【完全保存版】ウェアラブルデバイスカオスマップ!装着部位ごとの傾向と対策

WRITER : 今井 淳南

  ウェアラブル

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コンピュータを服やアクセサリーのように身に付ける時代が、遂に到来した。

2014年になってから、Google Glass や Apple Watch など、体の様々な場所に装着する「ウェアラブルデバイス」の新製品が続々と登場している。既に大量の製品が市場に投入されているウェアラブルデバイスであるが、ひとまとめにウェアラブルデバイスといっても、頭や腕など装着する部位によって、提供されるサービスの特徴は大きく異なっており、その種類は多岐にわたる。そこで、今回はウェアラブルデバイスについて、装着部位別にジャンル分けを行い、カオスマップとして部位ごとの特徴や市場動向を紹介する

ウェアラブルデバイス攻略の鍵は装着部位ごとの分析にあり

ウェアラブルデバイスとは、その名のとおり「身につけることができる(Wearable)」「デバイス(Device)」の総称である。近年のコンピュータの小型化、軽量化、高性能化に伴い、多くの製品が登場していおり、代表的な装着部位として「頭部」「腕部」「胴部」「脚部」などが挙げられる。2014年度におけるウェアラブルデバイスの世界販売台数は2209万台と予測されており、その内、最も多くの割合を占めるのが、スマートウォッチやリストバンドなどの「腕部(約50%)」、次いで、ヘッドマウントディスプレイなどの「頭部(約25%)」となる。

2014年現在のウェアラブルデバイスカオスマップ (O2Oイノベーションラボ編集部作成)

2014年現在のウェアラブルデバイスカオスマップ
(O2Oイノベーションラボ編集部作成)

1. 頭部

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「ディスプレイ型」(ヘッドマウントディスプレイ)

ディスプレイを中心に多くの機能を複合したタイプ。ウェアラブルデバイスの大本命として注目を集めており、ディスプレイの形によって、3種類に分類できる。Google Glass などの「片眼タイプ」は、端末の小ささが魅力であり、普段に使用しているメガネに簡単に装着することができ、デザイン的に優れているものが多い。Sony SmartEyeGlass などの「両眼タイプ」は、大きなサングラスのような半透明ディスプレイによって、安定した装着性と視認性の良さを実現する。Oculus Rift などの「没入タイプ」は、ゴーグル型の非透過ディスプレイで完全に視界を覆い、体験型ゲームや映像視聴に特化している。

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ウェアラブルデバイスの火付け役である「Google Glass」 引用: Google Glass

ウェアラブルデバイスの火付け役である「Google Glass」
引用: Google Glass

「カメラ型」(アクションカメラ)

スポーツなどにおける装着者の視点を記録するためのカメラ機能に特化したウェアラブルデバイス。山や海などの過酷な環境でも撮影ができ、アクションカメラとも呼ばれている。米GoPro 社が低迷を続けるデジカメ業界において、アクションカメラという新しい領域を切り開いたが 、既に多くの企業が参入しており、製品の差別化が難しくなっている。

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アクションカメラの代名詞となった「Go Pro」 引用: GoPro

アクションカメラの代名詞となった「Go Pro」
引用: GoPro

「メガネ型」

機能をシンプルにすることによって、メガネ型のデザインを持つタイプ。ディスプレイは搭載せずに、装着者の頭の動きや視線を記録する製品が多い。日本のメガネメーカー 株式会社ジェイアイエヌ(JINS)が開発した「JINS MEME(ミーム)」は、装着者の疲れや眠気を可視化することができる。JINSの他にも、株式会社三城ホールディングスなど、今までメガネを販売してきた企業が、ウェアラブルデバイスにデザインのノウハウを活かして参入する事例が多い。

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シンプルながら応用の幅が広い「JINS MEME」 引用: JINS MEME

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引用: JINS MEME

2. 腕部

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「時計型」(スマートウォッチ)

腕時計というよりも、小さなスマートフォンのようなデバイス。メールの確認や電話の応答など、主にスマートフォンの補助端末として利用される。また、機能だけでなく、腕時計としてデザイン性も重視されており、従来の四角形ではなく円形のディスプレイを搭載する製品が登場している。また、腕時計メーカーが参入を開始しており、メガネ型ウェアラブルデバイスと同じく、蓄積した腕時計作りのノウハウを活かして、魅力的な製品の開発を進める。

丸型ディスプレイを搭載し、注目を集めた「Moto 360」 引用: Moto 360 by Motorola

丸型ディスプレイを搭載し、注目を集めた「Moto 360」
引用: Moto 360 by Motorola

「リストバンド型」

腕に巻くだけで、さまざまなデータを記録できるシンプルなデバイス。主に、装着者の腕の動きを記録し、日常生活での運動量や睡眠の質などをデータとして可視化し、生活習慣の改善に繋げる。個人認証機能や、家電の操作など、特定のニーズに特化した製品も多い。また、通信事業会社が通信機能を持つリストバンド型ウェアラブルデバイスを、月額制のサービスとして提供する事例もある。

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心拍で個人認証を行うスマートバンド「Nymi」 引用: Nymi

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引用: Nymi

「指輪型」

指に装着することによって、指の動きだけでジェスチャー入力が可能な指輪型デバイス。クラウドファンディングで88万ドルの資金調達を行った日本発の指輪型デバイス「Ring」は、指を動かすだけで照明の操作や買い物での決済が行えるなど、「Shortcut Everything.」という未来を感じさせるコンセプトから大きな注目を集めた。指だけで操作が行えることは便利である反面、金銭を伴う操作についてはセキュリティ面の懸念もあり、今後の開発に注目したい。

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日本発の指輪型デバイス「Ring」 引用: Ring

日本発の指輪型デバイス「Ring」
引用: Ring

3. 胴部

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衣服の下に装着し、心拍などの生体情報を取得するデバイスが登場している。「QARDIO CORE」は胸部に装着することによって、心拍と血圧を取得し、スポーツ時の適切な運動時間と休憩タイミングの提示や、日常生活での心拍・血圧データを遠隔地に居る医師に送り、健康状態を診断してもらうことができる。胴部装着型デバイスは、リストバンド型デバイスと比較して、装着に手間がかかる一方、血圧などの取得できる生体情報の種類が多く、より医療に関連したサービス提供が可能となる。

胸部に装着し、心拍と血圧を取得可能な「QARDIO CORE」 引用: QARDIO

胸部に装着し、心拍と血圧を取得可能な「QARDIO CORE」
引用: QARDIO

4. 脚部

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腕部と同様に、脚部も人間の動きをセンシングするための重要な部位となる。脚部に装着するウェアラブルデバイスには、腕部と比較して有利な場合が二つある。ひとつは、サッカー選手の行動記録などの、腕よりも脚の動きが重要となる場合。ふたつめは、腕にデバイスを装着するのが困難である、あるいは危険な場合となる。例えば、「Sproutling」は、足首に装着する赤ちゃん用のデバイスであり、赤ちゃんが起床したタイミングなどを、別室に居る親に通知する。腕よりも赤ちゃんが気になりにくい足首に装着することによって、何にでも興味を示す赤ちゃんに安心して装着させることができる。

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赤ちゃんの動きをモニタリングする足首装着デバイス「Sproutling」 引用: Sproutling

赤ちゃんの動きをモニタリングする足首装着デバイス「Sproutling」
引用: Sproutling

まとめ

ウェアラブルデバイスは装着する部位によって、提供されるサービスが大きく異なる。現時点では、「頭部」における、Google Glassなどのディスプレイ型デバイスや、「腕部」における、スマートウォッチや活動量記録のためのリストバンド型デバイスが続々と発売されている。今後は、スポーツや医療など、ある特定のニーズに特化したウェアラブルデバイスが増加すると考えられ、頭部や腕部以外にも、全身のさまざまな場所にデバイスを装着する可能性もある。そして、スマートフォンなどの汎用的な機能を持つデバイスでは解決出来なかった多くの課題が、ウェアラブルデバイスによって解決されるだろう。今後も、続々と登場するウェアラブルデバイスに注目して行きたい。

 

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