スマートウォッチとは一味違う?IoT時代のダークホース、リストコミュニケーター「The Rufus Cuff」

WRITER : 朴 泳虎

  ウェアラブル

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年内の発売が噂されるiWatchにより、ウェアラブルデバイス市場はより一層の加熱を見せている。調査会社MMRIの予測によると、2014年度には2,209万台、2020年度には12,444万台が世界で販売される。しかし、現時点で発売されているSUMSUNG社の「Galaxy Gear」やPebble社の「Pebble Smartwatch」を見ると、操作性、汎用性、充電時間、見た目など課題は山積みだ。今回、ご紹介するのはスマートウォッチの存在を脅かす可能性を秘めた製品だ。

IoT時代のダークホース、リストコミュニケーター
「The Rufus Cuff」とは?

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リストコミュニケーターという言葉を初めて聞いた人が多いだろう。一言で言ってしまうなら「スマートフォンとスマートウォッチの中間」にあたるデバイスだ。少しSFっぽい見た目でスマートウォッチより大きく、その分操作性やバッテリーの持ちが格段に良くなっている。

音声・ビデオ通話、ウェブ閲覧、メッセージやアラート、歩数計や燃焼カロリー計算機能に加えて、ほぼ全てのアンドロイドアプリを使用できる。更に、BluetoothやWi-Fiで接続してスマート家電、例えばスマートTVやエアコンを操作する事もできる。スマートウォッチの「携帯性」をそのままに、スマートフォンの「利便性」を追求していると言える。

 

スマートフォン、スマートウォッチとの生存競争に生き残れるか?

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「The Rufus Cuff」の最も大きな壁となるのは、既存のスマートフォンだろう。スマートウォッチはまだ普及するかどうかも定かではないし、小さい画面を保つ場合はどうしても最小限の操作を楽に行えるといった用途になるだろう。

対して、「The Rufus Cuff」に搭載されている機能の殆どはスマートフォンに搭載されているものであり、競合優位性を築けているとは言いがたいのが正直な所だ。腕に付けられるという優位性は、専用のスマートフォン用リストバンドが登場すれば直ぐに崩れてしまう可能性もある。逆に腕に装着する分だけ音楽を聞く際にコードが邪魔になったりと、スマートフォンよりも使い勝手が悪い部分なども一部出てきそうだ。

競合優位性は大きく2点、モーションコントロールと収集データの多様性だろう。モーションだけで機器を操作するデバイスは数多く登場している。家電がネットワークで接続されるスマートホームへの期待が高まりつつある中で、需要が高いのは確かだ。基本的な操作を手を振るといったモーションで行い、細かい操作を腕についた画面で出来れば、使い勝手の良いコントローラーになるのではないだろうか。

データ収集に関しては、リストコミュニケーターの方がサイズが大きい分、スマートウォッチなどよりも多様、かつ質の高いセンサーを搭載できる。身近な例で言えば、湿度センサーと温度センサーを搭載して、着用者の状態を見ながら熱中症アラートを送ったりも出来るだろう。

 

「The Rufus Cuff」広がる未来の可能性

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現在、スマートフォンをターゲットとしたオムニチャネルマーケティングが活発だが、リストコミュニケーターが普及すれば、それに対応したアプリや施策が登場してくる事が予想される。iBeacon(アイビーコン)を活用して、顧客の位置に合わせてメッセージやクーポンを送るサービスが登場しているが、買い物をしながら情報を確認する分には腕に付けたリストコミュニケーターの方が便利そうだ。

実際の所、新規市場において何が勝ち残るのかは誰にも分からない。各プレイヤーが答えを模索する中で、リストコミュニケーターだけが持つ強みを構築して、デファクト・スタンダードの地位を手に入れる事ができるか、今後に注目が集まる。

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