とかもしたんですが、そこで自分はやっぱり面白い仕事をしたいというのが、自分のモチベーションの源泉になっているのだと改めて感じました。

 

-三瓶様の考える「面白い仕事」とは、どのようなことでしょうか?

三瓶氏:私の場合、世の中のコンセンサスがガラッと変わる瞬間を体験することができる、それが面白い仕事だと考えています。これを次の仕事でも起こせたらと考えています。

 

不動産業界の常識を変革する、ポップアップショップの可能性

三瓶02

引用:SHOPCOUNTER

-それではなぜ、アドテクノロジーの企業であるフリークアウトから、リアル店舗に関わるビジネスを行うに至ったのでしょうか?

三瓶氏:大きくまとめると2つあります。1つはサプライヤー側の話で、実家が不動産をやっていたため、潜在的に不動産業界に興味がありました。ちょうど仕事をやめるタイミングで何かしようと思っていた時に、あまりアップデートがされていない不動産のマーケットで、何かビジネスをしようと思ったのがきっかけです。

もう1つはデマンド側の話で、フリークアウトで仕事をしていた時のECのお客さんからのニーズをヒントに考えました。具体的に言えば、特に嗜好性や単価が高い商品を扱っているECのお客さんから、実際に商品を確かめたいというユーザーニーズが多いという話がよくあがっていました。

そんな中、実は昔からあるポップアップショップというマーケティング手法が小売の世界で話題にあがってきていて、そこに目をつけることにしました。

 

-その他にも、リアルな店舗を取り巻く世界は急速に変化してきていると思いますが、他に目をつけている分野はありますでしょうか?

最近では物流も効率化されてますよね。ちょうどAmazonとかの配送に一般の人を利用する、みたいな話があったと思いますが、そういった背景の中、店舗に行って目当ての商品の在庫がない、みたいな時に、家に帰るとその商品が配達されてくる、そんな世の中が来ると思うんです。

そのようにリアル店舗のあり方や意味合いが変わってくる世界観の中で、例えば表参道の一等地とかにお店を常に構えておく必要のない店舗が増えてきています。

また不動産業界の課題として、空き店舗率が13~14%になってしまっている現状があります。これは場所を使いたい人がいるのに、うまく使えていないということなんです。

その原因は、不動産契約をする際に、複数年契約で敷金礼金を払わなければいけないという、今の不動産業界にあると思うんです。これはまさにオンラインで言う「純広告」みたいなものです。そうではなく、今まで私がフリークアウトでやっていたような、インプレッション単位で広告を買えるようなモデルの方が不動産でもニーズがあるのではないかと考えました。

例えば、サンフランシスコやロンドン、ベルリンなども全く同じようなことが起きています。それは日本でも応用できると思いました。

今は短期貸しという形態でビジネスを行なっておりますが、今後は事業用不動産の運用の仕方が変わる、という世界観までつくっていきたいと考えています。

▼後編の記事はこちら

フリークアウト第1号社員が挑む、不動産世界のシェアリングプラットフォーム【後編】

 

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