健康志向都市シアトルから生まれたウェアラブルスタートアップ【第2弾】

WRITER : Editorial department

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Arch for Startupより寄稿

私達Arch for Startupはワシントン州シアトルに拠点を構える。

シアトルといえばイチローが所属したシアトル・マリナーズというイメージを持たれる方も多いが、実はここシアトルはアントレプレナーシップに富んだ街としても有名だ。Boeing社、Starbucks、Tully’s Coffee、Microsoft、Amazon、Costcoといった大企業に始まり、現在でも多くのスタートアップが興っている。

今回の記事では、その中でも特にウェアラブル端末にフォーカスを絞って紹介した前回の記事の第二弾として、シアトルのウェアラブル業界のスタートアップを新たに2社紹介したい。

▼前回記事

健康志向都市シアトルから生まれたウェアラブルスタートアップ3選

てんかんについて、より深い理解と、より正しい判断をもたらすウェアラブル端末「Dialog

健康02

引用:http://www.artefactgroup.com/content/work/dialog/

てんかんとは、突然意識を失う等の症状が慢性的に繰り返される疾患であり、年齢に関わらず誰もが発症する可能性があるという。日本全体で約100万人の患者、アメリカ全体では約500万人もの患者がいると言われており、決して見逃せる数ではない。

Artefactが提供する、このDialogはてんかん患者に向けて作られたウェラブルデバイスである。パッチ状に作られたこのデバイスは、体に貼り付けるだけでなくブレスレットのようにして身に付けることも可能であり、ウェアラブル端末の課題であるアクセサリーとしての機能も備えている。そんなDialogは単に患者のデータを取り込むだけのデバイスではない。

1. 発作を予知

てんかんは患者によってその症状が大きく異なることが知られているが、中には意識を失うものもあり日常生活に与える支障は大きい。Dialogは、そのてんかんの発症を事前に知らせることができる。それによって患者は発症に備えた行動をとることができる。

2. 911の要請

パッチは単なる画面とセンサーだけではなく、ボタンにもなっている。このボタンで現在の体調を記録することができる他、パッチを使って簡単に911を要請することも可能なのだ

2006年にGavin Kelly氏とRob Girling氏によって共同起業されたArtefactだが、既にGoogle, Microsoft, Amazonといった大企業までもがパートナーやクライアントだ。今後の成長も見逃せない。

ウェアラブルデバイスで集めたビッグデータを解析する『Zenobase

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引用:Zenobase公式サイト

Eric Jain氏は、『ツイッターで何キロ走ったかをツイートするのではなく、より構造化されたデータ(距離、場所、時間など)をそのツイートが持つとしたら新しい可能性が生まれる』というアイディアに則り、Zenobaseを立ち上げた。

Zenobaseとは、著名なウェアラブル端末などで収集したデータを統合、ヴィジュアル化することができるウェブサイトである。

ちなみに著名なウェアラブル端末やサービスとはNetatmo(日本語サイト), BodyMedia, Fitbit, Jowbone, Withings, SleepCloud, Rescue Time, Foursquare(日本語サイト), MapMyFitness(日本語サイト), RunKeeper, Strava(日本語サイト),などが上げられている。

このウェブサイトを用いることで以下の質問に応えることができるようになるという。

・朝コーヒーを飲まないことで睡眠は改善するか?

・最高な睡眠のために、自分にとって最適な部屋の温度は何度か?

・平常時の心拍数に、より影響を与えているのは水泳か筋トレか?

・月の周期と自分の睡眠には関係があるか?

 

ウェアラブルデバイスはそう遠くない未来に日常生活に欠かせないものになる

このスタートアップを紹介したのには理由がある。

健康04

引用:http://unews.utah.edu/news_releases/university-of-utah-spin-offs-exhibit-technologies-at-international-consumer-electronics-show/

実は1月にラスベガスで催されたConsumer Electronics Show(消費者向けテクノロジーの展示会)では、フロアの40%が医療に関するウェアラブルデバイスあるいはサービスにまつわる展示だったと言われており、2016年までにウェアラブル市場は60億ドル規模に膨らむと予想されている。

ZenobaseのFounderであるEric Jain氏は、現在ウェアラブルデバイスの多くは興味本位から用いられていると考察しているが、ウェアラブルデバイスはそう遠くない未来に日常生活に欠かせないものになることは間違いないだろう。

今回は前回の記事に加えて、ニッチな市場に向けたスタートアップ、今後ウェアラブルデバイスが活用されていく上で存在感を発揮するであろうスタートアップをそれぞれ紹介した。Apple Watch等で徐々に注目を集めるウェアラブルデバイスと、健康志向都市であるシアトルのスタートアップ。これらの今後の動向にますます期待が高まる。

▼関連記事一覧

Arch for Startup寄稿記事一覧

※「Arch for Startup」より寄稿

Arch for Startup

10904170_709467309173264_1970155646_nクラウドコンピューティング分野で世界一と言われるシアトルを拠点にクラウド関連やスタートアップ情報を発信。

●HPアドレス:

http://www.archforstartup.com/

●Facebookページ:

https://www.facebook.com/arch4startup

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