ビル・ゲイツが語る2030年の世界

WRITER : 朴 泳虎

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「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」と述べたのはアランケイだ。この言葉には二つの示唆が含まれている。一つは未来を正確に予測することは非常に困難であること。もう一つは未来とは自分の手で作り上げるものだということだ。

そして、この言葉を体現している人物がいる。マイクロソフト(以下、MS)創業者ビル・ゲイツである。

ビル・ゲイツは1975年にMSを創業し、世界一の会社にまで育て上げた。2000年にはビル・メリンダ慈善財団を設立、2014年にMS会長を退任後は病気や貧困の撲滅に注力し、世界に貢献している。

これらは単に流れにのった結果ではなく、ビル・ゲイツ自身が明確なビジョンを持ち、行動を起こしたからこそ実現したことだ。今回はそんなビル・ゲイツが語る2030年のビジョンについてご紹介したい。

農業の生産性は飛躍的に向上する

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引用:Foodsinsight

ビル・ゲイツは農業、特に途上国の農業には劇的な生産性改善の余地があると考えており、農業生産性を改善することで貧困を大きく減らすことができると考えている。

ビル・ゲイツが考える農業で改善すべき要素とは、「適切な品種を選ぶこと」「農家に適切な教育を施すこと」「農業の生産性を上げるために必要な費用を工面するための効率的なクレジットシステムを構築すること」である。

これらを効率化することで、アフリカの農業生産性を2030年までに1.5倍にできるとビル・ゲイツは考えている。

少額送金システムのコストがスマホによって劇的に下がる

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引用:The Australlian

ビル・ゲイツは携帯電話のインフラ上に送金システムを構築することで、従来の送金にかかっている人件費などのコストを大幅に削減できるとしている。既にケニアを始めとしたいくつかの途上国では一般的な送金手段として携帯電話が用いられており、銀行口座を持たずとも携帯電話だけで送金が可能な「エムペサ」といったサービスも登場している。

途上国では家族が田舎におり、父が都市部に出稼ぎにいくというケースが多いが、仕送りを送る際のコストを削減することで、貧困層の生活水準向上が見込める。

2030年における教育とは

ビル4

引用:Critical Commons

近年、貧困層向けにプログラミング教育を施すことでスキルを高めて職を探しやすくするという取り組みが活発になっている。例えば、デンマークのマイクロファイナンス企業CodersTrustもバングラディッシュにおいて貧困層の子供向けにプログラミング教育を行っている。

しかし、ビル・ゲイツはこれらの活動は価値があると認めた上で、今後15年においては貧困地域においては読み書きといったより基本的な教育を受けられていない子供が大勢おり、彼らに対しての教育が重要になると指摘している。世界には実際に読み書きができない人が7億7600万人おり、彼らの多くが貧困国に集中している。ITの力は革命的だが、それだけで全ての問題を解決できるわけではないことをビル・ゲイツは理解している。

教育とインフラ整備が貧困克服の鍵をにぎる

ビル・ゲイツは適切な教育を行うこととインフラを整えることで貧困を大きく減らすことができると考えている。世界の貧困率は年々減少しており、1981年には50%近くあった途上国の貧困率が、2010年までに21%にまで減少した。今後もこの傾向は進んでいくと予想されている。

2000年に今を正確に予測できなかったように、2030年を今から正確に予想することは困難かもしれない。しかし、だからこそ我々自身が次の未来を作っていく必要があるのだ。

▼参照

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