2月9日、LINEは約50億円規模の投資ファンド「LINE Life Global Gateway」を設立した事を発表した。同ファンドの主な投資対象は、O2O、EC、決済、メディア、エンターテインメントといったLINEとの連携が図りやすい領域の企業であり、これによりLINEプラットフォームのさらなる拡大を目指す。同ファンドは2015年2月4日から既に運用が開始されており、10年間の運用期間を予定している。同ファンドにはLINE、およびLINE Venturesが出資を行っている。
O2Oに取り組む企業に追い風、昨年12月リリースの「LINE Pay」
引用:http://cdn-stf.line-apps.com/linecorp/ja/pr/1pay.png
「LINE」は昨年12月に送金・決済サービスの「LIINE Pay」を同アプリ内でリリースしている。「LINE Pay」は銀行口座やクレジットカードと連携する事で、アプリやECサイトだけではなく実店舗での決済も、アプリ内で完結する事が可能である。つまり、オンライン・オフライン両方の支払いを全て「LINE」のみで行う事が出来るようになる。国内だけで5000万人超のユーザーを持つ「LINE」がこの様なサービスを開始したのは、オフラインとオンラインの両方から集客・販売をするO2O施策に取り組む企業にとって大きな追い風である。
「LINE」プラットフォーム拡大により影響を受けるO2O関連企業
引用:http://www.ocn.ne.jp/hosting/service/moweb/img/mobileweb_o2o_1.jpg
「LINE」のプラットフォーム拡大は、全員にとって嬉しい事ばかりではない。「LINE」がiBeaconなどと連携してO2O領域に参入すれば、「スマポ」などをはじめとした従来のO2O集客・クーポンアプリは淘汰される危険性が出てくる。「LINE」は今後、自社が持っていないWi-Fi、Bluetoothなどのセンサリング技術などを持つ企業と連携してO2O関連サービスを展開して行くと予想される。既存のO2O集客・クーポンアプリなどは、それまでに「LINE」が提供しえない独自の価値をユーザーに提供する必要が出てくる。「LINE」とO2O関連サービス各社の今後の動きから目が離せない。
参考記事▼
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/787
http://jp.techcrunch.com/2014/04/02/jp20140402line/
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