規格外の発想!?中国最先端のIoTデバイス5選

WRITER : 野田 勝

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この一年で様々なIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器がアメリカを中心とした世界中で発売され、注目を集めている。実は隣国の中国でも同様にIoTデバイスの開発は一つのトレンドとなっている。今年9月の人民网の記事によると、中国IoTの市場規模は5000億元(約8兆7000億円)を突破したとのことである。

そこで、中国の数あるIoTデバイスの中でも、特に注目すべきものを5つ紹介する。

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箸で油の安全性がチェックできるKuaisou(百度:Baidu)

中国IoT記事画像①kuaisou引用:Baidu’s smart chopsticks sample your meal for food safety scares

まずは、中国版Googleとの呼び声高い、中国最大の検索エンジンを運営するBaiduが発売するスマート箸を紹介する。意外かもしれないが、実は中国では食の安全への関心が高い。地溝油と呼ばれる下水を流れる油を再利用して、食用油として使用していたというニュースは記憶に新しい。しかし、中国人は誰も不衛生な環境を望んではいない。

この箸は、食品に使われている油の組成情報から、その安全性をチェックする。また、水の酸度や果物の産地、栄養組成なども調べることができ、箸の中に搭載した小型のBluetoothを通じて、分析結果をスマートフォンで確認できる。

中国という土地柄、地溝油問題が話題となった市場のニーズにマッチした面白い商品であると言える。しかし、引用元の記事によると、Kuaisouは油の中の酸化物を検出することによって油の安全性をチェックしているが、重金属の含有量を調べている訳ではないため、地溝油の判別としては不適切とのことである。発想は面白いが、まだ改善の余地があるといえる。

クッションで姿勢を矯正し生体内データも取得するDarma(Darma)

中国IoT記事画像②darma引用:姿势很重要,智能坐垫Darma用不可穿戴的思路做体征监测

Darmaは、スマートフォンを通じて正しい姿勢を指導してくれるスマートクッションである。クッションにかかる重さの分布からユーザーの姿勢を割り出し、正しい姿勢でなければアラートを出すことで、正しい姿勢へと矯正する。

こうした類似品は国内外を問わず存在するが、Darmaの最大の強みは、大きさ30cm×30cmのパッドを搭載しており、脈拍や呼吸等も専門の医療器具と同等の精度で測ることができるという点である。そうしたデータが積み重なれば、日々の健康管理だけではなく有事の際の資料ともなり得る。忙しいビジネスパーソンには是非お勧めしたい商品だ。

 

次は、中国で様々なIoTデバイスを販売している企業”麦开”から2つ商品を紹介する。

飲水量管理マグカップCuptime

中国IoT記事画像③cuptime引用:智能水杯Cuptime获天使湾创投500万人民币首轮投资

Cuptimeは、一日の飲水量を計測してデータ化してくれる上に、飲水計画まで立ててくれ、飲水量が足りないとアラートまでしてくれるスマートマグカップである。仕事に追われているとついつい水を飲む量が減ってしまいがちであるが、オフィスにCuptimeをひとつ置いておけば理想的な水分補給が可能である。

体重を測るまで鳴り続ける?!スマート体重計lemon

中国IoT記事画像④lemon引用:起床第一件事就是称重:Lemon体重秤捆绑闹钟增强黏性,以中等价位切入大众市场

lemonはスマート体重計である。そしてlemonは体重を測ってそのデータを蓄積する等の基本的な機能を備えている上に、アラーム機能を内蔵し、朝lemonで体重を測るまではアラームが鳴り止まないというおせっかいな機能も備えている。せっかく様々な機能を備えていても、継続して使用しなければ意味がない。従って、アラームによって強制的に測量を促すという発想は、意志の弱い人にはありがたいものだ。

運動データを応用して睡眠をデータ化!bongⅡ(bong)

中国IoT記事写真⑤bong引用:bongⅡ

最後はbongからスマートリストバンドの紹介である。bongⅡでは、血圧や呼吸数等のデータの他に、睡眠時間や睡眠の質、睡眠の曲線等を知ることができる。高性能センサーを搭載し、身体の運動を、正確に測ることができるため、睡眠時の運動のデータ、血圧の変動などに基づき、レム/ノンレム睡眠を判断し、その変化をデータとして記録してくれる。

そして睡眠の浅いときに振動により起こしてくれるため、すっきりと目覚めることが可能である。 また、手首につけているだけで、歩行している、自転車に乗っているなどの運動も自動判別して、データとして記録してくれる。生活の中で自然に行っている運動の量を把握することも可能となる。

中国IoT記事画像⑥提携引用:bong智能手环、Lemon智能秤和Cuptime智能水杯:嗯,他们在一起了

そして、注目したいのは、今年8月に麦开とbongが提携を発表したということである。この提携によって、先ほど紹介した「Cuptime」「lemon」「bongⅡ」の3つのデバイスから集められた生体内データは、全て一括管理できる。

すなわち、多角的な生体内データで健康を管理することが可能になるということだ。自分の身体に対して、睡眠の質や運動量、飲水量、体重、脈拍等、様々な生体内データに基づき、より深い洞察を得ることができるようになる。

IoTデバイスの生活浸透により、全ての生活は劇的に変わる

上記のようなスマート機器の登場で、私たちは自身の生体内データをより正確に、かつ膨大な量を蓄積することができる。日々の動作の中で、自然に行っていることを自動的にデータ取得でき、負担が少なく済むため、継続してデータを取ることが可能である。

そうすれば有事の際に、身体の異変にもいち早く気づくことができる。 CISCOによれば、2020年までには500億ものモノやデバイスがインターネットにつながれるようになり、IoT市場の世界規模は8兆9千億ドル(約890兆円)にまで膨らむという。そうだとすれば、私たちの生活の全ての側面がスマート機器によって分析できてしまうかもしれない。

しかし、それぞれの製品の品質や精度は実際に使ってみなければ分からない。実物を実際に使用してみるのがIoTの理解には最善の方法であるかも知れない。

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