新たな本との出会いを創出!服を見て本を薦めるサイネージ

WRITER : 楠富 智太

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楽天株式会社(以下、楽天)は、「楽天Kobo電子書籍ストア」と連携するデジタルサイネージを開発した。当デジタルサイネージは、12月9日に三省堂書店神保町本店1階奥の電子書籍オンデマンドセンター付近に一日限定で試験的に設置された。「楽天Kobo電子書籍ストア」と連携するデジタルサイネージは、来店者にどのような新しい顧客体験を創出するのだろうか。

デジタルサイネージが来店者の服装に合わせた本を紹介してくれる

来店者が「MEET YOUR BOOKSELF」と表示されているデジタルサイネージの前に立つと、機器上部に設置されたカメラが撮影を行う。撮影された画像から来店者の服装の色合いが自動で識別され、その服装の色に基づいてお勧めの電子書籍が10冊程度個別に提示される。 01_s 02_s 画面にはQRコードも表示され、そのQRコードをスマートフォン等のカメラで読み取れば、来店者はそれらの書籍が収容されたデジタル本棚にアクセスすることができる。さらに楽天Koboのアカウントを持っていれば、その場で電子書籍の購入もできる。 05_s

書籍5000冊を”色”で分類する

楽天は、楽天Kobo電子書籍ストアで扱っている26万冊以上の書籍の中から、約5000冊を“色”で分類したデータベースを作成した。具体的には、登録されている本の説明文からキーワードを抽出し、そのキーワードから連想される色を“本の色”として登録している。 例えば「山」というキーワードであれば「緑」といった具合である。このほか、本の表紙の色も本の色として登録されているという。こうした複数の法則に基づいて、サイネージの前に立った来店者が例えば緑色の服装をしていれば、本の色が「緑」、すなわち「草原」「自然」「葉」といったキーワードを持つ本の中からランダムに本をピックアップして提示してくれる。 04_s 楽天Koboは、従来の電子書籍の探し方とは異なる方法で、これまで手にしたことのないジャンルの本に出会うきっかけを顧客に提供したいと考えた。その結果、本の色と服の色を組み合わせたデジタルサイネージを開発するに至った。なお、本デジタルサイネージは三省堂書店神保町本店では12月9日に1日限定で設置された。次回の設置場所・時期などは未定である。

新たな切り口で、新しい本との出会いを実現

来店者側は、デジタルサイネージが本を薦めてくれることで、普段手に取らないような本との出会いがあるだろう。一方で、このデジタルサイネージを設置する店舗側は、来店者の服装データを取得することができる。もしかしたら、来店者の服装と本の趣向に、何かしらの関係性が見えてくるかもしれない。

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今後、デジタルサイネージに搭載されているカメラで顔認証を行うことができれば、来店者の服装だけではなく、性別や年齢といった属性まで把握することができる。そうなれば、店舗側はよりマーケティングに有用な洞察を得ることが出来る。 現段階で店舗は、オンライン上で顧客が購買に至るプロセスを把握し、分析することができている。オンラインの購買データと、デジタルサイネージを通じて取得するオフラインの顧客データを組み合わせることで、店舗はより効果的なマーケティング施策を考えることができる。そうすれば、より快適な購買体験を顧客に提供していくことができるであろう。

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