【連載企画】スマホで家を操作する!IoTによって実現する「スマートホーム」とは

WRITER : 留田 紫雲

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これから起こりうる石油や天然ガスなどの自然エネルギーの枯渇を見据え、2009年、日本国内で「スマートシティ計画」がスタートした。当計画では、都市の電力配給システムを、IT技術によって効率化する技術が非常に重要視されている。その技術の一つには生活の中の無駄な電力を低減するだけでなく、自らが発電も行える「スマートホーム」がある。

「スマートホーム」とは、冷蔵庫やエアコンのような家電や設備機器をインターネット上で一括管理し、生活者のニーズに合わせてサービスを提供する家のことである。このようにインターネットに繋がった家電は、「スマート家電」と呼ばれ、IoT(アイオーティー)の一つとして注目を集めている。今回は、IoT連載の第2回目として、IoT技術の発達がスマートホームと我々の生活にどのような影響を与えるのか解説していく。

第一回: 【連載企画】全世界的な広がりを見せるIoTの全貌に迫る

第二回:【連載企画】スマホで家を操作する!IoTによって実現する「スマートホーム」とは

第三回:【連載企画】どう解決する?医療の需要過多ーヘルスケアIoT事例ー

いつ、どこからでも家電が操作できる︎

スマートホームが実現することにより、人々の暮らしがより便利なものになることは間違いない。家の中の様々なものがインターネットに接続されることによって、例えばスマホからリアルタイムでそれぞれの家電の電力消費量を確認し節約することができる。

また、外出時にもスマートフォンから家電を操作できるため、出先から風呂を湧かす操作をし、帰宅後すぐに沸き立てのお風呂に入るようなことも可能になる。

▼参考記事

https://www.smart-house.bz/ecolife/future.html

最高にスマートな家電とは?

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引用:Use Google Now to control your Nest thermostat

「スマートホーム」が実現すれば、スマホを使うなどして、いつどこからでも家電を操作できるようになり、生活はより便利になる。従来一人暮らしをしている人は、どんなに寒い日であっても、帰宅してからお風呂に入るまで数分待つ時間が必要だった。さらに帰宅してエアコンのスイッチをオンにし、部屋が温まるまでも数分の我慢が必要だ。

スマート家電はユーザにそういった我慢を強いらない。スマホを操作するだけで、家に帰れば、お風呂が沸きたてで、部屋はすでに温めた状態にある。

しかし、これはまだ、”最高にスマートな家電”とは言えない。なぜならそれは結局、ユーザの操作に依存してしまうからだ。

”普通のスマート家電”の場合、帰宅する前にわざわざスマホからエアコンのスイッチを入れる必要がある。そのため、うっかり事前に機器を操作する事を忘れることが考えられる。この問題に対し「Google Now」と「Nest」の組み合わせのような解決策に期待がかかる。「Google Now」は、Google検索、Googleカレンダーなどで、ユーザーが繰り返している行動を認識することで、ユーザーに関連性のある情報を提供する。また、「Nest」とはGoogleが2014年に買収したNest labsが開発する、家全体の温度管理が可能な人工知能搭載のサーモスタットだ。

この2つの組み合わせで、スマホの位置情報からユーザーの帰宅時間を予測し、室温を自動で調整することができる。スマホ端末の位置情報に基づき、外出先から自宅に帰宅中だとAndroidおよびiOSのGoogle検索アプリが判断した場合に、「Google Nowカード」を表示する。カードには「Nest」を使って、帰宅に合わせ室温を調節するように表示されており、うっかりスイッチを操作し忘れてしまうことを防いでくれる。このように”最高にスマートな家電”とは、ユーザーがわざわざ操作しなくても、ユーザーの生活の特徴を理解し、適切なサービスを提供できる。

▼参考記事

http://japan.cnet.com/news/commentary/35046932/2/

http://nextdeveloper.hatenablog.com/entry/2015/02/05/174914

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/16/news062.html

︎スマートホームを形づくるプロダクト

国内外を問わず、近年スマートホームに適応したプロダクトが多数開発されている。

セキュリティーカメラ

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引用:http://www.giroptic.com/

セキュリティーカメラがWi-Fiに繋がることで、いつでもどこでも、カメラの映像を確認することができる。また機械学習が発達することで、今後はカメラに映る人間をコンピューターが自動で分析し、不審な人間がいればアラートを鳴らすようなことも可能になるかもしれない。

スマートロック

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引用:http://www.august.com/

スマートロックは、スマホからBluetoothを介してドアの解錠、施錠を行うためのシステムである。ユーザが近づくと自動で鍵を開け、離れれば鍵を閉める機能がある。

「スマート照明」

引用:http://us.sengled.com/

スマート照明は、外出時に自動で照明を切ったり、帰宅時につけたりすることが可能である。

スマートキッチン

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引用: http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2015/0213.html?cid=rss

スマートキッチンの冷蔵庫は、入っている食材情報と、人の体調といった生体情報を参照し、オススメの献立メニューを冷蔵庫の扉に表示させることができる。さらに、冷蔵庫が選んだおすすめ献立メニューの調理フローがキッチンの調理台に映し出され、調理をサポートしてくれる。

スマート掃除機

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引用:http://www.moneual.com/

スマート掃除機は、お掃除ロボット「ルンバ」がインターネットに接続したイメージだ。クラウドに保存された清掃履歴をもとに、最適な清掃パターンとスケジューリングを行うロボット掃除機だ。ユーザーはスマホなどのアプリから、操作を行うことができる。

さらに進化したハイブリッドスマートデバイス

また、プロダクトの中には上で挙げた機能のほとんどを一つのデバイスに集約したものもある。

「CUBIC」

[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=SGBSIabp2eg” width=”500″]https://www.youtube.com/watch?v=ostZlQx_30c#t=134[/su_youtube]

CubicはiOSの「Siri」のように、話しかけることで他のスマート家電と連携し、ユーザの生活をサポートする。たとえば、鍵の解錠、施錠、部屋照明、自宅の温度調節、アラームのセットといった作業が、Cubicに話しかけるだけでできるようになるというわけだ。

これらは外出中でも、スマホ専用のアプリや「パワーバッジ」と呼ばれるBluetoothとマイクが搭載されたバッジから、いつでも操作することができる。驚くべきなのは、ユーザの好みを学習して部屋の温度を調節したり、テレビ番組などをリコメンドしてくれたりするところである。

参照▼

https://www.indiegogo.com/projects/cubic-your-personal-ai-with-personality–2

人間が人間らしいことだけをする世界

ガートナーによると2020年には260億個のものがインターネットに接続すると推測されている。IoT技術の発達で、あるゆるものがインターネットに繋がり、スマートホームは実現していくだろう。その先には「人間が人間らしいことだけをする世界」が待っている。例えば、掃除、日用品の買い物、家計簿の作成など、機械に任せられるものは機械に任せ、人間は、子どもとの触れ合いや友人との旅行など、人間にしかできないことに集中できる世界である。IoTはまだまだ課題も多い分野だが、これからの動きに目が離せない。

次回はIoT連載企画第3回として「IoT×ヘルスケア」をお届けする。

▼連載企画

第一回: 【連載企画】全世界的な広がりを見せるIoTの全貌に迫る

第二回:【連載企画】スマホで家を操作する!IoTによって実現する「スマートホーム」とは

第三回:【連載企画】どう解決する?医療の需要過多ーヘルスケアIoT事例ー

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