テクノロジーが社会課題を解決!見守りウェアラブル・IoT事例5選

WRITER : 楠瀬 朝子

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日本の社会問題として、高齢化と核家族化の進行がある。病気のリスクが高まり、介護が必要になる場面も増える高齢者が、一人もしくは夫婦のみで暮らしており、孤立してしまうことが問題視されているのだ。

内閣府によれば、2011年時点で、65歳以上の高齢者がいる世帯は、国内人口のうち4割を占める。さらに、そのうちで「単独世帯」・「夫婦のみの世帯」の占める割合が、過半数となっている。また、一人暮らしの高齢者も増加傾向にあり、1980年から2010年の30年間で、高齢者人口に占める一人暮らし高齢者の割合は、約2倍にまで増えている。

こうした社会問題の解決に、ウェアラブル・IoTが一役買っている。テクノロジーは、高齢化・核家族化の課題を、どのように解決してくれるのだろうか。以下、国内外事例を紹介しながら、明らかにしたい。

ー国内編

「Docotch」

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引用:見守りテクノロジー

「Docotch」とは、搭載されたGPS機能により、ペアリングしたスマホから、ユーザーの位置・行動情報を確認できるウェアラブルデバイスだ。同デバイスは、主に、迷子や徘徊対策に活用できる。例えば、ユーザー同士が一定の距離以上離れた場合には、デバイスとスマホの双方に通知が届き、離ればなれになってしまう事態を事前に防ぐことができる。また、ユーザーの健康管理にも活用可能だ。例えば、ユーザーが長時間温度の高いところにいると、スマホには「水分補給を促してください」、「涼しいところで休んでください」といった注意喚起の通知が届く。

▼参照

NTTドコモ Docotch

「ワラッテル」

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引用:見守りテクノロジー

「ワラッテル」とは、笑いや会話状態など感情に繋がるログを検知する、高齢者向けのウェアラブルデバイスだ。生活行動を通知するデバイスはよく見かけるが、「笑い」を感知するというのは新しい。感知したログは、連携したスマホに通知され、遠くにいるユーザーが明るく過ごしている様子が確認できる。また、咳や衝撃を感知することもできるため、健康状態管理にも活用可能だ。

▼参照

株式会社ネクスト ワラッテル

ー海外編

「Tempo」

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引用:見守りテクノロジー

「Tempo」とは、日常の生活パターンをトラッキングできる腕時計型のウェアラブルデバイスだ。同デバイスが優れているのは、日常の生活パターンを記録するだけでなく、記録したデータを基に、ユーザーのささいな変化を察知し、異変を予測することができるという点だ。例えば、いつもは「1時間ほど昼寝で横になっている」時に、「10時間以上横になっている」ということがおきると、登録したスマホに連絡が届く。

▼参照

CarePredict Tempo

「EverThere」

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引用:見守りテクノロジー

「Ever There」とは、ユーザーの緊急事態を、AT&T社が運営する「Care Center」へ通知できるシステムだ。通知するためには、ユーザーがデバイスのボタンを押せばよい。もしくは、ボタンを押さなくても、ユーザーの転倒をデバイスが感知した時には、自動で通知される。「Care Center」は、ほぼ24時間運営しているため、いつ連絡しても誰かに緊急事態を知らせることができるというのがポイントだ。一人暮らしの高齢者にとっては、心強いシステムである。

▼参照

AT&T EverThere

「BeClose」

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引用:見守りテクノロジー

「BeClose」とは、部屋中に設置したセンサーから日常の生活をトラッキングし、データベース化するシステムだ。データは、家族や介護人、医者に共有され、連携したPCやスマホを通じて、いつでも確認することが可能だ。また、長時間ベットを離れている、食事をしていないなど、異変があった時にだけ、家族や介護人に通知が届く仕組みになっているため、ユーザーのプライバシーにも配慮できる。

▼参照

BeClose

テクノロジーは少子高齢化や核家族化といった社会問題を解決する

以上紹介したようなテクノロジーにより、遠く離れた場所にいても生活の様子を確認し、緊急事態にも迅速な対応ができるため、高齢者の孤立回避につながる。例えば、病気の早期発見から早期治療や万が一、倒れた時にはすぐに救急車を呼ぶといった対応も、テクノロジーさえあれば可能になる。

今後、同分野の商品はさらに増えていく。株式会社シードプランニングの資料によれば、国内で規模拡大が予測されるIoTサービス市場では、特に「セキュリティ・見守り・ヘルスケア」分野が、2013年比約6倍に成長するとみられている。テクノロジーにより、遠くにいる家族が、近くで一緒に過ごしているように感じる未来も遠くない。

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