ビッグデータが予測する未来、Predictive Analyticsとその開発企業に迫る

WRITER : 朴 泳虎

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皆さんはPredictive Analyticsという言葉を聞いたことがあるだろうか?直訳すると予測的分析となり、大量のデータを統計的に解析する事により未来予測を可能とする技術の事を指す。これだけ聞くと何だかSFチックで遠い未来の世界の話のように感じられるが、実はアメリカでは既にこのPredictive Analyticsをビジネスに活用し始める企業が出てきている。

 

この背景には、従来は統計学を専門的に学んだデータサイエンティストがいなければできなかった事を、誰でも簡単に利用できる様にしたSaaS型のPredictive Analyticsサービスを提供する会社が出現し始めた事がある。今回は、先進的なPredictive Analyticsに取り組むスタートアップ4社をご紹介したい。

 

 

Predictive Analyticsで見込み客をスコアリングしてコンバージョン率を上げる「Fliptop」

名称未設定

引用:Fliptop

企業名:Fliptop

調達額:8.5百万ドル

CEO:Doug Camplejohn

設立年月:2010年

提供サービス概要:

 

FliptopはPredictive Analyticsを使って見込み客のスコアリングを行い、マーケティングオートメーションやキャンペーンに活かしてもらうというサービスを提供している。見込顧客をスコアリングする流れは基本的に4段階ある。

 

1. まず初めに既存のCRMやマーケティングオートメーション(以下、MA)に用いているシステから顧客とその行動履歴に関するデータを入手する。2. 次にWeb上から顧客に関するデータをマイニングして、より網羅的な顧客像を捉えるための情報を入手する。3. Fliptopが独自に開発した機械学習エンジンにより、顧客の行動履歴を解析して理想の顧客プロフィールを算出する。4.最後に、作成した理想の顧客プロフィール像をCRM、MAシステムに送り、実際の顧客のスコアリングを行う。

 

▼参照

Fliptop

 

Web上であらゆるデータ統計解析ができる「Stawing」

名称未設定2

引用:Statwing

企業名:Statwing

調達額:非公開

CEO:John Le

設立年月:2012年2月

提供サービス概要:

 

「Stawing」は Webベースの統計データアナリティクスサービスである。ユーザーがスプレッドシートやデータセットを「Stawing」にアップロードすると、データ同士の相関性に関する分析結果が表示される。インプットするデータは何でもよく、組み合わせを変えたりも自由自在だ。

 

さらに、どのグラフでデータを視覚化するか「Stawing」が自動的に判断してくれるので、統計学に詳しいデータサイエンティストでなくても簡単に利用することができる。

 

▼参照

Statwing

旅行関連サイトの広告収入によるマネタイズを支援する「Intent Media」

名称未設定3

引用:Intent Media

企業名:Intent Media

調達額:51百万ドル

CEO:Richard Harris

設立年月:2009年2月

提供サービス概要:

 

「Intent Media」は旅行関連ECサイトが自サイト内で広告を掲載してマネタイズする事を支援する広告プラットフォームである。一般的に、旅行サイトは多くのトラフィックを獲得できるが、コンバージョンまで繋がるのはその内5%程度だという。残りは他のオプションを検索したり、他社と価格の比較を行うために別のサイトに行ってしまう。そこで、「Intent Media」はこの自社サイト内でコンバージョンに繋がらないであろう95%をPredictive Annalyticsを使って予測して、他の旅行関連サイトの広告を表示する。これにより、収益に繋がっていなかった顧客を利益に繋げる事ができる様になった。

 

▼参照

IntentMedia

サブスクリプション型のSaaSサービス顧客の状態を予測して解約率を下げる「Preact」

名称未設定4

引用:Preact

企業名:Preact

調達額:4.6百万ドル

CEO:Ujjal Kohli

設立年月:2012年8月

提供サービス概要:

 

「Preact」はサブスクリプション型、つまり月額課金などの収益体系を持つWebサービスの顧客の状態を予測することで解約率を下げる事を可能にするサービスだ。サブスクリプション型のサービスは、ソフトウェアを一括で販売するのではなく、月々利用した分だけ代金を徴収する。当然、その中で解約する顧客も出てくる訳だが、「Preact」が独自に開発した機械学習エンジンにより顧客のサービス利用状況に関するデータを分析することで、顧客が解約しそうな確率が分かる様になる。サービス提供者は、そのデータを元に解約しそうな人に対してキャンペーンを行ったり、コミュニケーションを取る事で、解約を未然に防ぐ事ができる。

 

▼参照

Preact

 

いかがだったろうか?現在、どの業界でもビッグデータを用いた経営意思決定が急務とされているが、具体的にどの様にデータを活用すればよいのか分からないという声も多々聞こえてくる。しかし、上記の様なデータ分析を専門的に行う企業のサービスを利用する事で、統計解析の知識がない人でも、簡単にビッグデータを活用して未来予測などを行う事ができるだろう。今後とも、ビッグデータ解析と、Predictive Analyticsという先進分野に関する情報をお届けしていきたい。

 

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