Apple Watch(アップルウォッチ)の発売が今週に迫り、スマートウォッチへの注目も高まりつつある。
今回は、今週発売するApple Watchに合わせて「スマートウォッチ」をテーマに連載していく。
第1回目となる本記事は、そもそもスマートウォッチとは何かをおさらいしつつ、市場規模からスマートウォッチの課題を示してみる。
そもそも「スマートウォッチ」とは?
スマートウォッチとは、腕時計式で手首に装着することができるウェアラブルデバイスのことである。時計の他に演算処理や通信といったスマートデバイスの機能を兼ねた端末だ。
多くのスマートウォッチは、タッチパネルのユーザーインターフェースを備えており、アプリケーションの実行や通信などを行うことができる。スマートフォンに保存されたメールを確認したり、画像を閲覧したりといった連携機能を持つものが多く、画面に時計を表示させれば普通の腕時計として利用することもできる。
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盛り上がりをみせるスマートウォッチ市場
引用:Apple Watch
2015年のApple Watchの出荷台数は1540万台となる見込みで、Appleは世界のスマートウォッチ市場の54.8%を獲得するという。Appleを除くスマートウォッチメーカー全社を合わせた2015年の出荷台数は、1270万台にすぎないという。Strategy Analyticsの調べによると、Apple Watchがウェアラブル分野の起爆剤になるとの見方を示し、世界の全スマートウォッチ出荷台数が2014年の460万台から2015年の2810万台へと、511%増加するとしている。
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スマートウォッチの主な4つの役割
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/10022702/
スマートウォッチの主な機能は、時計という機能を除くと大きく分けると4つに集約される。通知、簡易閲覧、応答、センサリングである。
通知
まず通知の機能。たとえばメールやSMS、SNSの返信が届いた場合や、予定時刻の接近などをスマートウォッチを着用した人に知らせる。音だけでなく、振動でも知らせてくれる優れものだ。
簡易閲覧
簡易閲覧機能は、通知を受けた情報にスマートウォッチを通じてアクセスし、小さいながらも備えられたディスプレイによって、スマートフォンを使わずに情報を閲覧することができる。
応答
通知された情報に対し、その場で応答する機能。たとえばFacebookで見た情報に”いいね!”を付けるといった単純なものもあれば、メールやSMSを音声入力で送信するといったものもある。スマートフォンを取り出すまでもない応答ならば、スマートウォッチでやってしまえばいいということだ。音声キーワードでの検索などにも対応する。
センサリング
センサー型ウェアラブルデバイス機能である。万歩計、活動量計などで、中には心拍計などを備えており、スポーツトレーニング効果測定や健康管理の改善につなげることができる。
スマートウォッチの課題
引用:GALAXY Gear
スマートウォッチの課題は、なんといってもバッテリーである。1日強しか電池がもたないとなると、毎日充電する必要もあるうえに、電池が切れた場合は時計の最も基本的な機能である時間さえもわからない。
従来の時計と同じ様にとは行かずとも、いかに充電の回数を減らすことができるかが、さらなる普及のカギを握っているのかもしれない。
連載企画2回目以降では、実際にスマートウォッチの活用事例を紹介しつつ、今後の動向についても考察していく。盛り上がりをみせるスマートウォッチに大注目である。
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