500億台がネットワークに繋がる時代がやってくる!IoT化をとりまく国内外事例紹介

WRITER : 志積 由香子

  IoT

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引用:Each & Other

IoT化が叫ばれて久しい。IoTとはモノのインターネットと訳されて、あらゆるものがネットワークに繋がっている状態を指している。昨今、このIoTをとりまくビジネスに注目が集まっている。IoTが普及することで私たちの未来はどう進化するだろう。

IoTの基本情報「IoTの歴史と概念」

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引用:ValaAfshar

  IoTはここ数年の注目ワードのように感じられる方もいるかもしれないが、歴史は1980年代に遡る。東京大学の坂村健氏は、国産OS「TRON」を通じて「どこでもコンピュータ」という概念を提唱した。

その後80年代後半にはゼロックスパロ・アルト研究所のマーク・バイザー氏によって、あらゆるところにコンピュータが存在するという「ユビキタスコンピューティング」が提唱された。

それが今日では、コンピュータを駆動させるセンサや通信モジュールの小型化や、通信の高速化によって、「あらゆる場所であらゆるモノがネットワークにつながる」という現代のIoT(IoE=Internet of Everything)概念が成立するようになった。 その結果、Ciscoの試算によれば2020年には全世界で約500億台のデバイスがインターネットと繋がり、その経済効果は14兆ドルとも言われている。

ドイツ政府とソフトバンクが見据えるデジタル革命の未来

ドイツが掲げるインダストリー4.0(Industrie4.0)構想

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引用:Anyprint

世界を見渡すと、既に施設全体をインターネット化するような動きが始まっている。 ドイツは世界有数の工業国家で、GDPの25%、輸出額の60%を製造業が担っている。そんなドイツ政府が産学連携の国家技術戦略として2011年に打ち出したのが、Industrie4.0(インダストリー4.0)であり、第四次産業革命に匹敵するといわれている。

大きな方針は2つで、1つはドイツが世界の工場として技術力で国際的なサプライヤーの地位を築くこと。もう1つは、ドイツが市場リーダーとして付加価値が高く競争力のある製品の生産に取り組むことを掲げている。

この国家戦略には、ドイツを代表するSAPやシーメンスなどの大企業や著名大学名を連ねており、工場の自動化を通じて業種を越えてネットワーク化することを目標にしている。世界レベルでは個々のデバイス単位ではなく、工場自体をIoT化するという取り組みも始まっているのだ。

なおSAPジャパンはこのインダストリー4.0と、日本におけるIoT活用の実現に向けて「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo」の開設を2015年7月1日に発表している。

 孫正義氏が掲げる情報革命の三本柱

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引用:BUZZAP

2015年7月30日に行われた「Softbank Award 2015」では、孫正義氏は「情報革命で、今日、次の世界へ」というテーマでインターネット産業の歴史と、ソフトバンクグループの今後の経営方針を語った。ソフトバンクが考える情報革命を牽引する3つの分野のうちの1つが、このIoTである。

孫氏によれば、今から30年後には1人あたり平均1000個のデバイスを保有することになる。そしてあらゆるデバイスがクラウドにつながりビッグデータとして活用される未来がやってくる。 そして、このビッグデータが私たちの意思決定を大きく左右するものになる。企業の生存競争も、このビッグデータをを分析して、マイニングした結果である新しい情報を活用してこそ、競合優位性の確保や新たなビジネスチャンスの獲得に繋がると語った。

進むIoT化と未来

グローバル規模でIoT化が進む中での課題はなんだろう。1つはインフラ面だ。生成される大容量データに絶えうるだけのネットワーク構築が必要になる。 IoT関連のシステムを開発しているシスコは、全てのデータをクラウドで処理するのではなく、よりデバイスに近い位置のネットワークでデータ処理を行う「フォグコンピューティング」を提唱している。 IoTに最適化されたアーキテクチャをインフラとして整備していくことは、今後国を問わず課題になってくるはずである。

2015年6月30日に日本政府も「世界最先端IT国家創造宣言」の改訂版を閣議決定したばかり。今後日本がグローバル社会でITを駆使して存在感を示していけるような国家戦略の行く末に注目しよう。

▼参照

EEtimes Cisco

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シスコが提唱するIoT時代のアーキテクチャ「フォグコンピューティング」

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