ビックデータ活用事例から見る、マーケティングの未来とは?日本の3歩先をゆく海外リテールテクノロジー

WRITER : 楠瀬 朝子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

002 (3)

引用:POINT

企業にとって顧客との関係は、最も大切にすべきものである。

顧客のニーズを追い続けることで、最適なサービス改善を行い、顧客満足度や売上の向上に繋げることができるからだ。そのために欠かすことができない取り組みが、CRM(顧客管理)だ。

海外の小売業界では、CRMをより強化するために、ビックデータを活用する流れが進んでいる。

本稿では全米小売業界(NRF)に参加する企業の中から、CRMに特化したリテールテクノロジーを提供する企業を紹介する。

デバイスに関わらず顧客の声を集め、データベース化

企業名:Answers Corporation

003 (4)

引用:Answers.com

Answers Corporationは、CRM用のプロダクトを多数提供している。プロダクトの1つであるForeSeeでは、デバイスに関わらずマルチチャネルに顧客データの収集、分析を行なうことができる。

Webサイトや店頭、コールセンター、モバイル、SNSなど、全てのタッチポイントを通じて、顧客が何に満足しているのかを確認し、サービス改善に活かすことができる。

▼参照

Answers

地域情報もかけ合わせ、企業の成長戦略を提案

企業名:Buxton

 

BUXTONの提供するSCOUTは、顧客データや地域情報、同社の分析レポートなどを1つに統合管理できるWEBサービスである。顧客理解に留まらず、企業の成長戦略立案をも手助けする。

例えば、売上好成績を残す店舗の地域情報を基に、新店舗開拓の立地を企業にレコメンドする。小売、外食、ヘルスケア、公共系など様々な産業に多数導入実績がある。

▼参照

Buxton

ポチッと押すだけ!満足度を4段階で簡単評価

企業名:Happy or Not Ltd.

004 (3) 引用:Blue Sky

Happy or Not Ltd.の提供するサービスは至ってシンプル。店内に4段階の満足度を示すボタンを設置し、来店客に押してもらうという仕組みだ。

同サービスを通じて収集したデータは、リアルタイムに蓄積される。データはダッシュボード上にまとめられ、月、週、日ごとなどの時間帯別に満足度を比較が可能だ。

▼参照

HappyOrNot Ltd

共通ポイントカードで、顧客特性が丸わかり!

企業名:KickBack Rewards Systems

 

Kick Back Rewards Systemsは、レストランやスーパーマーケットなどあらゆる店舗で利用できる共通ポイントカードサービスだ。

同ポイントカードを通じて、好みの商品や購買頻度など顧客の特性が分かるデータを収集する。分析結果から、カスタマーロイヤリティーを高めるためのトータルソリューションを提案する。

▼参照

KickBack Rewards Systems

ビックデータ活用で、日本の3歩先をゆく海外リテールテクノロジー

005 (2)

引用:Revive manegement

今回紹介したリテールテクノロジーのポイントは、あらゆる非構造化データを分析し、マーケティング施策の実行までを可能にしている点だろう。

SNSやメールなどの文字ベースの情報や、コールセンターでの対話歴といった音声ベースの情報など、様々な形式の非構造データを活用する動きが、海外では一般的になりつつある。

そうすることで、これまで以上に顧客のニーズ・特性に近づくことができ、より適切なマーケティングを行なうことができるようになるからだ。

一方、日本国内はどうだろうか。長らくビックデータの重要性が叫ばれながらも、非構造化データまでを活用できている国内企業は多くない。

課題としては、データを扱う人材や資金などの不足があるのはもちろんのこと、そもそも今回紹介したようなビックデータ解析を可能にするリテールテクノロジーを提供する国内企業が少ないこともあるだろう。

IoTの時代が訪れるにつれ、今後ますますデータの多種多様化は進み、その数も増加していく。

米IDCによれば、地球上のデータ量は年率40%の割合で増加し、2013年の4.4ゼタバイトから2020年には40ゼタバイトにまでのぼることが予測されている。膨大なデータが宝となるか、ゴミの山となるのか。

リテールテクノロジーの発展にかかっている。

▼参照

Taming the big data beast: the importance of CRM

2015/5/21:ITpro『ビッグデータの国内市場「年率27%で成長も課題山積」――IDC Japan』

▼関連記事

ビッグデータが予測する未来、Predictive Analyticsとその開発企業に迫る

GoogleにMacy’s、世界のトップ企業が注目する「Predictive Analytics」とは?

コンビニ業界大手3社のビックデータ活用事例まとめ

海外最先端のリテールテクノロジーが集結!「Decoded Fashion Pitch」 ファイナリスト10社まとめ【後編】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

各種お問い合わせはこちらから

  • マーケティング資料請求
  • お問い合わせ
  • 会社資料請求

あなたにオススメの記事

  • 人工知能の全貌に迫る!人工知能の活用事例10選

  • 今、数々のファッションブランドが飲食業界への参入を急ぐ理由

  • シリコンバレーの大企業が注目するグラフデータベースとは?その魅力に迫る!

  • どうなる3Dプリント業界? "幻滅期"を抜け出すカギはどこにあるのか

  • 【連載企画】今世界で注目を集める「ディープラーニング(Deep Learning)」とはなにか

  • 【連載企画】いま、ファッション業界でIT革命が起きている

  • シリコンバレーの天才達が土日も休まず働く理由

  • もし桃太郎が現代のWebマーケティングで鬼退治をしたら