すべてのスマホにO2Oサービスを提供可能!超音波技術 活用事例 3選

WRITER : 今井 淳南

  iBeacon

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By Highways Agency

すべてのスマホに対応可能な超音波方式

近年、Bluetooth LE (iBeacon、アイビーコン)やNFCなどの技術を利用したさまざまなO2Oサービスが提供されている。しかし、これらの技術に未対応のスマートフォンの数は多く、すべてのユーザに対して十分なO2Oサービスを提供することは難しい。そこで、注目されているのが超音波を利用した方式だ。人間には聞き取ることのできない音である超音波を、マイクから取得することにより、ほとんどのスマートフォンに対してサービスを提供することができる。今回は、超音波を利用した方式について簡単に解説しつつ、超音波を活用したO2Oサービス施策事例について紹介する。

そもそも超音波って何?

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超音波による情報配信

超音波とは、人間の耳には聞こえない周波数の音である。スマートフォンの耳であるマイクは、人間の耳よりも高い周波数帯の音を取得することができ、この差を利用しているのが、超音波を用いた情報配信システムだ。超音波に店舗情報を埋め込むことにより、特定のエリアにのみ、O2Oサービスを提供することができる。超音波方式がBluetooth LE (iBeacon)と比べて有利な点は、対応端末の多さにある。超音波方式は、マイクが搭載されている端末であれば利用可能であるが、Bluetooth LEは、端末側が「Bluetooth 4.0+HS」に対応している必要がある。今後は、Bluetooth LE 対応端末が増えていくと予想されているが、現時点での対応端末の多さは超音波方式の大きな魅力だ。
※ iBeaconはAppleが提供するBluetooth LEを利用したサービス名

超音波方式 活用事例

O2Oサービスの老舗 Shopkick

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引用元: Shopkick Press images (左 )超音波発信端末 / (右) iBeacon端末「ShopBeacon」

Shopkick は来店時にアプリ経由でポイントやクーポンを配布するO2Oサービスを、いち早く開始した開始したシリコンバレーの企業である。サービスの特性上、来店を検知するために屋内位置検知に不向きなGPSを用いずに、店舗に設置したスピーカーから発信される超音波を利用している。昨年より、iBeacon端末「ShopBeacon」の提供を開始しており、今後はBluetooth LE を利用した方式に移行すると考えられる。
*shopkick.com
*(関連記事) iBeaconを用いたO2O海外マーケティング事例~スーパー編~ 

オフラインへの進出を開始した楽天

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引用元: 楽天チェック公式サイト

楽天は、超音波を利用したO2Oサービス「スマポ」の開発元である株式会社スポットライトを買収し、2014年4月より新サービス「楽天チェック」の提供を開始した。楽天チェックでは、実店舗への来店時に、オンライン通販 楽天市場などで利用可能な楽天スーパーポイントを配布する。これにより、オンラインの楽天ユーザをオフラインの実店舗へと誘導することができ、またポイントの付与によりオンラインサービスの再利用も促すことができる。
*楽天チェック
*(関連記事)【億万長者】スマポマスターへの道【名古屋栄編】

より密な情報配信を可能にする「JR東日本アプリ」

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引用元: JR東日本アプリ公式サイト

JR東日本は、NTTドコモが開発した超音波チェックインソリューション「Air Stamp」を利用した情報配信アプリ「JR東日本アプリ」を提供している。「JR東日本アプリ」では、JRの運行状況や駅情報などを配信しており、一部の車両では「Air Stamp」による自動チェックイン機能が提供されている。チェックインにより乗客が乗車中の車両を特定し、次の駅の案内をリアルタイムで表示するなどができる。JR東日本はアプリを通じて、位置に応じたきめ細かい情報を提供することによって、利便性の向上や混雑緩和を目指している。
*JR東日本アプリ:JR東日本
*「Air Stamp」の提供開始 NTTドコモ

まとめ

超音波方式は、Bluetooth LE (iBeacon)と比較して、現時点での対応するスマートフォンの数が多く、O2Oサービスをより多くの人に提供することができる。一方、Bluetooth LE (iBeacon)対応スマートフォンの数は年々増加しており、ShopkickはiBeaconを用いたサービスを既に開始している。受信精度やコスト面では超音波方式よりもiBeaconが優れており、今後数年は超音波方式からiBeacon方式への移行期間になると考えられる。

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