IoTで夏風邪対策!たった10秒で体の調子がわかっちゃう『Scanadu Scout』とその未来

WRITER : 塩野入香菜

  ウェアラブル

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デジタルヘルスケア時代到来

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まだまだ暑い9月、みなさんは体調管理をどのようにしているだろうか。冷房の効きすぎや夏バテを引きずって、体調がなんだかよくない、という人もいるだろう。しかも「ちょっと夏風邪で…」なんて言うのも少し恥ずかしい…。

そこで今回は夏風邪対策にぴったりな最新ウェアラブルデバイスをご紹介する。

IoTの波が到来する今、健康管理をウェアラブルで可能にする動きも多く見られており、その市場は拡大している。

これまでにも個人の健康管理を目的とした器具はあったが、最終的なデータの入力や記録は手動で行うものがほとんどで、なかなかマメな人でないと続けるのが難しいものであった。しかしウェアラブルデバイスならば、身に着ける、あるいは簡単な動作のみで自動的に健康データをストックしていけるため、多くの人が気軽に長く利用できるのが強みだ。

それではデジタルヘルスケアの注目事例と未来予測をみていこう。

目標額を2時間で達成!クラウドファンディングでのIoT注目事例『Scanadu Scout』

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出典:https://www.scanadu.com/

 

今回紹介するのするのは「Scanadu Scout」というガジェットである。大きさはちょうど手のひらに乗るほどだ。これを額に10秒ほどあてるだけで、体温やストレスだけでなく、心拍、血中酸素飽和度、呼吸、血圧、心電図といった、今までは病院に行かなければ測定できなかったデータを計測できるのだ。測定したデータはスマートフォンアプリにBluetooth経由で送信され、自分で数値を管理することができる。

この「Scanadu Scout」、クラウドファンディングプラットフォームサイトindigogoにて資金調達をしたところ、目標額を大幅に上回る166億ドルの調達に成功している。目標額の10万ドルをわずか二時間で達成したというのだから、集まる期待は大きいのが分かる。

また同社は腎不全や妊娠合併症などに向けた「ScanaFlo」というガジェットの開発も行っており、今後Scanadu社によるヘルスケアデバイスへの期待はより高まるだろう。 

Appleも無視できないIoTで実現するデジタルヘルスケアの未来

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ウェアラブデバイスの利用は、日々の体調管理が容易になるだけでなく、小さな体調の変化に気が付くことは大きな病気の早期発見・治療につながる。数あるデジタルデバイスで得た情報をどのように医療関係者が利用していくのかは今後の課題になるが、長い目でみて私達のQOL(=QualityOfLife)の向上につながることは間違いない。また医療費の削減にも大きな期待が寄せられている。先日Appleが自社の健康プラットフォーム「HealthKit」について米国の大手保険会社との間で協議が行われている、というのがBloombergにて報じられた。同記事ではウェアラブルデバイスを利用した企業による医療費削減の取り組みが始まっていることを報じている。従業員用にフィットネストラッカーを購入し、歩数のポイントが基準に達すると安い保険料を適用する、といった利用を行っている企業の事例が紹介されている。保険会社がウェアラブルデバイスを自社の保健従業員の医療費負担の増加が問題となっている米国ならではの発想だろう。低価格な医療の実現が近づいている。

では日本の場合、来たる出来たるデジタルヘルス時代にてどのようなメリットがあるのだろうか。一つ予想できるのは社会進出をする女性の強い味方になる、ということだ。今多くの女性が出産後も働きたいと望んでいる。
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出典:「働く女性と子育て」に関する調査

 

しかし、現状まだまだ女性の働きやすい環境は整っていないというのが現状だ。晩婚化の中での育児や家事、女性特有の病気へのリスク等働く女性にとっての不安要素は多く、環境整備だけでなく精神・体力面でのサポートが必要とされている。デジタルヘルスケアならば、例えば基礎体温の計測一つ取っても、10秒で測定・データ化してくれるのは女性にとってありがたい。忙しいキャリアウーマンにとって日々の小さなケアが大きな支えになるのである。

今後も市場を拡大していくであろうデジタルヘルス領域、それは働く女性の元気な笑顔を増やす大きな一歩なのかもしれない。

まとめ

・ウェアラブルデバイスによるヘルスケアの市場は拡大しており、あらゆるデバイスが個人の健康データを計測・データ化しストックも可能にする。

・個人利用による日常的健康管理だけでなく、長期での利用は医療費の削減につながることから、大手企業から新たなデジタルヘルスの形が提供される日が来るだろう。

・働く女性にとっても、自身の健康や育児にも活用可能なことから大きな支えとなるだろう。

参考:

■ ヘルススキャナのScanadu ScoutがIndiegogoの過去最高記録を達成;目標10万に対し138万ドル

■ 温度計に変わる最新診断デバイス「Scanadu」

■ アップル、健康アプリHealthKitについて保険会社と話し合い

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