株式会社電通の調査によれば、日本の総広告費は年間5兆9,762億円(2013年実績)に上る。「アベノミクス」効果による持続的な景気の回復傾向と消費増税前の駆け込み需要もあり、前年比1.4%増と2年連続で増加した。今後は、2020年の東京オリンピック開催に向けて、企業の宣伝広告活動やイベント市場の活性化が期待されている。
そんな中、今回は自転車の車輪にLEDで映し出される広告「Electro Bike(kino-mo display)」を紹介する。これまでにない広告スペースがついに日本に上陸したのだ。
ヨーロッパでは広まりつつある広告効果の高い新たな媒体
「Electro Bike(Kino-mo display)」は、ロンドンのベンチャー企業Old Bond社が提供しているサービスだ。ヨーロッパでは目新しいプロモーション手法として認知されつつある。
「Electro Bike」は、自由にクリエイティブを制作することができ、自転車の車輪に広告を配信することができるのが特長だ。日本では初めての展開となり、日本のみならずアジアでもサービスを開始していく予定だ。視認性の高さから日本やアジアでも広告効果の高い媒体になるだろう。
キャンペーン期間の1週間で、訪問者を+9%増加させた「Electro Bike」
「Electro Bike」を提供するOld Bond社は、高度なテクノロジーを利用した新しいコンセプトの広告商品を保有する企業だ。現在、Intel(London)・GE(Italy)・Samsung(Ireland)などを始めとし、ヨーロッパ地域を軸とした事業展開を行っている。まだアジア圏内では見たことがない広告手法であり、シンプル、かつ、強い視認効果を有する最新のテクノロジーを活用している。
実際にイギリスでは、同広告を使用したCubetag社によると、訪問者はキャンペーン期間の1週間で+9%増加した。
アイキャッチ力のある広告パフォーマンスが可能に
「Electro Bike」には2つのメニューがある。1つ目の「Mobile Bike AD」は、自転車の車輪にLED画像を流しながら街中を走行するメニューだ。自転車×LED画像のインパクトは、屋外広告より強力である。もう1つの「Stationaly Bike AD」は、店頭や各イベントのプロモーションに活用できるものだ。アイキャッチ力のある広告パフォーマンスで、人の注意を惹くことが可能だ。
日本でのサービス開始時期は2014年12月初旬。実施エリアは日本全国となっている。(ただし、屋外広告物条例や道路交通法の規定に基づく。)
今後さらにあらゆるデバイスと連携することにより、これまでにない広告展開に期待できるだろう。
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