教育やアートなど様々なアプローチ方法で、私たちをアッと驚かすデジタル作品などを世に送り出すウルトラテクノロジスト集団・チームラボ。
そんな彼らの企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が11月29日(土)からお台場・科学未来館にて開催されている。
今回は、アートとテクノロジーを融合して、日々新たな発見を届けるチームラボのデジタルサイネージ事例をまとめて紹介する。
▼参照
普通の棚がインタラクティブな商品棚に変身!「Dラボフック」
「Dラボフック」は、デジタルサイネージと連動した電子フックである。顧客が店舗内のフック型商品棚で、気になった商品を手にとるとセンサーが作動する。その際、商品棚横のディスプレイに、その商品に関連したイメージ画像や、商品詳細などが表示され、顧客は商品のことをより理解することができる。
このデジタルサイネージは、商品のビジュアルイメージ、コンセプトや、機能、素材の説明等、多くの付加情報を顧客に提供する。その結果、商品をより魅力的に見せることができる。「Dラボフック」は、「気になった商品を手に取る」という、顧客がこれまで無意識に行っていた行動をトリガーとする大変興味深い施策である。
また、顧客が「商品を手に取る」という行為が、情報として集積される。「どのアイテムを手にしたか」「どの時間帯に手にしたか」という顧客行動データを、POS(購買)データと突合させれば、実際のコンバージョン率を概ね把握することができる。 これまでは収集できなかった店舗内の顧客行動データは、陳列や在庫を最適化する上で重要な情報になる。今後、店舗内での顧客行動が、そのまま顧客データとして集積され、様々なマーケティング施策に活かされることが期待される。
あなたを漫画の世界にいざなう?!「teamLabCamera」
「teamLabCamera(チームラボカメラ)」は、自動的に撮影を行うFacebook連動型のデジタルサイネージだ。サイネージの前に立ち、撮影ボタンを押すと、自動的に撮影が始まり、様々な加工を施された画像が指定されたFacebookページにアップロードされる。
「teamLabCamera」は背景の切り抜き、顔認識、美人加工、マンガ化、エフェクト、合成、着せ替え、360度撮影に加えて、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア連携など、多岐にわたる機能を備えており、もはやカメラという概念を超越している。
SNSとの連動可能!リアルスケッチ「スケッチピストン」
「リアルスケッチピストン×チームラボカメラforぱりゅこ」は、専用のペンとスタンプを用いて、リアル世界で自由に落書きをする「スケッチピストン」と、SNSと連動して、自動的に撮影を行うデジタルサイネージ「チームラボカメラ」を融合した、新しいプロダクトだ。ホワイトボードに落書きした線や文字に映像が反応して、音が出たり、滑ったり跳ねたりする。落書きと一緒に記念撮影ができて、撮った写真は、SNS上にアップすることもできる。
最大30%OFFゲット!店頭プロモーション用デジタルサイネージ
ディスプレイ内を動き回るキャラクターにタッチをすると、割引クーポンや商品画像がランダムに表示されたり、キャラクターが動いたりする。割引クーポンは携帯電話で撮影してスタッフに提示すると、顧客は最大30%OFFの割引を受けることができる。
双方メリットのインタラクティブなデジタルサイネージ
今回は、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」が、これまでに実施してきたデジタルサイネージ事例を紹介した。インタラクティブなデジタルサイネージは、私たちにこれまでにないを体験を提供してくれる。デジタルサイネージを導入する店舗側も、サイネージの効果測定が可能になってきている。今回紹介したデジタルサイネージと連動したフック「Dラボフック」のように、顧客がどの商品に興味を示したかを定量データとして取得できるのだ。どのような顧客がデジタルサイネージを見ているかを把握することで、広告効果の最適化も図ることができるだろう。進化を続けるチームラボから今後も目が離せない。