指先で世界が変わる!日立製作所がウォークスルー型指静脈認証技術を開発

WRITER : 野田 勝

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センサーに指をかざすことで本人確認が完了し、扉が開く。そんな近未来SFの世界がもうすぐそこまで迫っている。

株式会社日立製作所(以下日立製作所)は、人が多く集まる大型施設や、イベント会場のセキュリティ-ゲート向けに、歩きながら指をかざすだけで、高い精度で本人確認ができる、ウォークスルー型指静脈認証技術を開発したと今月8日に発表した。本技術は、従来困難だった指静脈認証のウォークスルー型セキュリティゲートの実現を可能とする。その結果、大型施設でイベントなどが開催され、高いセキュリティが必要な場合でも、スムーズな本人確認、なりすまし防止が実現できる。

歩きながらただ指をかざすだけで本人確認が可能に

日立製作所_プレスリリース

引用:日立製作所ニュースリリース 

指静脈認証は、指静脈の形状が個人に特有であることを利用して本人を特定する技術である。しかし従来は、特定の角度から指静脈の形状を測定しなければ、正確な本人確認を行うことが出来なかった。そのため、静脈認証を行う度に、立ち止まってセンサーに指をかざす必要があった。これでは、コンサートやイベント会場といった大人数が出入りする場面では入退場が滞ってしまうという課題が存在していた。

立ち止まる必要のない生体認証を実現

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今回日立製作所が発表したウォークスルー型指静脈認証技術は「3D距離画像センサ」を用いることで、指がかざされた位置や角度を自動的に検出し、補正する。すると従来のように、立ち止まってセンサに指をかざさなくても、まるで交通カードを使って改札を通るように、指先をセンサにかざすだけで指静脈認証することができるようになった。本人認証をする際に立ち止まる必要がなくなれば、コンサート会場やイベントの入退場など、大人数が出入りする場所での管理がスムーズになる。顔認証や従来の指静脈認証などは、認証の度に立ち止まらなくてはいけなかったため、大人数が出入りするイベントなどでの活用には不向きであった。その点で今回日立製作所が発表したウォークスルー型指静脈認証技術は、他の生体認証技術より優れている。

指が全てを司る時代の到来

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今回日立製作所が開発したウォークスルー型指静脈認証技術が、高い精度で実現し普及すれば、あなたの”指”が全てのチケットに取って代わるであろう。現段階で想定されている本技術の活用方法は、チケット購入時に、購入者の情報を本人の指静脈情報と紐づけて登録し、来場時に指静脈情報を用いて本人確認をとるというものである。しかし、今後指静脈認証技術が確立されれば、チケットだけでなく、電子マネー、クレジットカードなどのあらゆる情報をクラウド上の統合アカウントで一括管理し、カードやスマートフォンなどを用いずに、全て指の静脈認証だけでシームレスに行うことが出来るようになるかもしれない。そんな世界が到来すれば、もはや紙幣や硬貨すらすべて電子マネーが取って代わり、現金やチケットは必要なくなってしまう。そんな未来がもうすぐそこまで来ている。

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