2015年版!ペイパルが世界29ヶ国の越境ECの最新データを発表

WRITER : 平野紗希

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引用:Steven Guzzardi

11月17日にPaypalの依頼を受けて米国の調査会社Ipsosが調査を行い、第2回越境ECグローバル調査を発表した。
これは日本を含む世界29ヶ国の23,200人以上を対象に、”オンラインショッピング及び越境ECに関する消費者の行動と意識”についておこなった調査のレポートである。

テクノロジーの発展で多くの企業が、場所と時間を選ばず商取引する機運が高まった。
アクセンチュアとアリババグルーブのAliresearch共同調査によると、全世界のB2C向けのEC取引量のうち、越境ECに占める割合は2014年時点で14.6%あり、さらに今後2020年までに、30%近くまで拡大するという。


今どこの国で越境EC市場が拡大し、消費者はそれをどのような方法で利用しているのだろうか。
トレンドと今後の伸びについて、PayPal発表のレポートデータをもとに考える。

 

国ごとにみた越境ECの利用経験者の割合をグラフにして可視化

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越境EC利用率が大きい国の傾向

29ヶ国の越境EC利用者の平均は約50%となり、過半数の人が自国のみならず他国のECサイトで物やサービスを購入したことがあるという結果になった。

その中でも、越境EC利用者が多い国はアイルランド、オーストリア、イスラエルの順番に並んだ。

欧州のように英語リテラシーが高く、国外サイトを利用することへの抵抗が低い国では越境ECの割合が高くなる傾向がある。また、欧州諸国など陸続きの地域は、国境間での物流が比較的低価格で素早く行うことができるため、越境ECの利用率が高い傾向にあった

 

意外な相関性「市場規模…大→越境EC利用率…小」

日本では、オンラインショッピング経験者のうち越境ECを利用したことがあるのは12%にとどまり、調査対象の29ヶ国中最低だった。

B2C向けのEC市場規模ランキングと越境EC購入先ランキング上位国(中国、米国、英国、日本など)は、越境ECの利用率では下位となった。

 

これに関しては、国内のEC市場が確立されており、消費者は国内ECのサービスに満足しているといった理由が挙げられる。

 

中国の越境EC市場が急成長

中国の越境EC利用率の伸びが大きい。2014年度調査から9%アップの36%になり、現在は全体の3分の1が越境EC利用経験者だ。

中国の伸び率は、近年の中国人消費者による「爆買い」の動きがさらに加速することを示唆している。これからも日本を含む海外へのオンラインショッピングへの関心・ニーズが高まっていくはずだ。

EC市場規模ランキングと越境EC購入先ランキング上位国の中で、越境EC利用率が前年より増加した国は中国のみであり、今後の市場規模拡大にも期待される。

 

データ分析により見えた3つの特徴


オンラインショッピングにおける越境EC経験者の割合は約50%であり、すでに多くの国で購買選択肢の一部となっている。

 

越境ECの割合が小さい国は、国内EC市場規模が大きい。そのような国は国内EC市場において、保証・配送・決済面でのカスタマーサービスが充実していると言える。

一方、越境EC比率が高い国は自国の産業やサービスで消費者の購買意欲をカバーすることができておらず、他国の産業に頼らざるを得ない状況にある。国内産業の充実化を図るとともに、周囲の国からの購買をより便利に効率的に行い、自国の産業を衰退させることなく商取引ができる環境作りが求められる。

 

中国の越境EC市場は拡大傾向にある。従来より中国からの人気が高かった日本の越境ECは優位性を増し、今後さらに様々なオンラインショッピングサイトが新規参入を始めると考えられる。

 

日本にとっての越境ECとはー

 

いかがだっただろうか。

 

今回、O2Oイノベーションラボは、PayPal発表のレポートを元にグラフを作成し、その傾向について解説した。

このようなデータを定点的に比較することで、国や地域、市場規模ごとの越境ECにおけるトレンドや課題が見えてくる。

冒頭でも述べたように2020年に世界のEC市場取引額に占める越境ECの割合は30%近くになると予想されている。


日本でも2020年の東京オリンピックに向けて、訪日外国人が増え、海外メディアやWebからの注目度が高まることが予想される。

日本にとって越境EC市場の開拓はビジネス拡大の大きなチャンスである。

従って、越境EC利用比率が高い国の人たちに対して、どうしたらより便利に購買してもらえるか、越境ECに対する不安を取り除くことができるかが重要になってくる。

 

 

海外マーケットに目を向ける際、戦略に落としこむための1つのデータとして、本記事を是非活用していってほしい。

 

▼参照

PayPal

 

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