ビッグデータを活用し、スマートハウスの未来を彩る最新デバイス3選

WRITER : Editorial department

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genius-control引用:Ninja Sphere by Ninja Blocks

自宅は憩いの場だ。家具・家電を選ぶにあたり、「いかに快適に過ごせるか」を重視している方も多くいらっしゃるのではないだろうか。最近は、自宅の快適性を高めてくれ、スマートハウス化に一役買ってくれるデバイスが、特に海外で数多く登場している。今回は、Kickstarterをはじめとしたクラウドファンディングにおいて、目標金額を大いに上回る資金調達に成功したデバイスについて紹介する。

「Ninja Sphere」を使えば、家のすべてを把握・管理できる

900e2c8323e6e33ffa209cfaeb876787_large引用:NINJA SPHERE: Next Generation Control of Your Environment by Ninja Blocks

Ninja Sphereは、自宅内の温度、照明、エネルギー使用量、家族やペットの居場所、そしてNinja Sphereに繋がるすべての機器を、Wi-FiやBluetooth、ZigBeeといった無線通信と、任意の場所に設置した中継地点代わりになる「Spheremid gateway」やUSB型の「waypoint」によって把握することができ、異常があればすぐに知らせてくれる。

壁、家具、および信号と干渉する可能性がある他のモノを考慮するために、自宅のモデル(見取り図)を構築する必要はあるが、大事なモノ、たとえば鍵や財布、にBLEタグを取り付けておけば、それらがどこにあるのかが瞬時にわかる。見当たらなくて不安を覚えながら探し回る必要はない。携帯やタブレット、ノートPCといった機器もまた、Ninja Sphereに繋げておけばすぐに見つけることもできる。

2bd5a1a6c60a1ab8263848a5250538b0_large引用:Ninja Sphere by Ninja Blocks

Ninja Sphereは、Kickstarterにおいて、1,772人の支援者から、115,000豪ドル(約1070万円)という目標金額を大幅に上回る、702,937豪ドル(約6530万円)の資金調達に成功している。支援者は最低259豪ドル(約2万4000円)でこのデバイスを1つ受け取ることができた。開発者向けのDEVELOPER KITには499豪ドル(約4万6000円)が必要だ。
これだけ資金調達に成功した理由として、まず近未来感溢れる見た目の美しさが挙げられる。また、大切なモノの場所を瞬時に把握できる機能が、支援者のインサイトをうまくついていたのだろう。

▼参照
NINJA SPHERE: Next Generation Control of Your Environment by Ninja Blocks

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スマホで管理・操作が可能なセキュリティカメラ「Piper」

Piperは、自分の生活パターンに合わせて制御に関するカスタマイズができ、異常が生じた場合には、スマートフォンに映像や通知を送付してくれるセキュリティカメラだ。

piper-smart-home-1200x1000引用:Piper Home Security System blows other Indiegogo darlings out of water

スケジュールを組み込んで管理するので、帰宅時間になれば自動で照明を点けたり、家電のオンオフ切り替えを行ったりもできる。さらに毎日の生活パターンから温度や環境音、動きなどを検知・学習し、それに基づいて家電の管理をすることも可能だ。

Piperは、Indiegogoにおいて、目標金額の3倍にのぼる309,119ドル(約3270万円)の資金調達に成功。支援者は219ドル(約2万3000円)からこのデバイスを得ることができた。
画角が180度のワイドレンズを搭載しているので、広範囲にわたって監視ができる。一般的に売られている家庭用防犯カメラと値段にあまり相違はない。異常があれば通知してくれ、家電の管理までも行えることを考えると、納得の値段と言えるだろう。目標金額を大幅に上回ったというのも頷ける。

▼参照
Piper: Smart, elegant, security and home automation

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Homeyは、対話を行うことですべてを管理・制御する

ef5df7b51e9e97bf313263b73b823700_large引用:Homey, The Living Room ― Talk to your home! by Athom

起床時間になると、自動でカーテンを開け、コーヒーを淹れる。映画を観たいと伝えれば、字幕の有無、部屋のライトの調整、カーテンの開け閉めまでも行ってくれる。Homeyは理想的な自宅環境構築においてとても重要なデバイスだ。Wi-FiやBluetoothをはじめとした計8つの無線受信機を持つため、自宅内の様々な家電を管理できる。家が人工知能を搭載したと言っても過言ではない。もちろん、このデバイスも常に学習を行う。すなわち、使用すればするだけ自宅がより快適になっていくのだ。

Kickstarterで996人の支援者を集めたHomeyは、目標金額の約2倍、203,918ユーロ(約2770万円)の資金調達に成功した。
インテリアとしても遜色なく、声で指示を出せるということもあり、高人気であることが伺えるが、229ユーロ(約3万1000円)の支援でHomey1台という値段設定のせいか、上記2種のデバイスほどの資金調達には至らなかった。

▼参照
Homey, The Living Room ― Talk to your home! by Athom

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スマートハウスから得られるデータの活用法にも期待がかかる

セキュリティ対策から、家電の管理まで、すべてスマートフォンで操作・管理が可能である。日々のデータを収集し、生活パターンを学習することができれば、異常事態の早期発見に一役買うことができる。外出時に何者かが侵入してきたときにはすぐに対応が可能だ。高齢者の一人暮らし先に設置しておけば、急病で倒れているのに気が付かず対応が遅れた、ということもなくなってくるだろう。

また、今回紹介したようなスマートハウスを実現するデバイスで、生活リズムの乱れを認識、アラートを出して改善を促すだけでなく、外出先での情報や生体情報を取得できるIoTやウェアラブルデバイスでも体調管理を行うことが可能だ。そうすることで、スマートハウスとIoT・ウェアラブルデバイスの両軸から得られるデータを組み合わせた、より精度の高い健康管理が可能になる。

スマートハウスを実現するデバイスは、設定をしておけば、自宅に設置するだけで自分の生活パターンを学習してくれるし、ウェアラブルデバイスもまた、着用や簡単な操作でデータの取得をしてくれる。自らこまめにチェックする必要性もなくなってきているので、今まで健康管理を面倒に感じていた方も取り組めるのではないだろうか。

このように、ビッグデータとしての活用もスマートハウスでは大いに可能だ。スマートハウス関連市場は、2020年には約3兆6,360億円に到達すると予測されており、今後さらなる市場規模の増加が見込める。睡眠時間の減少や食事時間の偏り、朝食を抜いてしまうといった生活リズムの乱れを発見し、それを解決するサービスや商品を提案するといったような、取得データの活用にもまだまだ可能性があるこの市場、今後も目が離せない。

▼参照
スマートハウス関連システム・サービスの市場を調査

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