『Square』や『Coiney』、『楽天スマートペイ』などが近年熾烈な手数料価格競争を行っている事で話題に事欠かないモバイル決済サービス。決済サービス大手のPaypalも『Paypal Here』という、スマートフォンに専用のカードリーダーを装着するタイプの決済サービスを提供していますが、実はPaypalは全く別の、新しいモバイル決済の仕組みである「チェックイン」決済をすでに海外でリリースしている事をご存知でしたか?
財布もカードもいらない「チェックイン」決済とは
これまで、クレジットカードの導入をするコストの支払いが厳しいという中小企業店舗にとっては朗報かもしれません。Paypalアプリの新機能「チェックイン」機能を活用すれば、なんとスマートフォンだけで簡単決済を実現することができます。現金どころかクレジットカードも不要となるこのシステムを実際に導入している店舗の事例が下記動画で紹介されています。
顧客はアプリを起動し、店舗リストの中から今実際に買い物をしている店舗やレストランを選択し、アプリ上でチェックインを行います。チェックインをすると、店舗やレストランの従業員のスマートフォンに顧客の名前と写真が送信されます。そして、顧客がレジに来た際に、従業員は店舗内のスマートデバイスに送信された顔アイコンをタップして、購入商品の金額を入力します。あとは顧客が金額の承認をするだけで、決済が完了して、即座にスマートフォン上に決済完了通知が送信されて、電子メールで領収書が送信されます。
決済を承認する際に、その場で顧客本人の名前と顔写真を相互に確認することができるのでクレジットカードよりもセキュリティが高いシステムとなる可能性がありますね。
顧客対応の改善にもつながり、店舗オーナーからも好印象!
実際に導入している店舗オーナーは、単に便利というだけでなく以下のようなメリットを感じているようです。
「顧客の顔と名前を覚えることができ、従業員と顧客がよりコミュニケーションをとりやすくなった」
「使い方が非常に簡単なので、従業員のトレーニングの手間が全然掛からない」
「決済処理の時間が短縮され、効率的に業務を処理することが出来る」
今後“あたりまえ”となるのはどっち?
従来の、専用のカードリーダーを装着するタイプのモバイル決済と、新しいPaypalのシステムを簡単に比較するとこんな感じ。
日本でもモバイル決済を導入するお店が増えてきた中で、アメリカでは既に千を超える店舗が「チェックイン」決済の導入を実現している。チェックイン形式の決済と、カードリーダーを使ったモバイル決済。どちらが今後の“あたりまえ”となるか、注目ですね!