ウェアラブルデバイスの普及のカギとなる5つの課題と解決策

WRITER : 今井 淳南

  ウェアラブル

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ウェアラブルデバイスの登場は、私たちの生活に新たな恩恵を与える一方、さまざまな問題を引き起こしている。大きな注目を集めるGoogle Glassは、盗撮問題や依存症問題など、ウェアラブルデバイス特有の課題を持ち、スマートフォンのように私たちの日常生活に普及するには、越えるべき壁が多い。一方、これらの課題を解決するための技術やアイデアも数多く登場しており、ウェアラブルデバイス普及の足掛かりとして、期待されている。

今回はGoogle Glass などのディスプレイ型ウェアラブルデバイス(へッドマウントディスプレイ)を中心に、現状の課題を「心理的課題」と「技術的課題」に分けて、考察を交えながら紹介する。

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引用:Google Glass

心理的な課題

プライバシー保護と盗撮問題

Google Glass などのウェアラブルデバイスは、装着者の視点を記録するための小型カメラを備えており、装着者が周りの人に気付かれずに盗撮行為を行うことができてしまう。アメリカでは、Google Glassを着用したまま店内へ入ることを禁止する飲食店も登場しており、ウェアラブルデバイスと共存、あるいは住み分けを行うためのルールづくりが進められている。

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▼引用元

Google Glass users fight privacy fears – CNN.com

ファッション性

Google Glass がウェアラブルデバイスとして注目を集めた理由の一つに「デザイン性の良さ」が挙げられが、それは従来の業務用ウェアラブルデバイスと比較した場合の話だ。一部のガジェット好きではなく、一般の多くの人々がウェアラブルデバイスを受け入れるためには、服やアクセサリーのように、誰もがカッコイイと思えるようなファッション性を重視したデザインが必要となる。そのため、老舗の眼鏡メーカーや腕時計メーカーがウェアラブルデバイスのデザインに携わったり、独自に参入する事例が増えてきている。

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引用:MICA

▼引用元

Guys Like This Could Kill Google Glass Before It Ever Gets Off the Ground | WIRED

常時使用における危険性

ウェアラブルデバイスは、常時装着と常時電源ONの2つの特徴を持ち、日常生活の中で常に何らかのサービスを受けることができる。一方で、歩行中の利用による注意散漫、長期利用による過度なデバイスへの依存、ディスプレイへの広告表示における心理効果の悪用など、常時利用可能であるが故の課題が存在している。これらは、容易に想像できる課題から、実際に多くの人が利用して初めて発覚する課題までさまざまである。ウェアラブルデバイスの利便性の裏には、多くの課題が潜んでいることを意識しておきたい。

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▼引用元

Someone Apparently Got Addicted to Google Glass — NYMag

 技術的な課題

 バッテリー問題

ウェアラブルデバイスは常時装着と常時電源ONが前提となり、稼働時間を長くするためには、バッテリーの高性能化やデバイスの省電力化が必要となる。2014年10月、株式会社パナソニックは直径3.5mm の超小型リチウムイオン電池の製品化を発表しており、今後は眼鏡の縁などをバッテリーの搭載箇所として利用することができるようになる。また、新しい通信規格 Bluetooth Low Energy は従来のBluetoothと比べて送信時の消費電力が半分以下となり、通信機能のさらなる活用が期待されている。

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▼引用元

業界最小のピン形リチウムイオン電池を製品化 | プレスリリース | Panasonic 

 

デバイスの重さとサイズ

日常的に装着するものだからこそ、ウェアラブルデバイスは装着していることを意識させないことが重要となる。重量やサイズが大きければ、日常生活の邪魔になったり、装着者の負担になってしまう。今後の技術の発展で、バッテリーやその他のパーツの小型化、軽量化が期待されるが、現状のアプローチとしては、機能の選択と集中が挙げられる。眼鏡型デバイス JINS MEME は、ディスプレイやカメラなどを持たず、機能を動きセンサに絞ることによって、普通の眼鏡とほとんど変わらない装着性を実現している。

▼引用元

JINS MEME

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まとめ

・ウェアラブルデバイスの普及には多くの課題が存在するが、解決策も示されつつある。

・技術的な課題だけでなく、人の生活に密接に関わり合いがあるがゆえに心理的課題も多い。

・多くの課題が山積する現状だからこそ、ウェアラブル活用した新たなサービスをいち早く提供するチャンスでもある。

 

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